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大型トラックのNOx削減と燃費向上に有効な気筒休止を黙殺する学者諸氏


最終更新日:2016年6月25日

                      長野県・北アルプス・八方尾根

1.日本のディーゼル関係の学者・専門家が認識する大型トラックの解決すべき課題

 これまで既に政府は大型トラックの新たな低燃費・低排出ガス基準を早期に設定せよ!気筒休止エンジンによる大
型トラックの低燃費化、および気筒休止は、ディーゼルのNOx削減と燃費向上の一挙両得の技術だ!のページに詳
述しているように、大型トラックに関する世界の排出ガスや燃費規制の進展の状況を勘案すると、日本では近い将来
に「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化を実施す
る必要があるとは、先進国としては当然のことでは無いかと考えられる。この将来の「NOx規制」と「燃費規制」の強化
に適合させるために喫緊に解決べき大型トラック用ディーゼルエンジンを課題について、これまで日本のディーゼルエ
ンジン関係の学者・専門家・技術者が出版物やインターネットホームページ等で提示・列挙されてきた内容を、以下に
整理したので、是非とも御覧いただきたい。

1−1. 早稲田大学・草鹿教授が指摘する大型トラックにおける喫緊に解決すべき課題
 
 日本自動車工業会のホームページのJAMAGAZINE (2012年3月号)に掲載の「クリーン・ディーゼルエンジン技術と
将来」と題するページにおいて、以下の表1に示したように、早稲田大学の草鹿教授は、「商用車クリーン化技術」の項
に「商用車(=大型トラック等)における喫緊に解決すべき課題が列挙されている。

表1 日本自動車工業会のホームページに掲載の「クリーン・ディーゼルエンジン技術」
 ● 出典のホームページ : 日本自動車工業会 JAMAGAZINE 2012年3月号

 
日本自動車工業会 JAMAGAZINE 2012年3月号に記載されているクリーン・ディーゼルエンジン技術


(出典:http://www.jama.or.jp/lib/jamagazine/201203/03.html

 

 この日本自動車工業会のホームページのJAMAGAZINE (2012年3月号)に掲載の「クリーン・ディーゼルエンジン技
術と将来」と題する論文を見ると、早稲田大学の草鹿教授は、2012年3月の時点では、大型トラックおける喫緊に改善
すべき重要課題として、以下の4項目であると広く世間に発表されているようだ。

@ ポスト噴射式や排気管内燃料噴射式のフィルタ再生システムを採用したDPF装置における強制再生の
  頻度減少による燃費悪化の防止

A SCR触媒における低温活性の向上

B SCR触媒の耐久性の向上(SCR触媒のHC被毒の再生処置?)

C 重量車モード燃費の改善

 この早稲田大学の草鹿教授が2012年3月の時点で挙げられた@〜Cの4項目の早急に解決すべき大型トラックの
課題は、ポンコツ元技術の筆者も完全に同意するところである。そして、この日本自動車工業会のホームページの
JAMAGAZINE(2012年3月号)に掲載の「クリーン・ディーゼルエンジン技術と将来」において、草鹿教授が大型トラック
の喫緊に改善すべき4項目の重要課題とともに共に、それらの課題の解決に資する技術的な示唆を記載されていれ
ば、このホームページを閲覧したトラックメーカのエンジン技術者にとっては、彼らの日常の研究開発の手助けになっ
たと考えられる。そして、その場合には、このホームページを閲覧したトラックメーカのエンジン技術者は、大いに感謝
した筈である。

 しかしながら残念なことに、この日本自動車工業会ホームページの「クリーン・ディーゼルエンジン技術と将来」との
堂々たる題名を掲げた早稲田大学の草鹿教授の論文には、草鹿教授が日本を代表するエンジン研究であるにもかか
わらず、大型トラックの喫緊に改善すべき4項目の重要課題が列挙されているだけである。そして、それら4項目の課
題を解決する技術的な示唆が何一つ述べられていないのである。そのため、「クリーン・ディーゼルエンジン技術と将
来」の論文を閲覧したトラックメーカの多くのエンジン技術者は、必ずや失望したものと推測される。

 このように、「クリーン・ディーゼルエンジン技術と将来」との立派な題名の論文であるにもかかわらず、この論文では
草鹿教授は早急に善すべき大型トラックの4項目の重要課題を解決する技術案を何一つ提示されていないようであ
る。このことから判断すると、草鹿教授は、2012年3月の時点においては、大型トラックの4項目の重要課題を解決する
技術的な提案や研究開発を推進すべき技術の方針・案を何も持たれていなかったと判断しても大きな間違いが無いも
のと推測される。

 現在(=2016年5月時点)では、草鹿教授が日本自動車工業会ホームページの「クリーン・ディーゼルエンジン技術と
将来」と題する論文を発表されてから4年程度が経過しているが、草鹿教授は、大型トラックの@〜Cの4項目の重要
課題を解決する技術を一つでも解決できる新技術を見出されたのであろうか。ポンコツ元技術屋の筆者は、浅学菲才
の上に技術情報の収集能力も劣ることもあり、大型トラックの@〜Cの4項目の重要課題を解決する実用的な技術を
草鹿教授が提示されたとの情報を得ていない。願わくば、本ホームページを閲覧された方の中で、草鹿教授が大型ト
ラックの@〜Cの4項目の重要課題を解決する技術を提案されているとの情報を持たれている場合は、その情報を本
ページの末尾のメールアドレスにご連絡いただければ幸いである。

 このように、2012年3月に発行の日本自動車工業会ホームページの「クリーン・ディーゼルエンジン技術と将
来」の論文では、日本を代表するエンジン研究を専門とされる早稲田大学・草鹿教授は「@ DPF装置の強制再
生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、「C 重量車モード燃費の改
善」」の4項目の大型トラックの研究開発すべき課題だけを列挙し、これらの課題を解決する具体的な技術的を
何も提示・開示されていないようである。このように、この早稲田大学・草鹿教授の論文は、大型トラックの「低
NOx化」および「低燃費化」の実現には、直接的に役立つ技術情報が殆ど何も言及されていないため、「クリー
ン・ディーゼルエンジン技術と将来」の表題と中身の記述内容が不一致の欠陥がある論文といっても過言では
ないと考えられる。

1−2.UDトラックス 小林信裕 氏が指摘する大型トラックにおける喫緊に解決すべき課題
  
 自動車技術誌2010年8月号(Vol.64、N0.8、2010)の特集:年鑑 「ディーゼルエンジン」(著者:UDトラックス梶@小林信
裕 氏)の「4 研究開発の動向」には、ディーゼルエンジンの排出ガスと燃費を削減するための最近の技術動向がまと
められている。この「4 研究開発の動向」には、トラックメーカや大学・研究機関の多くの専門家がディーゼルエンジン
の排出ガスと燃費を削減するために有効と考えている技術について、まとめられている筈である。この年鑑 「ディーゼ
ルエンジン」の「4 研究開発の動向」に対し、筆者が疑問に感じる内容について、下記の表2にまとめた。

表2 自動車技術誌2010年8月号「ディーゼルエンジン」の「4 研究開発の動向」についての筆者の疑問
自動車技術誌2010年8月号(Vol.64、N0.8、2010)
特集:年鑑 「ディーゼルエンジン」の
「4 研究開発の動向」
(著者:UDトラックス梶@小林信裕 氏)
「4 研究開発の動向」についての疑問
 自動車技術誌2010年8月号の特集:年鑑 「ディーゼルエンジン」の
「4 研究開発の動向」では、今後、ディーゼルエンジンのNOx削減と
エンジン燃費の削減を図るための有効な技術として、トラックメーカや
大学・研究機関の多くの専門家は、以下の技術に期待されているとの
こと。

2段過給
コモンレール(高圧噴射とピエゾインジェクタによる噴射の精密制御)
予混合燃焼(HCCIまたはPCI)

しかし、前述の8-1項で示したように、8億円以上の予算で実施された
NEDOの革新的次世代低公害車総合技術開発(クリーンディーゼル
プロジェクト、2004〜2009年)の「超高度燃焼制御エンジシステムの
研究開発」の大型プロジェクトでは以下の技術を組み込んだ排出ガス
削減と燃費削減の研究開発が実施された。

 3段過給システム(高平均有効圧化)
● 300MPaの超高圧燃料噴射(高平均有効圧化)
● カムレスシステムを組み込んた「PCI燃焼」
  (PCI燃焼=HCCI燃焼)

 このNEDOの大型プロジェクトでは、図15に示したように、NOxは目標
を達成したが、現在の省エネルギー・省資源・低CO2の時代に求められ
ている肝心要の燃費削減は目標の10%削減には全く及ばず、
2015年度重量車燃費基準に対して2%の悪化となってしまった
のである。

 以上のNEDOの大型プロジェクトの試験結果が発表されているにも
かかわらず、左記の自動車技術誌2010年8月号の特集:年鑑 
「ディーゼルエンジン」の「4 研究開発の動向」では、著者のUD
トラックス鰹ャ林信裕氏が「2段過給」、「コモンレールによる超高圧
燃料噴射」および「予混合燃焼(HCCI)」によってディーゼル
エンジンの燃費削減を未だに期待されているように記述されている
ことに違和感を感じている。

 この自動車技術誌2010年8月号の特集:年鑑の著者であるUD
トラックス鰹ャ林信裕氏は、NEDOの大型プロジェクトの試験結果を勘案
すると「2段過給」+「コモンレール(高圧噴射とピエゾインジェクタによる
噴射の精密制御)」+「予混合燃焼(HCCIまたはPCI)」の技術では燃費
削減が困難なことは承知されているのではないだろうか。

 しかしながら、これらの技術以外に大型トラック用ディーゼルエンジンの
燃費削減技術が議論されていないのではないだろうか。つまり、現時点
で燃費削減に有効な技術案が見い出せていないものと推測される。
したがって、この状況を正直に記載すれば、2010年8月号の年鑑は
「研究開発の動向」では大型トラック用ディーゼルエンジンの燃費が
削減できる技術が「現在のところ不明」と不様な内容の記載となって
しまうのである。

 しかし、幾ら何でも「ディーゼルエンジンの燃費削減技術が不明」とは
記述できないため、著者の小林信裕氏は、不本意ながら大型トラック用
ディーゼルエンジンの燃費削減が期待できる技術として仕方無く「2段
過給」+「コモンレール(高圧噴射とピエゾインジェクタによる噴射の精密
制御)」+「予混合燃焼(HCCIまたはPCI)」を記載をされたのではない
だろうか。

 因みに、「自動車技術」誌の2010年1月号の「ディーゼルエンジンこの
10年」(著者:飯田訓正 慶応大教授 他3名)では大型トラック用
ディーゼルエンジンでは燃焼改善による燃費削減(=CO2削減)が
「挑戦課題」記述され、『大型トラック用ディーゼルエンジンにおける燃費
削減は、現時点では技術的に八方塞がりの状況』の旨が素直に主張
されているのである。これは飯田訓正 慶応大教授は大型トラック用
ディーゼルエンジンにおける燃費削減が極めて困難であるとの見解を
率直に吐露されているのではないかと思っている。

 現在、ポスト新長期排出ガス規制(2009年規制)に適合の大型トラック・
トラクタでは、後述の表9に示しているように、多くの車種が2015年度
重量車燃費基準に不適合となっているのである。このことから推察
すると、トラックメーカでは大型トラック用ディーゼルエンジンにおいて
実用性の高い燃費削減の技術が開発できていないものと考えられる。

 しかしながら、トラックメーカの技術者である著者の小林信裕氏は、
飯田訓正 慶応大教授のように気軽に、『大型トラック用ディーゼル
エンジンにおける燃費削減は、現時点では技術的に八方塞がり
の状況』の主旨の発言をすることができない立場であることは確かな
ことだ。その理由は、仮に、UDトラックス鰍フ小林信裕氏が『大型
トラック用ディーゼルエンジンの燃費削減の技術が不明』との発言を
行ったとすれば、UDトラックス鰍ヘ、トラックメーカの技術力に対する
トラックユーザから信頼感を喪失してしまうと考えられるためだ。

 このように、大型トラック用ディーゼルエンジンの燃費削減の技術開発
が手詰まりの状況に陥っている時期に、自動車技術誌2010年8月号の
特集:年鑑 「ディーゼルエンジン」の著述を担当されられたUDトラックス
鰍フ小林信裕氏の不幸には、多くの人が同情の念を抱かれている
のではないだろうか。
 一般的に多くのNOx低減の後処理装置において高いNOx削減率を
実現するためには、排気ガス温度を一定レベル以上の高温に維持する
ことである。そのためには、排気ガス温度の低いエンジン低負荷に
おいて排気温度を高温化する装置・手段(アイデア)が必要がある。
そして、この排気温度を高温化する装置・手段をエンジンに搭載し、
この装置・手段を排気ガス温度のフィードバック制御し、一定レベル
以上の高温の排気ガス温度に維持できるようにするのである。
これによって、初めてNOx低減の後処理装置でのNOx削減率が向上
できるのだ。しかし、何らかの排気温度を高温化する装置・手段を用いる
こと無く、「排気温度の精密な制御」だけではNOx低減の後処理装置
でのNOx削減率の向上は極めて困難である。

 ところが、「4 研究開発の動向」の左記の記述にでは、NOx低減の
後処理装置での高いNOx削減率を実現するために、何を制御して
一定レベル以上の高い排気温度に制御するかについて、具体的な
技術内容が何も記載されていないのである。これは、NOx削減の課題
だけが説明されているの過ぎないのである。このようなNOx削減の課題
だけの記述では、研究開発の動向と言えないだろう。

 一般的に云って、左記のように「研究開発の動向」の項に「排気ガス
温度の高温に維持することが必要」との「課題」だけを記載し、その
「課題」を実現させる技術が何も記載されていない場合は、「課題」を
実現する技術(アイデア)が「不明」のためと考えて間違いないと
考えられる。

したがって左記のように「研究開発の動向」の項には「尿素SCR触媒
等によるNOx削減の向上とDPF装置での強制再生の頻度削減
のために必要なエンジン低負荷時に排気ガス温度を高温化する
技術は、現時点では不明である」と記述すべきではないだろうか。

 さて、自動車技術誌は、査読制度によって記事は精査されていると
聞いている。その年鑑において、「研究開発の動向」と題した項目の中
では、エンジン低負荷時に排気ガス温度を高温化するための具体的な
技術が何も記載されていないのだ。このことは、著者の小林信裕氏が
排気ガス温度を高温化するための具体的な技術についての公表できる
知見・情報をお持ちでなかったと云うより、トラックメーカや大学・研究
機関の多くの専門家が自動車技術誌の年鑑に明記できるような
「排気ガス温度を高温化する技術の案(アイデア)が無く、技術的に
八方塞がりの状況に陥っている」と考えるのが妥当のように思える
のである。

 一方、筆者は、「ディーゼルエンジン低負荷時に排気ガス温度を
高温化するための技術」として、2ターボ方式の気筒休止エンジン
(特許公開2005-54771)」の技術を提案している。この気筒休止
エンジン(特許公開2005-54771)は、アクセルペダル踏込み量
が50%以下のエンジン運転の領域において半分の気筒を休止
し、これによって、実質的なエンジンのダウンサイジングによって
燃費が削減できる技術だ。この燃費削減と同時に、稼働気筒群
の排気ガス温度を十分に高温化できるため、尿素SCR触媒等の
NOx削減の後処理装置でのNOx削減率が向上でき、DPF装置の
自然再生の促進が可能になるのである。

 この気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の技術は、2006年4月
に開設した筆者のホームページに記載し、既に4年以上も以前から公開
している。しかし、左記の自動車技術誌の年鑑の記述を見る限り、筆者
の提案する気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)は、完全に無視
されていることが判る

 現時点で排気ガス温度を高温に維持できる技術案を何も保有
していないトラックメーカや大学・研究機関の多くの専門家が、排気
ガス温度の高温化に有効な気筒休止エンジン(特許公開2005-
54771)を頑なに黙殺し、毛嫌いする理由は、一体全体、何なので
あろうか。

 以上のように、自動車技術誌2010年8月号(Vol.64、N0.8、2010)特集:年鑑 「ディーゼルエンジン」の「4 研究開発
の動向」に記載されている内容を見ると、この時点での自動車業界やディーゼルエンジン学会では、ディーゼル
エンジンの燃費削減の技術が不明であり、また尿素SCR触媒等のNOx削減の後処理装置や、DPF装置での強
制再生の頻度削減のためのエンジン低負荷時に排気ガス温度を高温化や燃費改善を実現する技術が不明
のことである。

1−3.UDトラックス 三沢昌宏 氏が指摘する大型トラックにおける喫緊に解決すべき課題 

 自動車技術誌2014年8月号(Vol.68、N0.8、2014)の特集:年鑑 「ディーゼルエンジン」(著者:UDトラックス梶@三沢 
昌宏 氏)の「4 研究開発の動向」には、ディーゼルエンジンの排出ガスと燃費を削減するための最近の技術動向が
まとめられている。この「4 研究開発の動向」には、トラックメーカや大学・研究機関の多くの専門家がディーゼルエン
ジンの排出ガスと燃費を削減するために有効と考えている技術について、まとめられている筈である。この年鑑 「ディ
ーゼルエンジン」の「4 研究開発の動向」に対し、筆者が疑問に感じる内容について、下記の表3にまとめた。

表3 自動車技術誌2014年8月号「ディーゼルエンジン」の「4 研究開発の動向」についての筆者の疑問
自動車技術誌2014年8月号(Vol.68、N0.8、2014)
特集:年鑑 「ディーゼルエンジン」の
「4 研究開発の動向」
(著者:UDトラックス梶@三沢 昌宏 氏)
左記の「4 研究開発の動向」についての疑問
ディーゼルエンジンのNOx削減と燃費低減の技術内容

 左記のA段落には、現行のディーゼルエンジンでは、排出ガス
削減と燃費改善のために以下の技術が採用されていると述べ
られている。
・高過給ターボチャージャ(=2段過給等)
・インタークーラ
・クールドEGR
・電子制御式燃料噴射システム
・後処理装置(=SCR触媒、DPF装置)

 そして、左記のB段落およびE段落には、以上の現行ディー
ゼルエンジンに採用の諸技術の更なる「高度化」によって、
今後のNOx及び燃費の規制強化に適合可能との「見通し」が
述べられている。この三沢昌宏 氏の見解には、ポンコツ
元技術屋の筆者には疑問に思えるところである。

 因みに、近い将来の大型トラックのNOx規制及び燃費規制
の強化のレベルを予想すると、政府は大型トラックの新たな低燃
費・低排出ガス基準を早期に設定せよ!に記載したように、
以下の規制値の水準になるものと予測される。
 ・ NOx規制の強化 = 0.23 g/kWh
  ( 2016年の次期NOx規制値の約 43 % 減)
  (2005年の第八次答申のNOx挑戦目標レベル)
 ・ 燃費基準の強化 
=2015年度重量車モード燃費基準から+10%程度の向上

 このように、大型ディーゼルトラックにおいて、「NOx=0.23
 (g/kWh)」と 「2015年度重量車モード燃費基準から+10%
程度の燃費向上」が実施される可能性が極めて高いが、その
場合、左記のA段落に記載の「現行ディーゼルエンジンに採用
の諸技術の更なる高度化」だけでは、NOxと燃費の規制に
適合できないと推測される。

 したがって、日本のトラックメーカ等が左記のA段落および
B段落およびE段落に述べられているような技術の「研究
開発」を実施しているだけであれば、将来的なNOxと燃費の
規制強化に適合できる大型トラックを実用化することは、
ポンコツ元技術屋の筆者には困難と思えて仕方がない。
出来ることなら、三沢昌宏 氏の本心を伺ってみたいもので
ある。

左記の「研究開発の動向」に記載の研究開発の課題

 左記のB段落には、今後の更なる排出ガスと燃費の規制
強化に対応するためには、従来の技術の更なる高度化が必要
述べられている。そのために解決すべき技術的な課題
として、左記のC段落およびD段落には、以下のことが示唆
されている。

@ エンジンから排出されるNOxの削減のためには、
 過渡運転時でのEGR率を増加指させること(=C段落)
・筆者の見解:過渡運転時にEGR率を増加させてエンジン
から排出されるNOxの削減を図るとの記述は、異論を挟む
余地のない当然のことであり、筆者も同意するところである。

A 過渡運転時の空燃比の制御をより高度化すること
  (=C段落)
・筆者の見解:過渡運転時に空燃比を適切に制御することは、
NOx、PM、黒煙の増加を防止するために必要なことである
ため、この記述に異論を挟む余地のない当然のことであり、
筆者も同意するところである。

B 2段ターボ過給を採用した空燃比制御の技術開発を
  促進すること(=C段落)
・筆者の見解:2段ターボ過給(=2段シーケンシャルターボ
システム)は、気筒休止エンジンによる大型トラックの低燃費化
の「3.開発中を含めた主要なディーゼルエンジンの燃費改善
の技術」の項の図4に詳述しているように、多段トランス
ミッションと組み合わせて走行中のエンジンを低い回転数に
維持できるようにすることにより、トラックの走行燃費を改善
できるようにする技術である。したがって、C段落」において
2段ターボ過給による空燃比制御」と述べられていることに
ついては、三沢昌宏 氏が「2段ターボ過給システム」の本来
の機能・効能について、誤って理解されているように思うが、
如何なものであろうか。

C SCRおよびDPF等の後処理装置の効率向上のため
 の排出ガスの温度制御(=エンジン部分負荷時における
 排気ガス温度の高温化)の実現(=D段落)
・筆者の見解:D段落において、エンジン部分負荷時における
排気ガス温度の高温化を実現してSCRおよびDPF等の後処理
装置の効率向上を図ると述べられている。しかし、エンジン
部分負荷時に排気ガス温度を高温化するための技術に
ついては、UDトラックス鰍フ三沢昌宏 氏は何一つ記載されて
いないのである。つまり、現在のディーゼルエンジンにおける
「SCRによるNOx削減」や「DPFの自己再生の促進」の機能
向上の課題が述べられているだけである。これは、前述の
表2に示した「自動車技術誌2010年8月号(Vol.64、N0.8、
2010)特集:年鑑 ディーゼルエンジンの4研究開発の動向
(著者:UDトラックス梶@小林信裕 氏)」とほぼ同じ内容
である。
 このことは、2010年8月から4年経過した現在(2014年
8月)でも、UDトラックス鰍フエンジン技術者・専門家が
エンジン部分負荷時における排気ガス温度を高温化
によるSCRおよびDPF等の後処理装置の効率向上を
図る課題の解決策を見出していない証拠と考えられる。
このように、4年の歳月を費やしてもSCRおよびDPF等の
後処理装置の効率向上に有効なエンジン部分負荷時に
おける排気ガス温度を高温化の技術が開発できない状況
であるにもかかわらず、彼らはディーゼルエンジンの部分
負荷時における排気ガス温度を高温化に有効な筆者提案
(=2006年4月に開設のホームページ上で公開済み)を
頑なに無視・黙殺し続けているのである。
 このことは、UDトラックス鰍フUDトラックス活ネ外のトラック
メーカのエンジン技術者・専門家も同様な状況に陥っている
ものと推測される。このことから、日本のトラックメーカの
エンジン技術者・専門家は、誰一人として気筒休止エンジン(特許
公開2005-54771)におけるエンジン部分負荷時の排気ガス
温度高温化の優れた機能・効能を理解できないことが原因
かも知れない。仮に、これが事実であれば、何とも嘆かわしい
事ではないだろうか。それとも、ポンコツ元技術屋の提案する
採用することに、日本のトラックメーカのエンジン技術者・
専門家のプライド・自尊心が許さないだけであろうか。
仮に、そうであれば、この痩せ我慢はいつまで続けることが
できるのであろうか。ポンコツ元技術屋にとっては、興味深々な
ことである。
 
部分負荷時における排気ガス温度の高温化に関する機能・
方は御覧いただきたい。)

 以上ののように、UDトラックス 三沢昌宏 氏は、SCR触媒およびDPF等の後処理装置の効率向上のための
排出ガスの温度制御(=エンジン部分負荷時における排気ガス温度の高温化)や燃費改善が必要と明記され
ている。しかし、UDトラックス鰍フ三沢昌宏 氏は、前述の(1)項の小林信裕 氏と同様に、ディーゼルエンジン
のエンジン部分負荷時における排気ガス温度の高温化や燃費改善を実現する具体的な技術や手段・方法につ
いては、何も述べられていない。

2.大型トラックの「NOx削減」と「燃費改善」の実現に必要な解決すべき課題
 
 現時点(=2015年7月現在)において、大型トラックの更なる「NOxの削減」と「重量車モード燃費の改善」を推進するた
めに喫緊に解決すべき課題は、前述の1項に示した早稲田大学・草鹿教授の発表内容(=日本自動車工業会のホー
ムページの2012年3月号JAMAGAZINEに掲載)や、UDトラックス 小林信裕 氏の主張(=自動車技術誌2,010年8月
号掲載)とUDトラックス梶@三沢 昌宏 氏の主張(=自動車技術誌2014年8月号掲載)から明らかなように、以下の4
項目に集約されると考えられる。 これについては、日本のディーゼルエンジン関係の学者・専門家・技術者には、異論
を唱える余地が無い筈である。

@ ポスト噴射式や排気管内燃料噴射式のフィルタ再生システムを採用したDPF装置における強制再生の
  頻度減少による燃費悪化の防止
A SCR触媒における低温活性の向上
B SCR触媒の耐久性の向上(SCR触媒のHC被毒の再生処置?)
C 重量車モード燃費の改善

3.喫緊に解決すべき大型トラックの課題を解決する技術を提示・提案できない学者・専門家

3−1.早稲田大学・草鹿教授、およびUDトラックス鰍フ小林信裕 氏と三沢 昌宏 氏の場合

 以上の1項に示した日本自動車工業会のホームページの2012年3月号JAMAGAZINEに掲載された早稲田大学・草
鹿教授の発表内容や、2項に示した自動車技術誌の2010年8月号に掲載のUDトラックス 小林信裕 氏および自動車
技術誌の2014年8月号に掲載の三沢 昌宏 氏の記事から明記されている大型トラックの喫緊に解決すべき課題(=
@ ポスト噴射式や排気管内燃料噴射式のフィルタ再生システムを採用したDPF装置における強制再生の 頻度減少に
よる燃費悪化の防止、A SCR触媒における低温活性の向上、B SCR触媒の耐久性の向上〔SCR触媒のHC被毒の
再生処置?〕、C 重量車モード燃費の改善)は、現時点(=2014年12月現在)では、これを解決するための有効な技
術が不明の状況のようである。

 何故ならば、学者・専門家が著した通常の技術論文や技術情報の記事であれば、本来、「商用車のクリーン化技術」
や「研究開発の動向」との表題を掲げた場合には、上記@〜Cの大型トラックの解決すべき課題を列挙した上で、これ
ら@〜Cの課題の解決に有効と見込まれる幾つかの技術が示唆され、明記される筈である。しかしながら、早稲田大
学・草鹿教授、およびUDトラックス鰍フ小林信裕 氏と三沢 昌宏 氏は、「商用車のクリーン化技術」や「研究開発の
動向」との表題の項に、大型トラックの解決すべき課題だけを挙げて、大型トラックの上記@〜Cの課題を解決できる
技術については、何一つ提示・提案を示されていないのである。これは、技術論文や技術情報としては欠陥があること
が誰の目にも明らかなことである。

 一般的に云えば、技術情報を対外的に発信し慣れた著名な学者やトラックメーカの専門家が誤って無意識に欠陥論
文や欠陥記事を発表することは、万に一つも有り得ないことである。したがって、「商用車のクリーン化技術」や「研究
開発の動向」との表題を掲げながら、その内容として上記の@〜Cの「喫緊に解決すべき大型トラックの課題」だけを
明記し、本来、記載が必須の課題を解決する技術を全く記載していないのは、現時点において、早稲田大学・草鹿教
授、およびUDトラックス鰍フ小林信裕 氏と三沢 昌宏 氏が大型トラックの課題を解決できる技術情報を何も保有して
いないことが原因と推測される。

 もっとも、早稲田大学・草鹿教授、およびUDトラックス鰍フ小林信裕 氏と三沢 昌宏 氏が2012年3月号
JAMAGAZINEの「商用車のクリーン化技術」(日本自動車工業会のホームページ)や、自動車技術誌の2010年&2014
年の8月号の年鑑に技術論文や技術情報の記事を著さなければ、@〜Cの大型トラックの課題を解決できる技術情
報を何も保有していないことが露見することが無かったのである。このことは、早稲田大学・草鹿教授、およびUDトラッ
クス鰍フ小林信裕 氏と三沢 昌宏 氏が諸般の事情でJAMAGAZINEや自動車技術誌の執筆を担当する羽目になっ
てしまったことによって引き起こされた結果と考えられる。これが事実であれば、何とも、ご愁傷なことである。

3−2.中央環境審議会・大気環境部会・自動車排出ガス専門委員委員会の学者・専門家者の場合

 ところで、気筒休止エンジンによる大型トラックの低燃費化の15項に詳述しいているように、2010年7月28日発表の
中央環境審議会・大気環境部会の「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十次答申)」http://www.
env.go.jp/press/file_view.php?serial=16034&hou_id=12768では、現時点(=2014年12月)の市販大型トラックにおける
燃費(=走行燃費・重量車モード燃費等)の改善(=「燃費の伸びしろを確保」との表現)に有効と判断される技術とし
て、以下の(a)〜(d)の技術項目が列挙されている。

  (a) 2段過給、2段過給導入によるエンジンダウンサイジング
  (b) EGR率の向上、EGR制御の高度化、一部車種へのLP-EGRの採用
  (c) 燃料噴射圧力の向上、PCI燃焼での範囲拡大等の燃料噴射制御の高度化
  (d) 一部車種へのターボコンパウンドシステムの採用

なお、これら中央環境審議会・大気環境部会の「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十次答申)」に
記載の(a)〜(d)の燃費改善に関する技術項目の記載証拠は、以下の表4に示した通りである。

表4 中央環境審議会の第十次答申の根拠を詳細に説明した第十次報告での記述内容
中央環境審議会第十次答申の根拠を説明した第十次報告の記述の一部
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=16034&hou_id=12768

 この2010年7月28日発表の中央環境審議会・大気環境部会の「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について
(第十次答申)」に列挙された重量車(=大型トラック等)用ディーゼルエンジンの燃費向上を狙った(a)〜(d)の技術
は、以下の表5に示した通り、何れの技術も現時点(=2014年12月)の市販の大型トラックにおける燃費(=走行燃費・
重量車モード燃費等)の改善が軽微(=0〜1%程度)な燃費改善の機能・効能の劣る「落第技術」・「ガラクタ技術」と
判断される。が列挙されている。
 
表5 第十次答申に列挙されたディーゼルエンジンの燃費向上技術と、その燃費改善の予測
主要項目
燃費と排出ガス
改善技術
燃費改善の予測
(重量車モード燃費)
燃焼室関係
HCCI燃焼
(PCI 燃焼、予混合圧縮着火燃焼)
微少 (=1%未満)
燃料噴射系
高圧コモンレール
微少 (=1%未満)
EGR関係
水冷式EGRクーラ
Low Pressure Loop (LPL)
微少 (=1%未満)
過給関係
二段ターボ過給化
 (二段シーケンシャルターボ過給化)
微少 (=1%未満)
ターボコンパウンド化
微少 (=1%未満)

 そのため、現時点(=2014年12月)では、上記の@〜Cの「喫緊に解決すべき大型トラックの課題」を解決し、気筒休
止エンジンによる大型トラックの低燃費化気筒休止は、ディーゼルのNOx削減と燃費向上の一挙両得の技術だ!
に詳述しているような大型トラックにおける今後の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と
「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」のレベル(=規制値)の規制強化に適合する大型トラックを近い将来に実
現するための技術としては、2010年7月28日発表の中央環境審議会の第十次答申に列挙された(a)〜(d)の燃
費改善の技術は、明らかに失格であると考えられる。つまり、第十次答申に列挙の(a)〜(d)の燃費改善の技術は、
何れも大型トラックの重量車モード燃費の改善が1%以下の微少に留まるため、今後の大型トラックの「2015年度重量
車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」のレベル(=規制値)の規制強化に大型
トラックを適合させる機能・効能が著しく劣ると考えられる。そのため、第十次答申に列挙の(a)〜(d)の燃費改善の技
術は、明らかに「落第技術」・「ガラクタ技術」と分類されて然るべきと考えられる。

 このように、2010年7月発表の中央環境審議会・大気環境部会の第十次答申には、重量車モード燃費の改善
(=燃費の伸びしろを確保)のための新技術として列挙された4種類の新技術が重量車モード燃費の改善が
1%以下の軽微に止まる燃費改善の「落第技術」・「ガラクタ技術」であることから推測すると、この第十次答申
を作成された当時の中央環境審議会・大気環境部会・自動車排出ガス専門委員委員会のエンジン関係の学
者・専門家は、大型トラックの燃費改善の課題を解決できる技術情報を何も保有していないと見て間違いが無
いものと推測される。

 以上のことから、2010 年当時の中央環境審議会・大気環境部会・自動車排出ガス専門委員委員会のエンジン関係
の学者・専門家(=河野道方教授、塩飯田訓正教授、後藤新一・産総研新燃料自動車技術研究センター長潮塩路昌
宏教授、杉山元・JARIプロジェクト開発室主管、大聖泰宏教授)は、大型トラックの燃費改善の課題を解決できる技術
情報を何も保有していなかったと推測される。その後、4年以上も経過した現在(=2014年12月時点)でも、自動車技
術会や日本機械学会等の講演会においては、中央環境審議会の第十次答申(=2010年7月発表)http://www.env.
go.jp/press/file_view.php?serial=16034&hou_id=12768に列挙された大型トラックの燃費改善とNOx削減を可能にする
機能・効能の劣る「落第技術」・「ガラクタ技術」(=2段過給、エンジンダウンサイジング、EGR制御の高度化、LP-EGR
の採用、燃料噴射圧力の向上、PCI燃焼・HCCI燃焼、ターボコンパウンドシステム等)についての多数の論文が、何の
躊躇も無く、現在でも大型トラック用ディーゼルエンジンの将来技術との誇大な修飾語を用いながら、日本自動車技術
会や日本機械学会の講演会等で盛んに発表されているようである。

 以上の状況を鑑みると、2010 年当時の中央環境審議会・大気環境部会・自動車排出ガス専門委員委員会のエンジ
ン関係の学者・専門家(=河野道方教授、塩飯田訓正教授、後藤新一・産総研新燃料自動車技術研究センター長潮
塩路昌宏教授、杉山元・JARIプロジェクト開発室主管、大聖泰宏教授)は、誰一人として、大型トラックの喫緊に解決す
べき@ポスト噴射式や排気管内燃料噴射式のフィルタ再生システムを採用したDPF装置における強制再生の 頻度減
少による燃費悪化の防止、ASCR触媒における低温活性の向上、BSCR触媒の耐久性の向上(SCR触媒のHC被毒
の再生処置?)、C重量車モード燃費の改善等の@〜Cの課題を解決する技術を何一つ提示できない悲惨な研究開
発の状況にあったと推測される。

3−3.(独)産業技術総合研究所の「次世代自動車エンジン連携研究体」の学者・専門家者の場合

 以下の表6に示したように、(独)産業技術総合研究所の「次世代自動車エンジン連携研究体」は、「自動車メーカの
各種燃費基準や新規排出ガス規制、世界統一試験サイクル対応に貢献し、エンジンシステムとして熱効率50%到達を
大きな目標とする」との立派な目標を掲げている。そして、この目標達成のために、「X線技法による燃料噴霧詳細解
析」と「次世代スーパー触媒」の2項目の研究が計画されているだけである。このことから、独)産総研の「次世代自動
車エンジン連携研究体」の小熊光晴氏、鳥羽誠氏、小渕存氏、後藤新一氏を含む学者・専門家は、「X線技法による燃
料噴霧詳細解析」と「次世代スーパー触媒」の2項目の研究が成功した暁には、エンジンの「NOx削減」や「重量車モー
ド燃費の改善」が可能となり、エンジンシステムとして熱効率50%のエンジンが実現するとの極めて荒唐無稽な思考・
見解の人達のようである。

表6 (独)産総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」の研究内容等
(出展:https://unit.aist.go.jp/energy/groups/cert-ngv.htm

 このように、(独)産総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」の小熊光晴氏、鳥羽誠氏、小渕存氏、後藤新一氏
を含む学者・専門家は、「自動車メーカの各種燃費基準や新規排出ガス規制、世界統一試験サイクル対応に貢献」
や、「熱効率50%のエンジンの実現」の壮大な目標を掲げているようだ。しかし、この研究計画では、「X線技法による
燃料噴霧詳細解析」と「次世代スーパー触媒」の2種類だけの知恵の無い粗末な技術の研究推進によって「熱効率
50%のエンジンの実現」と云うディーゼルエンジンにとって極めて高い目標を達成すると宣言しているのである。

 上記の表6に示した研究計画を見ると、(独)産総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」の小熊光晴氏、
鳥羽誠氏、小渕存氏、後藤新一氏を含む学者・専門家は、前述の大型トラック用ディーゼルエンジンの@〜C
の課題を解決して大型トラックの「NOx削減」や「燃費改善」を近い将来に実現できる実用的な技術が何一つ提
示できない悲惨な状況にあることを如実に示した証拠であると思うが、如何なものであろうか。

 何故ならば、仮に、目標とする「X線技法による燃料噴霧詳細解析」に成功したとしても、この解析結果を有効活用し
た燃焼改善の思想・戦略・発想が無ければ、ディーゼルエンジンの@〜Cの課題を解決して大型トラックの「NOx削減」
や「燃費改善」を実現することができないのである。また、「次世代スーパー触媒」の開発は、エンジン関係の学者・専
門家の主体的な研究業務では無く、触媒を専門とする学者・専門家の主要な研究業務である。そのため、この「次世
代スーパー触媒」の開発では、エンジン関係の学者・専門家は単なる補佐役に過ぎないと考えられる。したがって、「次
世代スーパー触媒」の開発が「熱効率50%のエンジンの実現」の壮大な目標達成の重要研究との位置づけであれば、
(独)産総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」学者・専門家は、他力本願の研究計画を作成していることになると
云えそうである。つまり、他人に丸投げではないかと云うことである。

 ところで、この「次世代スーパー触媒」の開発を成功させるには、ポンコツ元技術屋の筆者にはノーベル賞級の大発
明が必要と考えられるため、近い将来に自動車用として実用化される可能性は皆無と思えるのである。しかし、(独)産
総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」の小熊光晴氏、鳥羽誠氏、小渕存氏、後藤新一氏を含む学者・専門家
は、「次世代スーパー触媒」が研究費を投入すれば誰にでも容易に開発が成功するとの見通しのようである。何故なら
ば、「次世代スーパー触媒」が容易に開発できない技術との判断・見解であれば、(独)産総研の「次世代自動車エンジ
ン連携研究体」が「熱効率50%のエンジンの実現」の研究計画に「次世代スーパー触媒」を研究項目に挙げていないと
考えられるためである。

 また、この研究計画では、「熱効率50%のエンジンの実現」の目標を達成する時期が明記されていないようだ。その
理由は、仮に、将来の何れかの時期に、熱効率50%のエンジンシステムの目標が実現できていないとの批判を受けた
際、(独)産総研が当初から設定していた非公開の目標達成の時期が100〜200年後であったとの言い逃れをするため
の準備かも知れない。その場合には、(独)産総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」の小熊光晴氏、鳥羽誠氏、
小渕存氏、後藤新一氏を含む学者・専門家は、「自動車メーカの各種燃費基準や新規排出ガス規制、世界統一試験
サイクル対応に貢献」や、「熱効率50%のエンジンの実現」の目標を達成することについては、その意図・意向が最初
から全く無かったと考えられる。これが事実か否かの真相は、当事者のみが知っていることだ。

 何はともあれ、上記の表6に示した独)産総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」の熱効率50%のエンジンシス
テムを実現する研究計画は、国民を馬鹿にした内容であることが明らかである。そのため、この(独)産総研の「次世
代自動車エンジン連携研究体」の研究計画は、単に予算を獲得するための詐欺的な計画のように見ることが可能なよ
うに思うが、如何なものであろうか。

 また、(独)産総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」の小熊光晴氏、鳥羽誠氏、小渕存氏、後藤新一氏を含む
学者・専門家は、「自動車用DME燃料品質の国内外標準化」の業務を推進するとのことである。しかし、軽油よりもエ
ネルギー効率が30%も劣るDMEを推奨する機械学会の疑問バイオマス由来のDMEによる自動車の低炭素・脱石
油は、不可能だ!に詳述しているように、DMEは自動車用燃料としては、欠陥燃料である。そのために、日本では将
来においても、DMEが自動車用燃料として普及する可能性が皆無と考えられる。今後とも日本の自動車用燃料に用
いられないDMEについて、「自動車用DME燃料品質の国内外標準化」は、日本の国民にとって全く無駄な業務と考え
られる。なお、最近の日本自動車技術会や日本機械学会の講演会においては、日本人はDMEエンジンやDME自動
車の論文は、殆ど発表されていない状況である。このことは、最近の日本ではDME自動車は実用性の無いことが理
解されてきたためと考えられる。そのために、DMEエンジンやDME自動車の研究開発のが中止となったものと推測さ
れる。そのような状況にあるにもかかわらず、(独)産総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」の小熊光晴氏、鳥
羽誠氏、小渕存氏、後藤新一氏を含む学者・専門家が従来の方針を変えることなく、頑なに「自動車用DME燃料品質
の国内外標準化」の業務を推進することは、一言で言えば、「愚の骨頂」と云うことではないだろうか。

 以上の状況から、(独)産総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」の小熊光晴氏、鳥羽誠氏、小渕存氏、後藤新
一氏を含む学者・専門家は、国家予算を使って国民の生活に役立たない業務を遂行することに何の罪悪感も感じない
人達のように思えるのは、筆者だけの偏見であろうか。これは、筆者の個人的な意見であるが、会計検査院は、独)産
総研の「次世代自動車エンジン連携研究体」における政府予算が国民のために使われているか否かについて、十分
に精査して欲しいものである。

3−4.大型トラックの課題を解決する新技術を何も提示・提案できない日本の学者・専門家の現状

 以上のことから、日本のエンジン関係の学者・専門家は、大型トラックにおける「2015年度重量車燃費基準から+
10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化を実施可能にするためには、前述の大型トラッ
クにおける@〜Cの課題を喫緊に解決べきであることを、既に十二分に理解・認識しているようである。しかし、日本の
エンジン関係の学者・専門家が提示・提案する肝心要の大型トラックでのNOx削減や燃費改善の規制強化に適合させ
るための手段・方法は、気筒休止エンジンによる大型トラックの低燃費化詳述しているように、中央環境審議会の第
十次答申(=2010年7月発表)http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=16034&hou_id=12768に「燃費の伸び
しろを確保」と記載されている前述の(a)〜(d)の「落第技術」・「ガラクタ技術」だけの手垢の付いた古色蒼然たる技術ば
かりである。これら中環審の第十次答申の(a)〜(d)の燃費改善の「落第技術」・「ガラクタ技術」の中身は、例えば、20
年程度も以前から「理想の燃焼技術」と騒がれて猫も杓子も研究開発に手を出したが、未だに実用化できていないPCI
燃焼(=HCCI燃焼)のような技術や、「制御の高度化」のような適当な修飾語だけの技術が「新技術!」として明記され
ているのである。このような「落第技術」・「ガラクタ技術」を実用化できたとしても、将来の「2015年度重量車燃費基準
から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」のレベル(=規制値)の規制強化に大型トラックを適
合させることが困難なことは、ディーゼルエンジン関係者であれば、誰でも容易に理解できることである。

 それにもかかわらず、日本のディーゼルエンジン関係の学者・専門家は、中環審の第十次答申の(a)〜(d)の燃費改
善の「落第技術」・「ガラクタ技術」の研究開発を推進することにより、将来の「2015年度重量車燃費基準から+10%程
度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」のレベル(=規制値)の規制強化に大型トラックを適合させること
が可能とする虚偽の技術予測を、現在も堂々と発表し続けるているようだ。これは、日本のディーゼルエンジン関係の
学者・専門家が意図的して「嘘」・「偽り」・「誤り」の技術予測の発表を行っていると考えられる。

 もっとも、日本のディーゼルエンジン関係の学者・専門家も個人的には、このような「嘘」・「偽り」・「誤り」の技術予測
の発表は、避けたいと考えている筈である。しかし、それができないのは、日本のエンジン関係の学者・専門家は、現
時点では、大型トラックの@〜Cの課題解決に有効な将来技術・新技術を本当に何も保有していないのが歴然たる事
実であることが原因と推測される。したがって、中環審の第十次答申の(a)〜(d)の燃費改善の「落第技術」・「ガラクタ
技術」の採用によって大型トラックの「NOx削減」や「燃費改善」が可能と主張する日本のエンジン関係の学者・専門家
の諸氏は、それが「空虚な行為」・「非生産的な活動」・「不真面目な職務行為」であることを十分に自覚していると考え
られる。しかし、そのことを正直に吐露・告白できないのは、日本のエンジン関係の学者・専門家は、「高いプライド・自
尊心」が傷つく上に、「地位・身分の喪失」と云う重大な問題を引き起こしかねないとの危惧しているためと推測される。

 そこで、日本のエンジン関係の学者・専門家の人達は、窮余の策として、大型トラックの「NOx削減」や「燃費改善」に
有効な技術開発に失敗している現状を露見しないようにするための活動を、一致団結して行っていると考えられる。そ
のための有効な手段・方法は、 前述の中環審の第十次答申における(a)〜(d)の燃費改善の「落第技術」・「ガラクタ技
術」の採用によって大型トラックの「NOx削減」や「燃費改善」が可能とする厚顔無恥な「嘘」・「誤り」の技術予測を堂々
と主張する一方、その主張を他の学者・専門家が絶賛すると云う茶番劇を盛大に演じることである。

 そして、このような茶番劇(=ドタバタ喜劇)が日本自動車技術会や日本機械学会で熱心に演じられ続けたとしても、
「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」のレベル(=規制値)の
規制強化に適合する大型トラックが近い将来に実現できないことは、中環審の第十次答申の(a)〜(d)の燃費改善の
「落第技術」・「ガラクタ技術」の内容を少しでも精査すれば明らかなことである。

 このままでは、前述の中環審の第十次答申に列挙された(a)〜(d)の燃費改善の「落第技術」・「ガラクタ技術」やそれ
に類する技術の採用によって大型トラックでの十分な「NOx削減」や「燃費改善」を可能とする日本のディーゼルエンジ
ン関係の学者・専門家の意図的な「嘘」・「偽り」・「誤り」の技術予測のドタバタ喜劇は、これからも日本のエンジン関係
の学者・専門家が延々と演じ続けるものと推察される。その場合、筆者は、これからも長きにわたり、この笑止千万の
ドタバタ喜劇を鑑賞させて貰えることになりそうだ。これは、ポンコツ元技術屋のささやかな暇潰しのネタであるため、大
いに感謝すべきことだと言えそうである。なお、ドタバタ喜劇と云うものは、演者が真面目に演じるほど、笑えるとのこと
だ。

4.エンジン部分負荷時に排気ガス温度の高温化を可能にする2ターボ式気筒休止の技術

 以上のように、2010年〜2014年において、UDトラックス 小林信裕 氏と 三沢昌宏 氏は、大型トラックにおける@
DPF装置の強制再生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」の課題を解決するた
めに排気ガス温度の高温化を図る技術開発の必要性と、更なる「C 重量車モード燃費の改善」の必要性を強調されて
いるようだ。UDトラックス 小林信裕 氏と 三沢昌宏 氏の両氏は、早稲田大学・草鹿教授と同様に、「@ DPF装置の
強制再生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、「C 重量車モード燃費の改
善」」の4項目の大型トラックの研究開発すべき課題だけを列挙し、これらの課題を解決する具体的な技術的を何も提
示・開示されていないのである。つまり、三沢昌宏 氏の両氏は、早稲田大学・草鹿教授と同様に、大型トラックの「低
NOx化」および「低燃費化」の実現が困難とのには、直接的に役立つ技術情報を何も提示・示唆されていないのであ
る。このように、最近(=2010年〜2014年)においては、日本を代表するエンジン関係の著名な早稲田大学・草鹿教
授、およびトラックメーカであるUDトラックス鰍フ小林信裕 氏と 三沢昌宏 氏の専門家は、日本自動車工業会のホーム
ページや自動車技術誌の年鑑では、大型トラックの「低NOx化」および「低燃費化」を実現するための「@ DPF装置の
強制再生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、および「C 重量車モード燃費
の改善」の課題だけを説明し、課題を解決できる具体的な技術を何も記載されていないのである。

 これに対し、ポンコツ元技術屋の筆者が2004年5月25日に出願した気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)(出典:
http://www6.ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/tjsogodbk.ipdl特許の明細書には、大型トラックにおいて早急に解決すべき課
題として@ DPF装置の強制再生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、および「C 重量車モード燃費の改善」を
挙げ、これらの課題を解決するための技術として「2ターボ方式の気筒休止システム」の詳細と「NOx削減」と「燃費改
善」の機能・効果を記載しているのである。そして、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術は、2005年3
月に特許公開されている上に、2006年4月7日公開の筆者のインターネットのホームページにおいて技術内容を詳細に
説明しているのである。したがって、最近(=2010年〜2014年)においては、日本を代表するエンジン関係の著名な早
稲田大学・草鹿教授、およびトラックメーカであるUDトラックス鰍フ小林信裕 氏と 三沢昌宏 氏の専門家が日本自動車
工業会のホームページのAMAGAZINE(2012年3月号)や自動車技術誌の年鑑(=2010年及び2014年の8月号)の中で
述べられている大型トラックの「低NOx化」および「低燃費化」を実現するための「@ DPF装置の強制再生の頻度減
少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、および「C 重量車モード燃費の改善」の課題は、
ポンコツ元技術屋の筆者が2004年5月25日に出願した気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の明細
書に詳しく記載しているのである。

 つまり、日本自動車工業会のホームページのAMAGAZINE(2012年3月号)や自動車技術誌の年鑑(=2010
年及び2014年の8月号)のような世間に影響力や信頼性の高いとされる情報発信媒体において、早稲田大学・
草鹿教授、UDトラックス鰍フ小林信裕 氏と 三沢昌宏 氏草鹿教授、小林信裕 氏、および三沢昌宏 氏の3氏
大型トラック開発の最新の技術情報と記載された@〜Cの課題は、ポンコツ元技術屋の筆者が10年も以前
の2004年5月25日に特許庁に出願した気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許(出典:http://www6.
ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/tjsogodbk.ipdlの明細書に明記しているのである。また、日本自動車工業会の
AMAGAZINE(2012年3月号)や自動車技術誌(=2010年及び2014年の8月号)の年鑑において、草鹿教授は、大型トラ
ックの@〜Cの技術開発の課題を述べられているだけであり、それらの課題を解決できる具体的な技術については、
何の情報も提示・開示されていない。しかし、ポンコツ元技術屋の筆者が10年以上も昔に出願した気筒休止エンジン
(特許公開2005-54771)の特許技術を大型トラックに採用した場合には、@〜Cの技術的課題が全て解決できるた
め、容易に大型トラックの「低NOx化」および「低燃費化」が実現できるのである。この状況について、以下の表7に判り
易くまとめたので、御覧いただきたい。

表7 草鹿教授、小林信裕氏、三沢昌宏氏が列挙の大型トラックの課題と課題解決の特許技術
草鹿教授、小林信裕氏、三沢昌宏氏
が2010〜2014年に列挙された
大型トラックの解決すべき課題
左記の課題解決の理論的な根拠
左記の課題を解決できる特許と説明資料
@
 DPF装置における
強制再生の頻度減少
(含、燃費悪化の防止)
大型トラックの実走行時に多用される
エンジン部分負荷時における
排気ガス温度を高温化
 課題解決の特許技術

 関係資料(参考)
本ページの他の項(例えば、4項を参照)
A
SCR触媒における
低温活性の向上
B
SCR触媒の耐久性の向上
(SCR触媒のHC被毒の再生処置?)
C
重量車モード燃費の改善
大型トラックの実走行時に多用される
エンジン部分負荷時における
燃費の向上
 課題解決の特許技術

 関係資料(参考)

 さてさて、気筒休止エンジンによる大型トラックの低燃費化気筒休止は、ディーゼルのNOx削減と燃費向上の一
挙両得の技術だ!政府は大型トラックの新たな低燃費・低排出ガス基準を早期に設定せよ!および米国よりも緩い
大型トラックのNOx規制を施行し続ける日本政府の怠慢または気筒休止は、ディーゼルのNOx削減と燃費向上の一
挙両得の技術だ!に詳述しているように、これは筆者の予測に過ぎないことであるが、将来の何れかの時期におい
て、わが国の大型トラックは、「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWhのNOx
規制」の規制強化は、将来的に実施せざるを得ないと考えられる。そして、ポンコツ元技術屋の筆者が10年前の2004
年5月25日に出願した2ターボ方式の気筒休止システムの気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術は、
日本自動車工業会のホームページのJAMAGAZINE (2012年3月号)において早稲田大学・草鹿教授が指摘の「@
DPF装置の強制再生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、および「C 重量車
モード燃費の改善」の4項目の技術的な課題の全てを解決することが可能となり、「2015年度重量車燃費基準から+
10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWhのNOx規制」の規制強化に適合可能な大型トラックが容易に実現できる
である。

5.気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を無視・黙殺する学者・専門家

 近年のディーゼルエンジンに関する新技術と云えば、30年程度も昔に発案された「理想のディーゼル燃焼技術!」、
「未来の燃焼技術!」として騒がれたディーゼルエンジンのHCCI 燃焼(=PCI 燃焼:予混合圧縮着火燃焼)の技術が
思い出される。しかし、このディーゼルエンジンのHCCI 燃焼(=PCI 燃焼)は、エンジンの軽負荷運転時のNOx削減に
は有効であるが、燃焼が不安定な上に、燃費改善の効果が殆ど無いことが明らかとなったため、最近では実用性の無
い「新技術?」と考える学者・専門家・技術者が多いようだ。そして、ディーゼルHCCI 燃焼(=PCI 燃焼)の新技術は、
30年程度の歳月と多数の学者・専門家・技術者が先を争って研究開発に狂喜乱舞し、膨大な量の論文が発表された
のである。しかし、最近では、このディーゼルHCCI 燃焼(=PCI 燃焼)の研究開発は、結局のところ、大失敗であったと
後悔している学者・専門家・技術者が多いように思えるのである。勿論、諦めの悪い学者・専門家・技術者は、未だに
未練たらしく研究開発を続行しているようであるが、空しい行為のように感じるのは、筆者だけであろうか。

 このように、ディーゼルエンジンのHCCI 燃焼(=PCI 燃焼)の研究開発の失敗を見ると、如何ほど左様に、ディーゼ
ルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」を同時に実現できる新技術を開発することが困難であるかが理解できる筈であ
る。そして、このHCCI 燃焼(=PCI 燃焼)の研究開発の失敗のように、ディーゼルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」
の同時実現は、技術的に極めて難しいことである。しかし、この困難を克服したのが気筒休止エンジン(特許公開2005
-54771)の特許技術であり、そして、この特許技術は大型ディーゼルトラックの「NOx削減」と「燃費改善」の両方を同時
に実現できる画期的な新技術である。そのため、現在(=2014年9月)のところ、「2015年度重量車燃費基準から+
10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWhのNOx規制」の規制強化に適合できる技術は、この気筒休止エンジン
(特許公開2005-54771)の特許技術の他には存在せず、恐らく、これから10年〜20年程度が経過して、もこの特許技
術を凌駕する大型トラックの「NOx削減」と「重量車モード燃費の改善」の両方を同時に実現できる技術は生まれないも
のと推測される。そして、この筆者提案の気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術は、「NOx削
減」と「燃費改善」の機能・効能が高い上に構造的に簡単なために実用化が容易であることから、この特許技術
を大型トラックに採用した場合、「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/
kWhのNOx規制」のレベルの規制に適合した大型トラックを2020年度頃には市販が可能になると考えられる。

 ところが、驚くことに、日本を代表するエンジン関係の第一人者である早稲田大学・草鹿教授や、トラックメーカである
UDトラックス鰍フ専門家・技術者の小林信裕 氏と 三沢昌宏 氏が大型トラックにおける上記 @〜C の極めて解決の
困難な課題の存在を強調した論文・記事等を日本自動車工業会のホームページのAMAGAZINE(2012年3月号)や
動車技術誌の年鑑(=2010年及び2014年の8月号)に発表・公開されている。つまり、早稲田大学・草鹿教授とUDトラ
ックス鰍フ専門家・技術者の小林信裕 氏の3氏は、2010年〜2014年において、大型トラックの「NOx削減」と「燃費改
善」に有効な気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在をを完全に無視・黙殺した論文・記事等を
発表されているのである。つまり、大型ディーゼルトラックの「NOx削減」と「燃費改善」の実現に必要な課題だけを列挙
して、課題を解決する具体的な技術の情報開示や提示・提案を行っておらず、「NOx削減」と「重量車モード燃費費の改
善」に有効な気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を無視・黙殺しているのである。

 また、日野自動車は、自動車技術会2014年春季大会(=2014年5月21日(水)〜23日(金)開催)において、「過給ディ
ーゼルエンジンの気筒休止についての一考察」(文献番号20145364)と題する大型トラック用ディーゼルエンジンの気
筒休止システムに関する論文を発表した。日野自動車が論文発表した燃費改善機能の劣る気筒休止システムのペー
ジに詳述しているように、この論文で発表された日野自動車の「全気筒連結の過給機を備えた吸・排気弁停止式
の気筒休止システム」は、大型トラックの実走行時に多用されるエンジンの1/2負荷近辺より以下の低負荷時
ではターボ過給機のサージング問題が発生するため、6気筒エンジンの3気筒を休止させる運転が殆んど不能
となる欠陥がある。このような欠陥技術を論文に纏めて自動車技術会2014年春季大会で発表した日野自動車の永
吉 学氏、高安 正純氏、辻 幸浩氏の諸氏の目的は、以下の(A)、(B)または(C)の何れかと推測される。

(A) 日野自動車提案の「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」は、将来的に実用化が困難な「欠陥技術」ではある
が、大型トラックの走行燃費を+4%程度も向上できることから、日野自動車におけるディーゼルエンジンに関する高
い技術開発力のあることを世間にアピール・顕示することだけを目的に、この論文を発表した可能性がある。要する
に、現時点で「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化に適合可能とする技術は未開発の
状況であるが、日野自動車が低燃費化の技術開発に懸命に取り組んでいる姿勢を装う詐欺的な行為の可能性
が考えられる。

(B) 日野自動車提案の「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」の新技術」は、致命的な構造上の欠陥を内包してい
るため、早期の実用化が困難であることを詳細に説明することが可能である。そのため、この日野の気筒休止システ
ムの欠陥の理論的な解析により、世間大型トラックにおける「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」
の規制強化の早期実施が難しいことをに顕示・アピールする手段としては、有効である。そこで、この日野の気筒休止
システムの致命的な構造上の欠陥の解決が技術的に困難であることを理由に、大型トラックにおける「2015年度重
量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化の早期実施が不可能であることを示し、この規制強化
の先送りを広く世間に訴えることを目的にしている可能性が考えられる。

(C) 日野自動車提案の「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」の新技術」は、致命的な構造上の欠陥を持つ「吸・
排気弁停止式の気筒休止システム」の論文を自動車技術会2014年秋季大会で発表したのは、大型トラック用ディーゼ
ルエンジンの「NOx削減」と「重量車モード燃費の向上」が技術的に困難であることを国土交通省や環境省に喧伝・アピ
ールすることが可能である。これによって、ディーゼルエンジン搭載の大型トラックにおける走行燃費(=重量車モード
燃費)の改善に有効な技術が現時点で不明・未開発であるとの心証・先入観を国土交通省や環境省の官僚に植えつ
けることが狙いの可能性が考えられる。そして、国土交通省や環境省の官僚に対し、気筒休止エンジン(特許公開
2005-54771)の特許技術による大型トラックのNOx削減と走行燃費改善が可能とする技術情報に耳を傾けさ
せないようにすることを目的にしている可能性が考えられる。

 以上のように、日野自動車は、大型トラックの「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化
を先送りする世論・環境を作るため、ターボ過給機の知識を少しでも持っている人物が見ると、最初から実用不能であ
る「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」の欠陥技術を、将来の大型トラックの燃費向上に有効な新しい技術とした
無謀な内容の論文を発表した可能性が極めて高いと推測される。この場合には、欠陥技術である日野の気筒休止シ
ステムを著した永吉 学氏、高安 正純氏、辻 幸浩氏の諸氏は、最初から「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」が
欠陥技術であることを知りながら、上司の命令で世間を騙すために、この欠陥技術の論文を発表したことになると考え
られる。つまり、日野自動車の欠陥技術の論文発表は、「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」が
現在の技術レベルでは困難とする誤った技術情報を世間に拡散する詐欺的な目的との見方も可能である。

 そして、もう一つの見方は、「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」が最初から実用不能である欠陥技術であると
の認識が日野自動車の永吉 学氏、高安 正純氏、辻 幸浩氏の諸氏には最初から皆無であった場合が考えられる。そ
の場合には、ターボ過給機に関する知識が乏しいために生じた技術者としての「無能」が原因で欠陥技術の論文を発
表してしまったことになる。その場合には、日野自動車の無知な社員が自身の馬鹿さ加減を自ら世間に晒す論文発表
を行ったことになる。しかしながら、現在の市販車両の全てにターボ過給ディーゼルエンジンを採用している日野自動
車において、通常の場合、永吉 学氏、高安 正純氏、辻 幸浩氏が著した論文を上司が査読・チェックされていることを
考慮すれば、日野自動車の無知な社員が独断で「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」の欠陥技術の論文発表を
行ってしまったと云うことは、有り得ないことと考えられる。

 そのため、この日野の気筒休止システムの欠陥技術についての論文は、大型トラックの燃費向上が技術的に困難」
とする虚偽の技術情報の拡散を狙った「自作自演」のように、筆者には思えるのである。この欠陥技術の論文発表と云
う「自作自演」は、将来的に大型トラック用ディーゼルエンジンの燃費向上の技術的な進展・発展を妨害する反社会的
な行為との見方も可能である。そして、この日野自動車提案の欠陥技術を扱った「自作自演」の論文発表の目的が、
大型トラックの@〜Aの課題を解決して「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/
kWh のNOx規制」のレベル(=規制値)の規制強化にも適合可能とする気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特
許が「欠陥技術」との誤った印象を広く世間に拡散することであれば、許し難い行為のように思えるが、如何なものであ
ろうか。

 そして、仮に、欠陥技術である「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」の日野自動車の論文このように、気筒休止
エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を不当に貶めるためにを発表したのが事実であれば、日野自動車を含む
自動車メーカは気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術と同等レベルの技術が現在の自動車メーカでは
未開発の状況に陥っていると断定しても、大きな間違いは無いと考えられる。何故ならば、自動車メーカは、気筒休止
エンジン(特許公開2005-54771)を凌駕した新技術の開発に成功しているのであれば、その新技術を発表すれば済む
ことである。その場合には、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)は、否応なく、淘汰されて行くためである。

 したがって、新たに提案した欠陥技術の欠陥内容の詳細な説明によって実用不能とする結論の技術論文を自動車メ
ーカが発表することは、その論文を発表する会社の恥となるため、通常では有り得ないことである。しかし、このような
大型トラックの「低NOx化」と「低燃費化」に反する異常な論文を日野自動車が敢えて発表したのは、大型トラックにおけ
る「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」のレベル(=規制値)
の規制強化の先送りを実現するための自動車メーカの執拗な活動の一環のように思うが、如何なものであろうか。

 そして、大型トラックの「NOx削減」と「走行燃費の向上」に有効な気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許と
同等レベルの技術が他に存在していない現状を見ると、現在の自動車メーカには、ディーゼルエンジンの「NOx削減」と
「燃費向上」のための新規な発案・提案ができる技術開発力の高い技術者・専門家が一人もいないと云えそうである。
何故ならば、技術的な発案・提案は、個人的な発想から生まれるものである。そのことを考慮すると、現在の各自動車
メーカには数多くのエンジン関係の技術者・専門家が所属しているものの、その人達の新技術の発案・発想の能力が
劣る場合には、何れの自動車メーカでも新技術が生まれないのは、当然のことである。

6.わが国における大型トラックの燃費基準とNOx規制の規制強化の在るべき姿

 環境省・中央環境審議会の第十次答申に添付された第十次報告では、「十分なデータ数でないため、あくまでも目安
としてとらえるべきもの」との注釈付きでWHTCモードのNOx排出値=0.4 g/kWhは、JE05モードのNOx排出値=0.26 g
/kWhに相当することが明記されている。このWHTCモードのNOx排出値がJE05モードよりも35%も少ないNOx排出値
になることを根拠にして、「第十次答申の許容限度目標値(平均値)= 0.4 g/kWh(WHTCモード)」は、第八次答申のデ
ィーゼル重量車の挑戦目標(=0.7g/kWhの1/3=0.23g/kWh(JE05 モード))と「同等レベル」のNOx規制値であると断
定している。そして、「第十次答申の許容限度目標値(平均値)= 0.4 g/kWh(WHTCモード)」は、、第八次答申のディ
ーゼル重量車の挑戦目標の0.7g/kWhの1/3=0.23g/kWh(JE05 モード)を具現化したものであり、ディーゼル重量車
の次期のNOx規制値として適切であると結論付けている。このように、環境省・中央環境審議会の第十次答申の
「第十次答申には、NOx許容限度目標値(平均値)= 0.4 g/kWh(WHTCモード)」は、「十分なデータ数でない
ため、あくまでも目安としてとらえるべきもの」と説明されているように、不十分で不正確な試験データから設定
されたことが明記されている。

 このことから、中央環境審議会・第十次答申に添付された第十次報告には、ディーゼル重量車の将来的な
「NOx許容限度目標値」は、第八次答申のディーゼル重量車の挑戦目標の0.7g/kWhの1/3=0.23g/kWh
(JE05 モード)のNOxレベルを必ず具現化すべきとの旨が明記されていると読み取ることも可能である。そうし
た状況の中で、(独)交通安全環境研究所が2014年11月5〜6日に開た「交通安全環境研究所フォーラム2014」におい
て、交通安全環境研究所・環境研究領域の鈴木央一氏、山口恭平氏、石井 素氏および自動車基準認証国際調和技
術支援室の成澤和幸氏は、「次期重量車用試験サイクルの概要と排出ガス性能評価法としての特徴」(出典:http://
www.ntsel.go.jp/forum/2014files/1105_1130.pdfと題する論文が発表された。この交通安全環境研究所の鈴木央一氏
が発表した「次期重量車用試験サイクルの排出ガス性能評価」の論文の試験研究では、A、B、Cの3台の供試エンジ
ンが使用されているが、その中のCエンジンは高負荷の領域での尿素SCR触媒のNOx削減が十分に機能しないように
制御した「排出ガス制御の無効化」を採用した違法・脱法制御のエンジンである。このCエンジンような違法・脱法制御
のエンジンを試験研究に使用した場合には、正確な研究結果が得られないのは当然のことである。そこで、JE05モ
ード排出ガス試験時のエンジン運転の領域外において「NOx削減機能を無効化する制御」を行ったと見られる
違法・脱法制御のCエンジンのNOx排出データを削除したのが、以下の図1である。

図1 各種試験サイクルのNOx排出の評価(=図6)から「排出ガス制御の無効化」のCエンジンのデータを削除

 この図1から判明したことは、違法・脱法制御を採用していないAエンジンとBエンジンのWHTCモード(=コー
ルドスタート+ホットスタート)とJE05モード(=ホットスタート)のNOx排出値が、ほぼ同一であることを明確に
示した試験結果であるこの試験データから、中央環境審議会・第十次答申に示された「ディーゼル重量車に
おけるNOx許容限度目標値:0.4 g/kWh(=WHTCモード)は、第八次答申のNOx挑戦目標:0.23 g/kWh(=
JE05モード)と同等のレベルである」との趣旨の答申内容は、完全に誤りであると考えられる。そのため、今
後、環境省は、2016年実施予定の「ディーゼル重量車におけるNOx許容限度目標値:0.4 g/kWh(=WHTCモード)を強
化した「第八次答申のディーゼル重量車の挑戦目標の0.7g/kWhの1/3=0.23g/kWh」のレベルのNOx排出規制強化を
早急に実施することが望ましいと考えられる。これについては、ディーゼル重量車2016年NOx規制の0.4g/kWhは、不当
な緩和の欠陥規制のページにおいて詳述しているので、興味のある方は御覧いただきたい。


7.早急な実施が求められている日本の「NOx規制」と「燃費基準」の強化と、そのレベル

 以下の表8に示した通り、2005年4月8日に環境省へ提出された環境省・中央環境審議会の第八次答申では、ディ
ーゼル重量車の2009年排出ガス規制値 NOx = 0.7g/kWh と、それに続くディーゼル重量車のNOx規制強
化としての NOx = 0.23 g/kW が挑戦目標として明記されている。

表8 中央環境審議会の第八次答申(=2005年4月8日に答申)
答申の名称・概要・規制の内容等
答申の名称
審議会の名称

答申の時期
答申の意義


 筆者のコメント
  中央環境審議会から環境省に第八次答申が提出された2005年4月8日頃の当時においては、
 既に、米国では2010年の大型トディーゼルトラックのNOx規制として、0.27g/kWhの厳しい
 NOx規制が検討されていたのである。そのような米国の状況が判明していたにもかかわらず、
 中央環境審議会の第八次答申では、日本が大型トディーゼルトラックにおいて、米国よりも
 大幅に緩い0.7g/kWhのNOx規制を2009年に実施することを答申したのである。
 
  それにもかかわらず、中央環境審議会の第八次答申では、「今回の2009年目標の0.7g/kWh
 を実施することにより、2009〜2010年時点では大型ディーゼルトラックの分野で世界最高レベル
 のNOx規制が日本で実施される」と記載されている。この第八次答申では、米国の2010年の
 NOx規制値=0.27g/kWhと、日本の2009年のNOx規制値=0.7g/kWhとが「同等レベルの
 NOx規制」と断定した出鱈目とも思える記述となっている。

  このことは、ポンコツ元技術屋の筆者にとっては、何とも理不尽なことのように思えて仕方が
 ないことである。そのため、第八次答申を作成された中央環境審議会・自動車排出ガス専門
 委員会の学者・専門家が米国の2010年のNOx規制値=0.27g/kWhと、日本の2009年の
 NOx規制値=0.7g/kWhとが「同等レベルのNOx規制」と断定された根拠・証拠を是非とも教えて
 いただきたいものである。何はともあれ、ポンコツ元技術屋の筆者には、不可解な記述と思える
 第八次答申が2005年4月8日に中央環境審議会から環境省に提出されたことが、何とも納得の
 できないことである。
目標値



 筆者のコメント
 中央環境審議会の第八次答申では、日本の2009年のNOx規制の0.7g/kWhの他に、
 挑戦目標(=0.7g/kWhの1/3 =0.23g/kWh)と称する将来のNOx規制強化の値を提示している。
 その理由は、米国が2010年実施予定としてに検討中の0.27g/kWhに比較して、日本の2009年の
 大型トディーゼルトラックのNOx規制の0.7g/kWhが大幅に緩いNOx規制であるとの批判を避ける
 ため、当時の中央環境審議会の自動車排出ガス専門委員会の学者・専門家による姑息な
 小細工のようにも思えるが、如何なものであろうか。

  因みに、米国よりも緩い大型トラックのNOx規制を施行し続ける日本政府の怠慢にも詳述しているように、大型ディ
ーゼルトラックに関する日本のNOx規制は、表9に示した通り、欧、米のNOx規制よりも緩い規制値が施行されている
のが現状のようである。

 ● 欧州 : 2013年のEUROY(過渡モード)は、NOx = 0.46 g/kWh、
    EEV(5)(過渡モード)は、NOx = 0.2 g/kWh
注 EEV:Enhanced Environmentally Friendly Vehiclesの略。EEV規制値は、大気汚染が特に進行している都市等の地域問題解決のため、メン
バー各国が政策的に使用するための値(例:都市への乗り入れ制限を設ける際の基準として使用)で、暫定値。

 ● 米国 : 2010年のNOx規制は、NOx = 0.27 g/kWh

 日本 : 2016年のNOx規制は、NOx0.4 g/kWh 

表9 ディーゼル重量車の排出ガス規制値の日米欧の比較 
(出典:http://www.jama.or.jp/eco/exhaust/table_02.html

 このように、欧、米における大型ディーゼルトラックのNOx排出ガス規制は、日本よりも厳しいのが現状である。その
ため、日本においては、2005年4月8日に環境省へ提出された環境省・中央環境審議会の第八次答申に明記された
ディーゼル重量車の NOx = 0.23 g/kW の挑戦目標のNOx規制が早期に実施する必要があると考えられ
る。また、日本の大型トラックの燃費規制である2015年度重量車燃費基準は、2006年(平成18年)4月1日から施行され
て既に10年近くが経過し、トラックの燃費改善技術に多くの進歩・進展も見られることから、早急に2015年度重量車
燃費基準の強化を図る必要がある。以上のことを勘案すると、近い将来、日本の大型トラックの「NOx規制」と
「燃費基準」は、以下の表10に示したレベルに強化する必要があると考えられる。

表10 わが国の大型トラックに望まれる近い将来のおける「NOx規制」と「燃費基準」の強化
(筆者の個人的な提案)
名 称
NOxと燃費の削減 レベル
@
低NOxの基準
(2016年の次のNOx規制強化)
低NOx基準 = 0.23 g/kWh
2016年の次期NOx規制値の約 43 % 減)
A
低燃費の基準
(2015年度重量車燃費基準の次の燃費基準)
2015年度重量車モード燃費基準から+10%程度の向上

8.大型トラックの「NOx=0.23g/kWh」と「2015年度燃費基準+10%」が実現できる技術

 ポンコツ元技術屋の筆者が10年前の2004年5月25日に出願した2ターボ方式の気筒休止システムの気筒休止エンジ
ン(特許公開2005-54771)の特許技術を大型トラックの採用した場合は、「NOx=0.23 g/kWhの規制強化」、および
「2015年重量車燃費基準の+10%の強化」に適合した大型トラックを容易に実現することが可能である。その根拠につ
いての説明は、ここでは割愛することにした。この筆者提案の2ターボ方式の気筒休止システムの気筒休止エンジン
(特許公開2005-54771)の特許技術が大型トラックの「NOx=0.23 g/kWhの規制」、および「2015年重量車燃費基準の
+10%」を容易に実現できる理由については、筆者のホームページ 気筒休止エンジンによる大型トラックの低燃費
、および気筒休止は、ディーゼルのNOx削減と燃費向上の一挙両得の技術だ!に詳述しているので、興味のある
方は御覧いただきたい。

 そして、この2ターボ方式の気筒休止システムの気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術は、2005年3
月に特許公開されている上に、2006年4月7日公開の筆者のインターネットのホームページにおいて技術内容を詳細に
説明している。そして、この筆者のホームページは、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術に関する技
術情報は、5〜6年もの昔から、インターネット検索のYahoo検索エンジンでは上位に検出されていた実績がある。(以
下の検出結果を参照) そのため、日本の学者・専門家・技術者の諸氏は、筆者提案の2ターボ方式の気筒休止シス
テムの気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在を承知しているものと考えられる。

 2009年6月11日 Yahoo検索で「ポスト新長期」」の1語検索において、6万8千件中の2位と7位(=第1ページ目)で
検出された実績あり。(=2009年6月11日での「ポスト新長期」の1語のYahoo検索結果 を参照方)

 2010年2月24日 Yahoo検索で「トラック」+「低燃費」の2語検索において、102万件中の1位(=第1ページ目)で
検出された実績あり。(=2010年2月24日での「トラック」+「低燃費」の2語のYahoo検索結果 を参照方)

 近年の自動車技術誌の年鑑の参考文献を見ると、その多くがインターネット情報であることからも判る通り、最新の
専門家・技術者は最新の技術情報をインターネットのホームページから収集している様子が伺える。このように、近年
では、インターネットは手軽な情報収集の手段である。そのため、社会人と学生の区別無く、インターネットは全ての人
の重要な技術情報の収集の手段に用いられている。そのため、日本における大多数のエンジン関係の学者・専門家・
技術者は、大型トラックの「NOx=0.23 g/kWhの規制」、および「2015年重量車燃費基準の+10%」を容易に実現でき
る筆者提案の気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在については、既に2009年〜2010年の頃か
ら既に承知・認識していたものと推測される。勿論、当時から、環境省のNOx規制強化に携わる自動車排出ガス専門
委員委員会、および国土交通省の燃費規制強化に携わる自動車燃費基準小委員会の日本を代表するエンジン関係
総勢8名の学者・専門家も同様に、大型ディーゼルトラックの「NOx削減」と「燃費改善」の両方に優れた機能・効果を
発揮する筆者提案の気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許の技術情報を十分に得ていたものと推測され
る。
9.大型ディーゼルトラックの「燃費基準」と「NOx規制」の強化の職責を負う学者・専門家

 大型ディーゼルトラックに関し、表11に示した通り、「重量車モード燃費基準」の強化については、国土交通省の燃費
規制強化に携わる自動車燃費基準小委員会の委員を務めるエンジン関係の学者・専門家が重要な役割を果たされ、
「NOx規制の強化」については環境省のNOx規制強化に携わる中央環境審議会大気・騒音振動部会自動車排出ガス
専門委員委員会の委員を務めるエンジン関係の学者・専門家が中心に設定・決定されているものと推測される。

表11 NOx規制強化自動車排出ガス専門委員委員会と燃費規制強化の自動車燃費基準小委員会の構成委員

 自動車燃費基準小委員会の委員名簿、



(出典:自動車燃費基準小委員会の委員名簿、
 中央環境審議会大気・騒音振動部会自動車排出ガス専門委員名望

(出典:http://www.env.go.jp/council/former2013/07air/meibo07-1.html
   注 : 赤色下線はエンジン関係の学者・専門家
      赤色と青色の下線は、自動車排出ガス専門委員委員会と自動車燃費基準小委員会とを兼任されている委員

 以上の表7に示したように、環境省のNOx規制強化に携わる中央環境審議会大気・騒音振動部会自動車排出ガス
専門委員委員会のエンジン関係の学者・専門家は委員長を含めて7名であり、国土交通省の燃費規制強化に携わる
自動車燃費基準小委員会のエンジン関係の学者・専門家は委員長を含めて5名である。しかし、両委員会には重複さ
れたエンジン関係の学者・専門家は4名である。そのため両委員会のエンジン関係の学者・専門家は、以下に示した
総勢 8 名である。

大聖 泰宏 早稲田大学教授
草鹿 仁 早稲田大学教授
後藤 雄一 (独)交通安全環境研究所エグゼクティブ・シニア・リサーチャー
塩路 昌宏 京都大学教授
近久 武美 北海道大学教授
河野 道方 (独)大学評価・学位授与機構評価研究部教授
飯田 訓正 慶応義塾大学教授
小渕 存 (独)産総研・エネルギーシステムチーム長

 現在(=2014年9月)のところ、環境省のNOx規制強化に携わる自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通
省の燃費規制強化に携わる自動車燃費基準小委員会には、両方若しくは片方の委員会の委員に任命されているエン
ジン関係の学者・専門家は、総勢8名である。そして、現在(=2014年9月)、この8名の日本を代表するエンジン関係
の学者・専門家は、日本の自動車における将来の「NOxの規制」と「燃費規制(=燃費基準)」の規制を強化する水準
(=強化するレベル)と強化を実施する時期を検討し、それを設定する強い権限が政府(=環境省・国土交通省)から
与えられているのである。

 そして、この総勢8名の日本を代表するエンジン関係の学者・専門家は、現在(=2014年9月)までのところ、
大型トラックにおける@ DPF装置の強制再生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC
被毒の解消」、および「C 重量車モード燃費の改善」の4項目の重要課題の全てを一種類の技術で解決できる
技術を、何も提案・提示・公開されていないようである。そのためこの総勢8名の日本を代表するエンジン関係の
学者・専門家の全員は、現時点(=2015年7月現在)では、大型トラックにおける @〜Cの4項目の課題の全てを解決
できる技術が不明と判断されているように見えるのである。

10.NOx・燃費の規制強化を担う学者が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)を黙殺

 近年のインターネットの普及により、環境省のNOx規制強化に携わる自動車排出ガス専門委員委員会、および国土
交通省の燃費規制強化に携わる自動車燃費基準小委員会の日本を代表するエンジン関係の総勢8名の学者・専門
家は、大型トラックの「NOx=0.23 g/kWhの規制」、および「2015年重量車燃費基準の+10%」を容易に実現できる筆
者提案の気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在を、2009年〜2010年の頃には確実に承知・認
識していたものと考えられる。
[この気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術は、2009年〜2010年の頃には、エンジンに興味のある人達(=学者・専門家・技術
者・学生)にインターネット検索で知れ渡っていたことが前述の「8.大型トラックの「NOx=0.23g/kWh」と「2015年度燃費基準+10%」が実現でき
る技術」の項に記載済み。]

10−1 気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)についての学生等からの質問を受けた大学教授の対応

 前述の8項に述べているように、筆者のホームページを閲覧した多くのエンジンに興味のある多くの学生は、少なくと
も2009年以降においては、この気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術についての技術情報を普通に得
ているものと考えられる。その場合、多数の学生は、彼らが通学する大学のエンジン専門の教授に、気筒休止エンジ
ン(特許公開2005-54771)の特許技術について「NOx削減」と「燃費改善」の有効性や、その実用性・実現性について活
発な質問を浴びせているものと推察される。そして、その質問は、毎年、新しく研究室に入る学生から繰り返されていた
ものと予想される。さてさて、環境省のと国土交通省の委員会に属されているエンジン専門の6名の大学教授(=河野
道方教授、飯田訓正教授、塩路昌宏教授、大聖泰宏教授、草鹿仁教授、近久武美教授)は、筆者の気筒休止エンジ
ン(特許公開2005-54771)の特許技術についての学生等からの質問に対して、如何なる回答を与えてきたのであろう
か。気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を長年に亘って無視・黙殺されている状況から見ると、浅学
菲才のポンコツ元技術屋の筆者の思い浮かんだ回答は、以下の@とAの二つである。

@ 「ポンコツ元技術屋が実用性のある大型トラック用ディーゼルエンジンのNOx削減と燃費向上に有効な特許
技術を発明できる筈が無い。多忙な私に、ポンコツ特許の変な質問をするな!」と一喝し、門前払いを行う。
 仮に、この気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術には、大型トラック用ディーゼルエンジンにおける「@ DPF装置の強制再生の
頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、および「C 重量車モード燃費の改善」の4項目の課題を解決できるの
機能・効能が無く、ポンコツ元技術屋の「出鱈目な特許」若しくは「馬鹿なマニアの独善的な阿呆特許」であると6名の大学教授が学生に回答した
場合には、質問した学生の全員が@〜Cの課題解決に有効な新技術について、大学教授に確実に問い質すものと推測される。その場合、現時
点(=2015年7月)では大型トラック用ディーゼルエンジンの@〜Cの課題解決に有効な実用な技術を何一つ提示・提案できていない大学教授
は、学生の質問に答えることに窮するものと推測される。そこで大学教授は、そのような窮地に陥ることを事前に回避するために先手を取り、気筒
休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術に関する学生の質問を門前払いをするために、「多忙な私に、ポンコツ特許の変な質問をする
な!」と厳しい言葉で門前払いをすることである。もっとも、日本を代表するエンジン専門の6名の大学教授が教え子の学生に、このような姑息な
対応をすことは、有り得ないと考えるのが妥当ではないだろうか。

A 日野自動車が論文発表した燃費改善機能の劣る気筒休止システムに詳述した致命的な技術的欠陥を持つ
日野自動車の「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」自動車技術会2014年春季大会で発表)の論文のコピ
ーを学生に手渡し、筆者提案の気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)2ターボ方式の気筒休止システム
欠陥技術との嘘の説明をする。
 気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の技術的な有効性を質した学生に対し、大学教授は最初に自動車技術会2014年春季大会で
発表の日野自動車の「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」の論文の示された気筒休止には実用性の面で致命的な欠陥のあることの
証拠を示す。そして、筆者提案の2ターボ方式の気筒休止システムの気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術にも実用上の
欠陥があるため、大型トラック用ディーゼルエンジンの@〜Cの4項目の課題を解決に無効であることを学生に説明する。これによって、
大学教授は、長年に亘る気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の無視・黙殺が論理的に正しいように見せかけることである。この場合、
一般的な見方では、大学教授が学生に極めて誠実に回答しているように見えるため、優れた教授が教え子の学生に素晴らしい教育を行って
いるかような光景と思えそうである。ところが、実情は全く逆であり、大学教授が誤った内容の教育を学生に行っていることになる。その根拠は、
構造的に重大な欠陥のある日野自動車の「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」を引用し、容易に実用化の可能な欠陥の無い
気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を実用化の困難な「欠陥技術」との誤った見解・説明を、大学教授が学生に講じている
ことになると考えられる。これについて、その大学教授が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を「欠陥技術」と断定した
動機は、(a)気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を理解する能力不足(=無能)のために、この特許技術を日野自動車の
「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」と類似した欠陥技術との誤った判断・認識をしてしまった場合や、(b)特別の事情(=後述の7-8項
に示した事情も含む)のために気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を欠陥技術とする虚偽を公言せざるを得ない立場・事情
を抱えている場合が考えられる。したがって、大学教授が日野自動車の「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」を引用して
気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を「欠陥技術」と断定して学生に説明した場合には、「無能」、若しくは「詐欺師」の
ような大学教授と言われても仕方の無いと考えられる。そうは言っても、6名の大学教授は、日本を代表するエンジン専門の学者であること
から、(a)のように新技術を理解する能力不足(=無能)と考えることは問題外であり、(b)のように特別な事情を抱えたために虚偽を公言する
不謹慎な対応をすること等も、常識的には有り得ないと考えるのが妥当ではないだろうか。因みに、構造的に重大な欠陥のある日野自動車
「吸・排気弁停止式の気筒休止システム」の論文は、2014年5月に発表されたものである。したがって、2014年5月以前においては、6名の
大学教授は、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術が実用化の困難な「欠陥技術」と断定するための証拠としては、如何
なる論文等を学生に提示したのであろうか。

 このように、国土交通省と環境省の諮問委員の6名の大学教授が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許
技術の機能・効能や実用性について学生から質問を受けた場合、浅学菲才のポンコツ元技術屋の筆者には、以上の
@Aの乏しい内容の回答の予測しか思い浮かばない。要するに、環境省のNOx規制強化に携わる自動車排出ガス
専門委員委員会、および国土交通省の燃費規制強化に携わる自動車燃費基準小委員会に属する6名の大学教授
(=河野道方教授、飯田訓正教授、塩路昌宏教授、近久 武美教授、大聖泰宏教授、草鹿 仁教授)気筒休止エ
ンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を無視・黙殺する理由・根拠を筆者が予測・推察することは、困難であること
が明らかである。

 願わくば、日本を代表するエンジン専門の6名の大学教授から気筒休止エンジン(特許公開2005-54771の特許技術
を無視・黙殺する根拠・理由の説明を受けた方は、その内容を差し支えのない範囲で筆者にお教え頂ければ幸いであ
る。(筆者のEメールの宛先は、本ページの末尾に記載) そして、その説明の中で気筒休止エンジン(特許公開2005-
54771)の特許技術の致命的な欠陥が明確に御指摘されているのであれば、即刻、この特許技術に関係するホームペ
ージを閉鎖したいと考えている。何故ならば、この特許が将来的に実用化が困難な技術であれば、日本の大型トラック
の将来的な「NOx削減」と「燃費の向上」に寄与しない技術情報のノイズ・雑音・障害に相違ないと判断できるためであ
る。

10−2 環境省と国土交通省の委員会の学者が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)を黙殺する理由

 環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の自動車燃費基準小委員会の両方若しくは片方の
委員会に登録されている総勢8名のエンジン関係の学者・専門家(=河野道方教授、飯田訓正教授、後藤新一〔独〕産
総研・センター長、塩路昌宏教授、杉山元研究主幹、大聖泰宏教授)は、エンジンに関する博学の知識を備えた諸氏
であるため、筆者のホームページがインターネットで容易に検索され出した2009年6月頃の時点においては、大型トラッ
クにおける@ DPF装置の強制再生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、およ
び「C 重量車モード燃費の改善」の4項目の最重要課題の全てを気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技
術だけで解決できることを既に承知・認識されてたと推測される。しかしながら、この総勢8名のエンジン関係の学者・
専門家の諸氏は、現時点(=2015年7月)でも、大型トラックにおける@〜Cの4項目の最重要課題の全てを解決でき
気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を完全に無視・黙殺されていることが歴然たる事実のようであ
る。

 然らば、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の両方若しく
は片方の委員会の委員の総勢8名のエンジン関係の学者・専門家は、大型トラックにおける@〜Cの4項目の最重要
課題の全てを解決できる気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を如何なる動機・理由によって無視・黙
殺されているのであろうか。ポンコツ元技術屋の筆者が邪推した気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技
術が無視・黙殺・隠蔽される動機・理由は、以下の通りである。

推測理由 A:環境省や国土交通省の委員の学者が自身の技術開発の能力不足を隠蔽するための処置
 環境省や国土交通省の委員会の両方若しくは片方の委員である総勢8名のエンジン関係の学者・専門家は、基本
的にディーゼルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」の技術開発(=新技術の開発)する職責を担っている上に、これま
で大型トラックの「NOx削減」と「燃費改善」が極めて困難な技術開発であることを機会のあるごとに多方面で強調され
てきた経緯がある。それにもかかわらず、現時点(=2015年7月)において気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)
の特許技術が大型トラックでにおける@ DPF装置の強制再生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触
媒のHC被毒の解消」、および「C 重量車モード燃費の改善」4項目の最重要課題を解決できること唯一の技術であ
ることを多くに人が知るところとなれば、環境省や国土交通省の委員である総勢8名のエンジン関係の学者・専門家
は、「虚偽の技術情報」を発表していたことになる。その上、大型トラック用ディーゼルエンジンにおける@〜Cの4項目
の技術課題を解決する研究開発の能力がポンコツ元技術屋の筆者に比べて劣っていたことになり、国民から失笑を
受けることになると推測される。そして、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会や国土交通省の自動車燃費基準
小委員会に対する国民からの信頼が失墜してしまう恐れがある。
 そのような状況になることを回避するためには、環境省や国土交通省の委員である総勢8名のエンジン関係の学者・
専門家は、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術が大型トラックにおける@〜Cの4項目の最重要
題を解決できる唯一の技術であることを何としても隠蔽する必要がある。また、気筒休止エンジン(特許公開2005-
54771)の特許技術が大型トラックにおける@〜Cの4項目の最重要課題を解決できる唯一の技術であるとの技術情
報の露見は、「トラックメーカの専門家・技術者」と「環境省や国土交通省の委員である総勢8名のエンジン関係の学
者・専門家」との両者が技術開発の能力不足を露呈することになるり、世間に恥を晒すことになる。したがって気筒休
止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の隠蔽は、「トラックメーカの専門家・技術者」と「環境省や国土交通省
の委員である総勢8名のエンジン関係の学者・専門家」とは共通の利益となるため、両者が一致団結して、この特許技
術の隠蔽・秘匿に最大限の努力を傾注している可能性がある。

推測理由 B:トラックメーカの要望を受け入れて気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)を無視・黙殺
 仮に、大型トラックにおいて、環境省が「NOx=0.23 g/kWhの規制強化」を実施し、国土交通省が「2015年重量車燃
費基準の+10程度の向上」の燃費規制を実施した場合、大型トラックでの@ DPF装置の強制再生の頻度減少」、
A SCR触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、および「C 重量車モード燃費の改善」の4項目の課題
の解決を図る必要がある。現時点(2015年7月現在)では、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許が、これ
ら@〜Cの課題を容易に解決する唯一の技術と考えられる。そのため、大型トラックにおいて、気筒休止エンジン(特
許公開2005-54771)の特許技術の特許権が消滅する2024年度以前に「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の
燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWhのNOx規制」の大型トラックの規制強化が実施された場合、これらの規制に大型トラ
ックを適合させるためには、トラックメーカは、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を採用せざるを得
ない。その場合、この特許技術には特許権が存在するため、この特許技術を有償で大型トラックに採用することにな
る。その際、トラックメーカは、自社の優れた技術開発力を駆使して「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃
費向上」と「NOx=0.23 g/kWhのNOx規制への適合」を実現したと誇らしく宣伝することが不可能になる。そのような状
況は、多くのトラックメーカの専門家・技術者にとっては、技術開発の能力不足が世間に露見することになる。その上、
トラックメーカは、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許の実施料を支払う羽目に陥ることになる。このよう
なことは、トラックメーカのエンジン関係の専門家・技術者にとっては、恥辱の極みと考えられる。
 そのような状況に陥ることを事前に回避するための最良の手段・方法は、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)
の特許権が2024年5月に消滅した後の時期に、大型トラックの使用過程車における「2015年重量車燃費基準の+10
程度の向上」および「NOX=0.23 g/kWhまでの削減」のそれぞれの規制強化を、国土交通省と環境省に「2024年5月
以降に実施」して貰うことである。そのためには、ディーゼルエンジンに気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特
許技術を採用することによって「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx
規制」に大型トラックが適合可能との技術情報を2020年頃に世間に公表することである。そして、即刻に、規制強化の
5年間程度のリードタイムを設けた「2024年5月以降」に大型トラックの「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の
燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化を実施しても、誰もが異論を唱えることが無くなるのであ
る。
 これを実現するためには、大型トラック用ディーゼルエンジンにおける@〜Cの4項目の課題を解決して「NOx削減」
と「燃費改善」の両方の面で優れた機能・効能を発揮する2ターボ方式の気筒休止システムの気筒休止エンジン(特許
公開2005-54771)の特許技術の存在を、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車
燃費基準小委員会の総勢8名のエンジン関係の学者・専門家には2020年頃まで完璧に無視・黙殺して貰うことであ
る。つまり、環境省と国土交通省の委員会のエンジン専門の総勢8名の学者・専門家が、彼らの地位と専門知識を駆
使して有効な技術情報を隠蔽することにより、「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23
 g/kWh のNOx規制」を2024年5月25日以降とすると云う、環境省と国土交通省の官僚を詐欺的に誘導した恣意的な
大型トラックのNOxと燃費の規制の設定が成功するもの考えられる。
 このように、環境省と国土交通省が大型トラックの継続生産車の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度
の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の実施時期をトラックメーカの要望する2024年5月25日以降
に恣意的に設定することは、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会と国土交通省の自動車燃費基準小委
員会のエンジン専門の総勢8名の著名な学者・専門家が、日本の大型トラックにおける「NOx削減」と「燃費改
善」の進展を大きく阻害すると云う反社会的な行為を行っていることになると考えられる。このように、環境省の自
動車排出ガス専門委員委員会と国土交通省の自動車燃費基準小委員会のエンジン専門の総勢8名の著名な学者・
専門家に反社会的な行為を確実に実行させるために研究費を支給することは、犯罪テレビドラマを好んで視聴するポ
ンコツ元技術屋の筆者の予測では、「賄賂贈与」若しくは「袖の下」に類する不正な行為ではないかと思っている。

10−3 政府の委員会で自動車NOx・燃費規制職責を負う学者・専門家に供与される自動車メーカの賄賂

10−3ー(A) 自動車メーカから環境省と国土交通省の委員会の学者・専門家への賄賂贈与の動機・必要性

 現時点(2015年7月現在)において、大型トラック用ディーゼルエンジンにおける@〜Cの4項目の課題を解決して
「NOx削減」と「燃費改善」の両方の面で優れた機能・効能を発揮する唯一の技術は、2ターボ方式の気筒休止システ
ムの気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術である。この特許技術を大型トラック用ディーゼルエンジン
に採用すれば、「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」に適合し
た大型トラックが容易に実用化できることになる。したがって、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会と国土交通
省の自動車燃費基準小委員会のエンジン専門の総勢8名の著名な学者・専門家(=河野道方教授、塩路昌宏教授、
大聖泰宏教授、飯田訓正教授、小渕存エネル゙ギーシステム長、草鹿教授、後藤雄一エグゼクティブ・シニア・リサーチャー、近久武美
教授)が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)「NOx削減」と「燃費改善」の両方の面で優れた機能・効能の存在
を認めて公表すれば、環境省と国土交通省は、即刻に大型トラックにおける「2015年度重量車燃費基準から+10%程
度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化の実施を現時点(2015年7月現在)において即刻に決
定する必要が生じるものと推測される。このことについては、米国よりも緩い大型トラックのNOx規制を施行し続ける日
本政府の怠慢気筒休止エンジンによる大型トラックの低燃費化および気筒休止は、ディーゼルのNOx削減と燃費向
上の一挙両得の技術だ!にも詳述しているので、興味のある方は御覧いただきたい。示した米国・欧州に比較して緩
いNOx規制の日本の現状をも考慮すると、

 つまり、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会と国土交通省の自動車燃費基準小委員会のエンジン専門の総勢
8名の学者・専門家が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)「NOx削減」と「燃費改善」の両方の面で優れた機
能・効能の存在を認めて公表すれば、日本の大型ディーゼルトラックにおける「2015年度重量車燃費基準から+10%
程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化は、現時点(2015年7月現在)から5年間程度のリー
ドタイムを設けた2020年頃の実施とすることについて、何の問題も生じないものと考えられる。このように、大型トラック
の継続生産車における「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」
の規制強化が「2020年頃の実施」となった場合、これらの規制強化に適合した全ての大型ディーゼルトラックには気筒
休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術が採用されているものと推測される。因みに、この気筒休止エンジン
(特許公開2005-54771)の特許技術は、2020年頃の時点では特許権が存在するため、、トラックメーカは、自社の優れ
た技術開発力を駆使して「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWhのNOx規制
への適合」を実現したと誇らしく宣伝することが不可能になり、トラックメーカの専門家・技術者の技術開発の能力不足
が世間に露見することになる。その上、トラックメーカは、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許の実施料を
支払う羽目に陥り、トラックメーカとしての面目が丸潰れの状況を招いてしまうことになる。

 このような状況に陥ることは、トラックメーカのエンジン関係の専門家・技術者にとっては、恥辱の極みと感じる人間が
殆どではないかと推測される。そこで、このような状態になる前に、トラックメーカのエンジン関係の専門家・技術者は、
大型トラックの継続生産車の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx
規制」の規制強化を、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許権が消滅する「2024年5月以降」の実施となる
ように全力を挙げて画策することは、当然と考えられる。このように、大型トラックの継続生産車の「2015年度重量車燃
費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化を「2024年5月以降」の実施に遅
延させる最も有効な手段・方法は、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基
準小委員会の総勢8名のエンジン関係の学者・専門家には気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を
2020年頃まで完璧に無視・黙殺して貰うことである。

 つまり、環境省と国土交通省の委員会のエンジン専門の総勢8名の学者・専門家が気筒休止エンジン(特許公開
2005-54771)の特許技術を2020年頃まで完全に無視・黙殺したとすれば、大型トラックの継続生産車の「2015年度重
量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化は、従来と同様な5年間
程度のリードタイムを設けた「2025年5月以降の実施」が間違いなく実現できることになる推測される。そのための最も
確実な手段は、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の総勢
8名のエンジン関係の学者・専門家に自動車メーカ(=トラックメーカ)が「賄賂」若しくは「袖の下」に類する金品・利益
を贈ることであると考えられる。

 因みに、「賄賂」若しくは「袖の下」とは、インターネットのウィキペディアによると、「主権者の代理として公権力を執行
する為政者や官吏が、権力執行の裁量に情実をさしはさんでもらうことを期待する他者から、法や道徳に反する形で
受ける財やサービスとのことである。(出典:ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%84%E8%B3%82)を参照)
この「賄賂」若しくは「袖の下」の定義から判断すると、大型ディーゼルトラックのNOx・燃費の規制強化において、「賄
賂」若しくは「袖の下」を贈ったとの判定は、以下の状況が確認された場合と考えられる。つまり、環境省の自動車排出
ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の総勢8名のエンジン関係の学者・専門家
(=主権者の代理として公権力を執行する為政者や官吏に該当)が大型トラックの継続生産車の「2015年度重量車燃
費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制実施の時期(=権力執行の裁量)を
「2020年頃の実施」から2024年5月以降」に延期(=裁量に情実をさしはさんでもらうこと)したことが確認された場合と
考えられる。

 今後、自動車メーカ(=トラックメーカ)が環境省と国土交通省の委員会のエンジン専門の総勢8名の学者・専門家に
「賄賂」若しくは「袖の下」に類する金品・利益を贈り、その結果、環境省と国土交通省の委員会の総勢8名の学者・専
門家が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を2020年頃まで無視・黙殺し、大型トラックの継続生産
車の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化を
「2025年5月以降の実施」とすることを決定した場合には、賄賂」の定義を踏まえると明らかに「賄賂罪」が成立するもの
と推測される。然らば、現時点(2015年7月現在)の日本における大型トラックの継続生産車の「2015年度重量車燃費
基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化に関連する自動車メーカ(=トラック
メーカ)の活動について整理してみたので、以下に示すことにした。

10−3ー(B) 自動車メーカから環境省と国土交通省の委員会の学者・専門家に賄賂を贈る組織・団体?

(@) 日本の自動車メーカ 9社が共同で設立した自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)とは?

 AICE(=the Research Association of Automotive Internal CombustionEngines )と略称される自動車用内燃機関技
術研究組合は、トヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所、スズキ、ダイハツ工業、富士重工業、マツダ、三菱自動
車工業の国内自動車メーカ8社および、一般財団法人日本自動車研究所が、自動車のさらなる燃費向上と排出ガス
の低減に向けて、内燃機関の燃焼技術および排出ガス浄化技術における自動車メーカの課題について、「自動車メー
カ各企業が協調して研究ニーズを発信」と「(試験研究費の供与して)学の英知による基礎・応用研究を共同で実施」
し、「その成果を活用して各企業での開発を加速する」との高い理念を掲げて、2014年4月1日に設立された研究組織
である。(表12参照) そして、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)には、2014年12月の時点において、大型ト
ラックメーカのいすゞ自動車と(独)産業技術総合研究所が新たに参加したようだ。したがって、現在(=2015年1月)で
は、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)は、国内自動車メーカ9社および2団体により運営されることになった
ようである。
 
表12 国内自動車メーカ8社および1団体によって組織された自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)
(出展:自動車技術誌2014年7月号、Vol.68、No.7、2014、125ページ)

また、経済産業省は、以下の表13に示した通り、「クリーンディーゼルエンジン技術の高度化に関する研究開発事業」
として2014年度予算に5億円を計上している。この5億円をまるまる自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)に対して
補助金として全額の支給を決定しているようだ。つまりAICEは、同補助金の受け皿として設立された側面もあると考え
られる。

表13 AICEに支給の経済産業省の「クリーンディーゼルエンジン技術の高度化に関する研究」の予算
(出典:http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/saitaku/s140515005.html

 因みに、この自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)の2014年度の研究費は、経済産業省のクリーンディーゼ
ル研究予算の5億円と国内自動車メーカ9社が出資した2.5億円との合計額である7.5億円http://www.aice.or.jp/
about/index.htmlとのことである。通常、このような多くの自動車メーカが参画した研究開発の組合においては、その
成果を各メーカの生産品に応用・反映させる場合が多いようである。そのため、各自動車メーカの出資金は、出資企
業の売上げ高のシェア・比率に相当する割合で分担することが多いと推測される。したがって、この自動車用内燃機関
技術研究組合(=AICE)では、国内売上げ総額のシェアが42.6%(平成25-26年)のトヨタ自動車は、この自動車用内
燃機関技術研究組合(=AICE)に対する自動車メーカからの出資金の42〜43%を負担しているものと予測される。し
たがって、この自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)では、半分近くの出資を負担するトヨタ自動車の意見・意向
が最優先されるものと考えられる。

 この自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)に自動車メーカからの出資の半分近くを負担しているトヨタ自動車
は、大型トラックメーカのトップ企業である日野自動車の資本を50.1%の保有している。そのため、日野自動車は、トヨ
タ自動車の連結子会社であると考えられる。このことから、トヨタ自動車は、乗用車や小型トラック以外にも、大型トラッ
クメーカの利益を図るための行為・行動を日常的に行っていると考えるのが妥当と思われる。そして、この自動車用内
燃機関技術研究組合(=AICE)には、大型トラックメーカのいすゞ自動車も参画している。このことから、この自動車
用内燃機関技術研究組合(=AICE)のディーゼルエンジン関係の研究開発の方針については、大型トラックの
継続生産車の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」
のレベル(=規制値)の規制強化の実施は、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許権の期限が切
れる2024年5月以降の実施とする大型トラックメーカ(=いすゞ自動車、日野自動車等)の強い要望が反映され
る可能性が極めて高いものと推測される。

(A) 自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)の研究内容と、その研究を委託する大学(=大学教授)

 自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)が科学技術振興機構(JST)に研究を委託した戦略的イノベーション創造
プログラム(SIP)の内容は、自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)が科学技術振興機構(JST)に委託の研究(SI
P)に詳述した通り、以下の10項目の研究テーマのようである。

(イ)高効率ガソリンエンジンのためのスーパーリーンバーン研究開発
(ロ)乗用車用ディーゼルエンジンにおける高度燃焼制御
(ハ)革新的燃焼技術を具現化するモデリングと制御
(ニ)排気エネルギーの有効利用と機械摩擦損失の低減に関する研究開発
(ホ)誘電体バリア放電を用いた予混合気の燃焼促進法の開発
(ヘ)組成制御による超希薄燃焼の火炎伝播安定化技術の開発
(ト)正味熱効率50%実現に向けた乱流燃焼の計算科学的アプローチ
(チ)熱的・機械的に高耐久な実用熱電排熱発電システム開発
(リ)モノリス構造を利用したナノブラシの階層化による革新的高度潤滑
(ヌ)量子論からの積み上げによる実エンジン壁面の熱損失・反応影響評価シミュレータの開発と革新的燃焼技
術開発への応用

以上の10項目の研究テーマの中で、大型ディーゼルトラックにおける「@ DPF装置の強制再生の頻度減少」、「A SCR
触媒の低温活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、および「C 重量車モード燃費の改善」の4項目の課題に解決に
大きく貢献する研究は、赤字で示した(ニ)、(チ)、(リ)、(ヌ)の4項目と考えられる。なお、自動車用内燃機関技術研
究組合(=AICE)が科学技術振興機構(JST)に委託した10項目の研究テーマから成る戦略的イノベーション創造プロ
グラム(SIP)は、以下の表15に示した科学技術振興機構(JST)の制御チーム、ディーゼル燃焼チーム、ガソリン燃
焼チーム、損失低減チームの4チームによって実施されるとのことである。(表14参照)

表14 科学技術振興機構(JST)における略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究実施体制


そして、科学技術振興機構(JST)の(A)〜(D)の4チームの年間予算は、以下のに通りとのことである。(表15参照)

表15 科学技術振興機構(JST)の(A)〜(D)の4チームの年間予算

 以上のように、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が科学技術振興機構(JST)に委託した10項目の研究テ
ーマから成る戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)が実施される科学技術振興機構(JST)のガソリン燃焼チー
ムの主担当が慶応大学・飯田訓正教授、損失低減チームの主担当が早稲田大学・大聖泰宏教授とのことである。

(B) NOx規制と燃費基準を決定する公権力を持つ大学教授に自動車メーカが研究費を支給する経路

 そのそも、この2014年4月1日に設立された自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)は、国内の自動車メーカ9社
が出資した自動車メーカの組合である。そのため、当然のことながら、この組合(=AICE)は、自動車メーカの共通の
利益を図る活動を行うと考えて間違いが無い筈である。その自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が科学技術
振興機構(JST)に10項目の研究テーマから成る戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)(2014年〜2019年の5年
間)の研究委託を実施したのである。そして、この戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一部を早稲田大学・大
聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授の両氏が担当するとのことである。そして、この戦略的イノベーション創造プロ
グラム(SIP)は、2014年〜2019年の5年間の実施が計画されている。そのため、早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大
学・飯田訓正教授の両氏は、自動車メーカの共通の利益を図るための活動を行う自動車用内燃機関技術研究組合
(=AICE)から2019年までの5年間に亘って研究費を受け取る予定のようである。

 一方、前述の9項「大型ディーゼルトラックの「燃費基準」と「NOx規制」の強化の職責を負う学者・専門家」に示したよ
うに、日本の「重量車モード燃費基準」の強化については国土交通省の自動車燃費基準小委員会が燃費規制強化の
規制値と実施時期を実質的に設定し、「NOx規制の強化」については環境省のNOx規制強化に携わる中央環境審議
会大気・騒音振動部会自動車排出ガス専門委員委員会がNOx規制強化の規制値と実施時期を本質的に確定する権
限・権威を付与されていると考えられる。つまり、環境省の中央環境審議会大気・騒音振動部会自動車排出ガス専門
委員委員会や国土交通省の自動車燃費基準小委員会それぞれの委員会は、自動車に関する「NOx規制」や「燃費基
準」を強化する国民の代理として公権力を執行する権限が与えられている。その環境省の自動車排出ガス専門委員
委員会の委員長は早稲田大学・大聖泰宏教授であり、委員を務めるのが慶応大学・飯田訓正教授である。そして、
土交通省の自動車燃費基準小委員会の委員長を務めるのが早稲田大学・大聖泰宏教授である。

 このように、早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授は、日本の自動車の「NOx規制と燃費基準の強
化」に関係する公的な権力を執行する権限を持つ立場でありながら、科学技術振興機構(JST)の10項目の研究テー
マから成る戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)を担当することにより、自動車用内燃機関技術研究組合(=AI
CE)から多額の研究費を2014年から受領し始めているようである。つまり、日本の自動車メーカに対して自動車の
「NOx規制と燃費基準の強化」に関係する公的な権力を執行する権限を持つ立場の早稲田大学・大聖泰宏教
授と慶応大学・飯田訓正教授が、自動車メーカの共通の利益を図る活動を行う自動車用内燃機関技術研究組
合(=AICE)から、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」と称する委託研究の名目で、2014年〜2019
年の5年間に亘って研究費を受け取る予定になっているようである。

(C) NOx規制・燃費基準関係の公権力を持つ大学教授に供与される自動車メーカ研究費が賄賂に該当

 大型トラックに関し、日本のNOx規制値は、米国や欧州に比較して、以下の通り、大幅に緩い状況である。

 ● 欧州 : 2013年のEUROY(過渡モード)は、NOx = 0.46 g/kWh、
    EEV(5)(過渡モード)は、NOx = 0.2 g/kWh
『注 EEV:Enhanced Environmentally Friendly Vehiclesの略。EEV規制値は、大気汚染が特に進行している都市等の地域問題解決のため、メン
バー各国が政策的に使用するための値(例:都市への乗り入れ制限を設ける際の基準として使用)で、暫定値
 ● 米国 : 2010年のNOx規制は、NOx = 0.27 g/kWh
 日本 : 2016年のNOx規制は、NOx0.4 g/kWh 

 また、日本においては、2005年4月8日に環境省へ提出された環境省・中央環境審議会の第八次答申に明記された
ディーゼル重量車の NOx = 0.23 g/kW の挑戦目標のNOx規制が早期に実施する必要があると考えられ
る。また、日本の大型トラックの燃費規制である2015年度重量車燃費基準は、2006年(平成18年)4月1日から施行され
て既に10年近くが経過し、トラックの燃費改善技術に多くの進歩・進展も見られることから、早急に2015年度重量車
燃費基準の強化を図る必要がある。以上のことを勘案すると、近い将来、日本の大型トラックの「NOx規制」と
「燃費基準」は、以下の表16に示したレベルに強化する必要があると考えられる。

表16 わが国の大型トラックに望まれる近い将来のおける「NOx規制」と「燃費基準」の強化
(筆者の個人的な提案)
名 称
NOxと燃費の削減 レベル
@
低NOxの基準
(2016年の次のNOx規制強化)
低NOx基準 = 0.23 g/kWh
2016年の次期NOx規制値の約 43 % 減)
A
低燃費の基準
(2015年度重量車燃費基準の次の燃費基準)
2015年度重量車モード燃費基準から+10%程度の向上


 しかし、現時点(=2015年7月27日現在)においては、日本のディーゼルエンジン関係の学者・専門家の最近の著述
を見る限り、大型トラック用ディーゼルエンジンにおける@ DPF装置の強制再生の頻度減少」、「A SCR触媒の低温
活性」、「BSCR触媒のHC被毒の解消」、「C 重量車モード燃費の改善」」の4項目の課題を解決できる技術を何一つ
表明・開示できない状況のようである。そのような状況において、ポンコツ元技術屋の筆者が10年前の2004年5月25日
に出願した2ターボ方式の気筒休止システムの気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術は、大型トラック
用ディーゼルエンジンの@〜Cの4項目の課題を解決し、NOx=0.23 g/kWhの規制強化」、および「2015年重量車燃
費基準の+10%の強化」に適合した大型トラックを容易に実現することが可能となる。

 大型トラック用ディーゼルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」の両方の面で優れた機能・効能を発揮する2ターボ方
式の気筒休止システムの気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在を、環境省の自動車排出ガス
専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の総勢8名のエンジン関係の学者・専門家が認
知し、公表した場合には、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会が大型トラックの「NOx=0.23 g/kWh のNOx規
制」の早期の実施を発表し、国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会が大型トラックの「2015年度重量車燃費基準
から+10%程度の燃費向上」の即刻の実施を決定する可能性が極めて高いと考えられる。その場合、トラックメーカ
は、否応なしに、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許実施権を得た上で、この特許技術を自社の大型トラ
ックに採用せざるを得ないことになると考えられる。そのような状況に陥ることは、トラックメーカの乏しい技術開発力を
世間に晒すことになることから、断固として回避したいことである。

 この気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を自社の大型トラックに採用する事態を確実に逃れる手
段は、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の総勢8名のエ
ンジン関係の学者・専門家に、この特許技術の存在を無視・黙殺して貰うことであると考えられる。その場合、環境省
や国土交通省の委員会の総勢8名の学者・専門家に気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の
存在を無視・黙殺させる確実な方法は、彼ら(=委員会の総勢8名の学者・専門家)に賄賂を贈ることではない
かと考えられる。もっとも、ポンコツ元技術屋の筆者には、賄賂以外の方策は思い付かないが・・・・。

 ここで振り返って2014年4月1日に設立された国内の自動車メーカ9社が出資した自動車用内燃機関技術研究組合
(=AICE)の活動内容を見ると、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準
小委員会の総勢8名のエンジン関係の学者・専門家の中の早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授
は、科学技術振興機構(JST)の10項目の研究テーマから成る戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)を担当する
ことにより、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)から多額の研究費を2014年から受領し始めているようであ
る。

 つまり、早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授は、日本の自動車の「NOx規制と燃費基準の
強化」に関係する公的な権力を執行する権限を持つ立場でありながら、自動車用内燃機関技術研究組合(=A
ICE)が科学技術振興機構(JST)に委託した戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究費を受領して
いるのは歴然たる事実のようである。この場合、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)や科学技術振興
機構(JST)の組織を迂回して早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授に供与された研究費は、
自動車メーカから支給された「賄賂」と見ることも可能ではないかと考えられる。しかし、これは、法律に不案内なポ
ンコツ元技術屋の筆者の誤った見方かも知れない。しかし、自動車メーカから早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・
飯田訓正教授に供与された研究費は、筆者から見れば、「政治家の迂回献金または不正献金(=政府補助金支給の
会社からの献金)」や「銀行の迂回融資」等の不正・不法な資金支給の行為に酷似しているように思うが、如何なもので
あろうか。仮に、このような研究費の供与が合法であれば、資金力の豊富な民間組織(=会社・団体等)は、乏しい研
究費に悩む大学教授・専門家(=公的な権力を執行する権限を持つ政府の委員会の委員)の意見・主張を、多額の研
究費の供与と云う「飴玉」・「餌」によって自由に操ることが可能と考えられる。その場合、民間組織(=会社・団体等)の
意向が最優先された規制値・規則・基準等が日本では氾濫してしまうと予想されるが、これは筆者の偏った見方であろ
うか。

(D) NOx規制と燃費基準の決定の職責を持つ大学教授に供与の賄賂で獲得する自動車メーカの成果

 環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の総勢8名のエンジ
ン関係の学者・専門家が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の「NOx削減」と「燃費改善」の優れた
機能・効能を認知した場合には、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会が大型トラックの「NOx=0.23 g/kWh の
NOx規制」の早期の実施を発表し、国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会が大型トラックの「2015年度重量車燃
費基準から+10%程度の燃費向上」の即刻の実施を決定する可能性が極めて高いと考えられる。その場合、トラック
メーカは、否応なしに、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許実施権を得た上で、この特許技術を自社の大
型トラックに採用せざるを得ないことになると考えられる。そのような状況に陥ることは、トラックメーカの乏しい技術開
発力を世間に晒すことになるため、断固として回避したいことである。

 現時点(=2015年7月現在)において、2ターボ方式の気筒休止システムである気筒休止エンジン(特許公開2005-
54771)の特許技術の他には、大型トラック用ディーゼルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」を可能にする技術が未開
発の状況であり、近い将来に、この特許技術を凌駕する新技術をトラックメーカが開発できる保障は皆無である。した
がって、将来的に、大型トラックのの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準か
ら+10%程度の燃費向上」の規制強化の実施される場合には、この2ターボ方式の気筒休止システムの特許技術を
大型トラックに採用せざるを得ないと予想される。そのような状況になる時期は、気筒休止エンジン(特許公開2005-
54771)の特許権が消滅する2024年5月25日以降に先延ばしすることが、今後のトラックメーカにとっては最善の状況で
ある。

 このように、今後、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から
+10%程度の燃費向上」の規制強化の実施される場合には、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許料を
支払うこと無く自由自在に、この特許技術を自社の大型トラックに採用できる上に、この特許技術に微細な変更を加え
て「自社の新開発技術!」として盛大に宣伝することが可能になる。これは、日本の大型トラックメーカにとっては、他人
の新技術を盗むことに成功したことになり、笑いの止まらない状況となるのである。これは、人間としてのモラル・良心
の欠落した卑しい行為であるが、新技術を開発する能力に劣る多くのトラックメーカのサラリーマン技術者にとっては、
出世のためには背に腹は変えられないことが原因なのかも知れない。

 このように、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%
程度の燃費向上」の規制強化を、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許権の消滅する2024年5月25日以降
に先延ばしすることは、トラックメーカにとっては格段の利益を享受できる状況が生み出されることになる。したがって、
政府(=国土交通省・環境省)が大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃
費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化を2024年5月以降に実施するように工作・画策することは、トラックメ
ーカにとっての最優先の事象と推測される。

 そこで、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程
度の燃費向上」の規制強化を2024年5月以降の実施が実現できる確実な方法は、前述のように、環境省の自動車排
出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会のエンジン関係の学者・専門家に賄賂を
贈り、この両方の委員会の学者・専門家には大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015
年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化に大型トラックを適合させる技術である気筒休止エン
ジン(特許公開2005-54771)の特許の無視・黙殺・隠蔽を2020年頃まで徹底して遂行して貰うことが自動車メーカ(=ト
ラックメーカ)の要望と考えられる。

 現実の問題として実際には、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小
委員会のエンジン関係の学者・専門家に、2020年頃まで気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在
を無視・黙殺・隠蔽を敢行して貰うことに成功すれば、2020年頃には大型トラック用ディーゼルエンジンの「NOx削減」と
「燃費改善」に有効な新技術として気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を世間に広く公表しても良い
と考えられる。そして、2020年頃に気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在を認知・公表すると同
時に、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の
燃費向上」の規制強化の方針を発表するのである。何故ならば、通常の場合、規制強化の発表から実施までには4〜
5年程度のリードタイムを設ける必要があるため、2020年頃の時点において大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23
 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化を2024年5月以降に実施
するとの発表を行っても、大型トラックの意図的に先送りした規制強化とは国民の誰にも感じさせないものと考えられ
る。

 つまり、トラックメーカは、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委
員会のエンジン関係の学者・専門家に賄賂を贈ることによって気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術
2020年頃まで無視・黙殺・隠蔽を図り、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年
度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化を2024年5月以降に先延ばしすることが可能になると考
えられる。これが、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の
ンジン関係の学者・専門家にトラックメーカが賄賂を贈った場合の工作活動の成果であると考えられる。これは、単な
るポンコツ元技術屋の筆者が予測した環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃
費基準小委員会のエンジン関係の学者・専門家にトラックメーカが賄賂を贈る場合の目的と期待する成果の予測であ
る。

 そして、前述の通り、2014年度から、自動車メーカが主体の民間組織の自動車用内燃機関技術研究組合(=AIC
E) から国立研究開発法人の科学技術振興機構(JST)の組織を迂回して、環境省の自動車排出ガス専門委員委員
会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会のエンジン関係の学者・専門家である早稲田大学・大聖泰宏教
授と慶応大学・飯田訓正教授に研究費と称する賄賂と思しき資金を供与しているようである。この研究費と称する「賄
賂と思しき資金供与」は、5年間の予定のため、2019年度まで継続して実施されるとのことである。この「賄賂と思しき
資金供与」の状況は、ポンコツ元技術屋の筆者の予測するトラックメーカによる気筒休止エンジン(特許公開2005-
54771)の特許技術の無視・黙殺・隠蔽の工作活動の目標である2020年頃に符号するように思うが、如何なものであろ
うか。なお、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)から供与される賄賂と思しき研究費の2/3は、経済産業省
の政府予算であることも、国民の一人として、何とも納得のできないことである。これには、会計検査院の厳しい監査が
必要と思うが、筆者の思い過ごしであろうか。
 
 なお、刑事訴訟法第239条【告発】では、規定されている。
(1) 何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる。
(2) 官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない。
この規定からすると、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会
の公的な任に当たるエンジン関係の学者・専門家である早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授が研
究費と称する賄賂と思しき資金を供与を受けていることは、賄賂罪の疑いがあると思料される事象と考えられる。その
ため、経済産業省や会計検査院は、告発する義務があると思うが、如何なものであろうか。
 もっとも、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が政府の組織(=公的機関・行政府)であれば、政府の公的な
任に当たるエンジン関係の学者・専門家である早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授が自動車用内
燃機関技術研究組合(=AICE)から研究費を供与されても賄賂に当たらないことが明白である。そのためかどうかは
不明ではあるが、早稲田大学・大聖泰宏教授は、以下の表17に示したように、自動車技術誌2015年9月号(Vol.69、
N0.8、2015)の「自動車用パワートレインの高効率化技術に関する動向と将来展望」(著者:早稲田大学・大聖泰宏教
授)では、「経済産業省による自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が同年(=2014年)スタートしている」と、AIC
Eが政府の組織(=公的機関・行政府)であるかの如く、記載されている。
 
表17 自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)に関する記載の内容
自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)に関する記載の技術誌
・ 自動車技術誌2015年9月号(Vol.69、N0.8、2015)
・ 題目 : 自動車用パワートレインの高効率化技術に関する動向と将来展望
・ 著者 : 早稲田大学・大聖泰宏教授

自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)に関する記載の内容
・ 「4.非競争領域の研究開発における産学官の連携」の項に記載された内容の一部
 「経済産業省による自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が同年スタート」の意味
・ 何の先入観も無しに「経済産業省による自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が同年(=2014年)スタートしてい
る」との記載を見た読者の大部分は、経済産業省が自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)を設立した公的機関(=
政府機関)であると確実に誤解してしまうものと推測される。

・ しかし、実際のところは、前述の表13に示したように、この自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)には経済産業省
の補助金が投入されてはいるが、実際の自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)は、自動車メーカ9社が主体となっ
て設立された完全な民間組織と考えられる。その理由は、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)の理事長、専務理
事、理事、幹事の役員の全員が、民間人であるためだ。

・ 自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が純然たる民間組織であるにもかかわらず、「経済産業省による自動車用
内燃機関技術研究組合(=AICE)が同年スタートしている」との早稲田大学・大聖泰宏教授の記述は、自動車用内燃機関
技術研究組合(=AICE)を公的機関との誤解を意図的に読者に与えるための策略ではないかと考えられる。

・ 仮に、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が公的機関の場合には、科学技術振興機構(JST)を介してAICEか
ら早稲田大学・大聖泰宏教授が供与される研究費は、「賄賂」の疑惑が皆無となる。しかし、自動車用内燃機関技術研究
組合(=AICE)が完全な民間組織の場合には、科学技術振興機構(JST)を介してAICEから早稲田大学・大聖泰宏教授
が供与される研究費は、「賄賂」の疑惑が濃厚となる。

・ 環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の公的な任に当たるエン
ジン関係の学者・専門家である早稲田大学・大聖泰宏教授は、完全な民間組織の自動車用内燃機関技術研究組合(=AI
CE)から科学技術振興機構(JST)を介して受領する研究費が「賄賂」に相当するとの認識を強く持っている可能性も考え
られる。その場合、このことが世間に広く知れ亘った場合には、早稲田大学・大聖泰宏教授が批判の的になってしまう危惧
している可能性も考えられる。そこで、この状況を回避する方策として、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)を公的
機関であると世間の人達を巧く誤解させることができれば、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)から科学技術振興
機構(JST)を介して早稲田大学・大聖泰宏教授が受け取った研究費を「賄賂」との批判を受ける恐れを完璧に無くすことが
できる。そのため、早稲田大学・大聖泰宏教授は、「自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)は経済産業省がを設立し
た公的機関(=政府機関)である」との誤解を生む内容を自動車技術誌2015年9月号(Vol.69、N0.8、2015)に記載したもの
と推測される。仮に、これが事実であれば、何とも姑息なことではないだろうか。


(E) 収賄によって気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を隠蔽する学者の違法性

 現在の日本では、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の
日本を代表するエンジン関係の学者・専門家は、賄賂と思しき研究費を受領して自動車メーカの要望通りの「NOx規
制」や「燃費基準」を設定する不正を忌み嫌う高い倫理・道徳モラルを備えた公正無私な人物で占められていると思い
込んでいる人が殆どのようである。そのこともあって、日本では、世界中で最も厳しい「大気環境の改善」と「トラック輸
送分野の省資源・省エネルギー化」の施策が実施されていると勝手に思い込んでいる人が国民の大多数を占めている
ように感じられる。

 仮に、これが事実であれば、現時点(=2015年7月現在)において、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、およ
び国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会のエンジン関係の学者・専門家は、大型トラック用ディーゼルエンジンの
「NOx削減」と「燃費改善」に有効な2ターボ方式の気筒休止システムである気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)
の特許技術の存在を認め、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基
準から+10%程度の燃費向上」の規制強化を遅くとも2020年頃に実施される予定となっている筈である。ところが、現
状は、これとは大きく異なり、以下の状況となっているようである。

今後の大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の規制強化に関する大聖泰宏教授と飯田訓正教授の行動予想
 日本の大型トラックおける将来の「NOx規制の強化」を検討する環境省の自動車排出ガス専門委員委員 会と「燃費基準の強化」を策定する国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の片一方、または両方の委 員長または委員を任じられて公的な権力を執行する権限を持つ早稲田大学・大聖泰宏教授および慶応大 学・飯田訓正教授の両教授は、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)や科学技術振興機構(JST) の組織を迂回した自動車メーカからの研究費と称する賄賂と思しき資金を2014年から受領を開始してい る。その自動車メーカからの賄賂と思しき資金(=研究費)は、2019年度まで5年間に亘って継続する予定 とのことである。そして、大聖教授と飯田教授の両教授は、AICE(=自動車メーカの設立した組合)から賄賂と思 しき研究費を受け取る見返りとして、大型トラック用ディーゼルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な2ター ボ方式の気筒休止システムである気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を2020年頃まで無視・黙 殺を徹底する活動を行うものと推察される。そして、自動車排出ガス専門委員委員会と「燃費基準の強化」を策定 する国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の議論・検討の中で大聖教授と飯田教授が気筒休止エンジン(特 許公開2005-54771)特許技術を2020年頃まで無視・黙殺する意見・見解を強く主張した場合には、「NOx規制の 強化」を策定する大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準か ら+10%程度の燃費向上」の規制強化を2024年5月以降の実施に決定される可能性が極めて高いものと予想さ れる。



AICE(=自動車メーカの設立した組合)から賄賂と思しき研究費を受け取る大聖泰宏教授と飯田訓正教授が
2020年頃まで気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の無視・黙殺を徹底する活動・行為を敢行し
大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度
の燃費向上」の規制強化を自動車メーカの希望・要望の2024年5月以降に恣意的に順延させる活動・行為が
実際に行われていると仮定した場合について、大聖泰宏教授と飯田訓正教授の不正な行動の「動機・原因」と
「問題点」を整理する。



大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の規制強化に関する大聖泰宏教授と飯田訓正教授の行動分析と問題点
1.大聖教授と飯田教授が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)を無視・黙殺する動機・原因
・「劣等感?」・「嫉み(嫉妬)」が原因で気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を
(大聖泰宏教授と飯田訓正教授が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)を無視・黙殺する行為は、 現時点(=2015年7月現在)におい て、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を凌駕する大型トラックの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な新技術を提案がで きない「劣等感?」・「嫉み(嫉妬)」が原因の可能性がある。仮に、この気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)が欧米の自動車メーカの 考案した特許技術であれば、大聖泰宏教授と飯田訓正教授は、自身の新技術の理解力・発掘能力の高さを誇示するために、この特許技術 を率先して紹介していた可能性がある。)

2.大聖教授と飯田教授の行為・行動の問題点
気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の技術情報の隠匿は、学者の良心を放棄
(大型ディーゼルトラックの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な2ターボ方式の気筒休止システムの気筒休止エンジン(特許公開2005- 54771)の特許技術は、2005年3月頃に特許公開されている上に、2006年4月7日公開の筆者のインターネットのホームページにおいて技術 内容を詳細に説明している。そして、この筆者のホームページは、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術に関する技術情報 は、2009年〜2010年の昔から、インターネット検索のYahoo検索エンジンでは上位に検出されていた実績[22009年6月11日での「ポスト新 長期」の1語のYahoo検索結果 および2010年2月24日での「トラック」+「低燃費」の2語のYahoo検索結果 ]がある。なお、最近の自動車技 術誌の「技術動向記事」を見ると、その情報源の大部分がインターネット情報であることから、多くの専門家・技術者は、最新の技術情報をイ ンターネットのホームページから収集しているのが現状と考えられる。したがって、大聖教授と飯田教授も、大型トラックの「NOx=0.23 g/ kWhの規制」、および「2015年重量車燃費基準の+10%」を容易に実現できる筆者提案の気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特 許技術の存在については、既に2009年〜2010年の頃から既に承知・認識していたものと推測される。)

・賄賂と思しき研究費を受領する「見なし公務員」に該当の大聖教授と飯田教授は、賄賂罪に相当と推察
(環境省の自動車排出ガス専門委員委員会は「NOx規制の強化」を策定し、国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会は「燃費基準の強 化」を策定する委員会である。そして、大聖教授と飯田教授は、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車 燃費基準小委員会の片一方、または両方の委員長または委員を任じられている。そのため、大聖教授と飯田教授は、国民(=主権者)の代 理として公権力を執行する為政者や官吏に相当の権限を持つ「見なし公務員」に該当すると考えられる。そのような大聖教授と飯田教授は、 自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)や科学技術振興機構(JST)の組織を迂回した自動車メーカからの研究費と称する賄賂と思しき 資金を2014年から受領を開始したとのことである。そして、それが2019年度まで5年間に亘って継続される予定とのこと。「見なし公務員」に 該当と推察される大聖教授と飯田教授が賄賂と思しき研究費の供与を受けることは、賄賂罪に相当すると考えられるが、如何なものであろう か。)

自動車メーカからの賄賂の見返りに、自動車メーカの要望通りの「NOx規制」と「燃費基準」の策定に尽力
(大聖教授と飯田教授は、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE=自動車メーカの設立した組合)から賄賂と思しき研究費を受け取る 見返りとして、大型トラック用ディーゼルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な2ターボ方式の気筒休止システムである気筒休止エン ジン(特許公開2005-54771)の特許技術を2020年頃まで徹底的に無視・黙殺をする活動・行為を積極的に行うものと考えられる。そして、 「NOx規制の強化」を策定する自動車排出ガス専門委員委員会や「燃費基準の強化」を策定する国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会 の中の議論・検討において、この特許技術の無視・黙殺を大聖教授と飯田教授が強く主張することにより、自動車メーカ(=トラックメーカ)の 要望である大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規 制強化を2024年5月以降に遅延させる工作を成功に導く可能性が極めて高いものと推察される。)

 もっとも、早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授は、ポンコツ元技術屋の筆者が考案した2ターボ方
式の気筒休止システムの気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術は、大型ディーゼルトラックの「NOx削
減」と「燃費改善」の機能・効能の無い「ガラクタ特許」・「馬鹿特許」であるとの確信を持たれているかも知れない。その
場合は、大聖教授と飯田教授が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を無視・黙殺して大型トラックの
使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強
化を2024年5月以降に先延ばしを図る活動を積極的に行うことは、道理に適ったことであると考えられる。その場合に
は、筆者の批判は、完全な「誤り」である。

 このように、大聖教授と飯田教授が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)が大型ディーゼルトラックの「NOx削
減」と「燃費改善」に無効な技術との確固たる意見・信念を持たれているのであれば、その旨を末尾に記載のEメールア
ドレスの筆者の方に、是非とも御連絡をいただきたい。そして、筆者考案の気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)
の特許技術が大型ディーゼルトラックの「NOx削減」と「燃費改善」に無効である理由を解り易く説明していただければ、
即刻、本ホームページを抹消したいと考えている。しかし、筆者考案の特許技術が大型ディーゼルトラックの「NOx削
減」と「燃費改善」に無効であるとの説明を送付いただけない場合は、大聖教授と飯田教授は、自動車メーカから賄賂
と思しき研究費を貰って気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を2020年頃まで無視・黙殺を図る手段・
方法を用いて、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+
10%程度の燃費向上」の規制強化を2024年5月以降に「先延ばし」・「先送り」・「順延」を図る不正な工作活動を認めら
れたものと、筆者は理解・解釈させて頂くことにする。

 なお、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会、および国土交通省の燃自動車燃費基準小委員会の片一方、また
は両方の委員長または委員を任じられて「NOx規制と燃費基準の強化」に関係する公的な権力を執行する権限を持た
れている早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授が自動車メーカから供与された賄賂と思しき研究費に
惑わされ、トラックメーカ(=自動車メーカ)の要望に応えて、大型トラックの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な気筒休
止エンジン(特許公開2005-54771)の技術情報を無視・黙殺・隠蔽して日本の大型トラックの使用過程車の「NOx=0.
23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化を2024年5月以降に先
延ばしにする活動を隠密裏に行っていることが事実であれば、多くの国民は不合理な犠牲を強いられることになる。そ
して、日本の政府が世界中で最も進んだ「大気環境の改善」と「トラック輸送分野の省資源・省エネルギー化」を推進す
る施策を真面目に推進しているとの思い込みは、幻想に過ぎないことになる。

 因みに、自動車メーカ 9社で組織された自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が科学技術振興機構(JST)に
委託した戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究費は、表14に示したように、日本の数十の大学に供与さ
れている。この自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が研究費を供与した日本の数十の大学の中には、早稲田
大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授の他にも、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会と国土交通省の
自動車燃費基準小委員会のエンジン専門の総勢8名の著名な学者・専門家(=河野道方教授、塩路昌宏教授、大聖
泰宏教授、飯田訓正教授、小渕存エネル゙ギーシステム長、草鹿教授、後藤雄一エグゼクティブ・シニア・リサーチャー、近久武美教
授)の所属する大学も含まれているかも知れない。その場合には、当然のことながら、トラックメーカ(=自動車メーカ)
の要望に応えて、大型トラックの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の技術
情報を無視・黙殺・隠蔽して日本の大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車
燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化を2024年5月以降に先延ばしする活動を、早稲田大学・大聖泰宏
教授と慶応大学・飯田訓正教授と協力して行うものと推測される。

 勿論、自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)から研究費を供与された大学(=表14に示した科学技術振興機
構(JST)における略的イノベーション創造プログラム(SIP)に記載の数十の大学=クラスター大学と呼称)の教授は、
大型トラックの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の技術情報の無視・黙殺・
隠蔽に協力し、日本の大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準か
ら+10%程度の燃費向上」の規制強化を2024年5月(=気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許権が消滅す
る時期)の以降に先送りする活動を積極的に行うものと推測される。

 この状況を見ると、2014年度〜2019年度の5年間に亘って、自動車メーカが自動車用内燃機関技術研究組合(=AI
CE)を介して日本の大部分の主要大学に賄賂と思しき研究費を供与する工作活動は、大型トラックの「NOx削減」と
「燃費改善」に有効な気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の技術情報を無視・黙殺・隠蔽して日本の大型トラック
の使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制
強化を2024年5月(=気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許権が消滅する時期)の以降に確実に先延ばし
にする万全な体制を構築しているように見える。これは、ポンコツ元技術屋の筆者の妄想であろうか。

 これは余談であるが、早稲田大学・大聖泰宏教授は、ポンコツ元技術屋の筆者が考案した気筒休止エンジン(特許
公開2005-54771)の特許技術を忌み嫌われているようである。その証拠としては、以下の表18に示した「平成25年度
交通安全環境研究所講演会における大聖教授の講演資料」が挙げられる。

表18 「平成25年度交通安全環境研究所講演会」における大聖教授の講演資料の一部
講演会の名称と

場所 と 日付
講 演 者
内 容

  ● 早稲田大学 大聖教授の講演資料の29ページ


  ● 早稲田大学 大聖教授の講演資料の30ページ


 【 注記 】
 上記の30ページの表(赤枠を参照)に示された「■物流と公共交通を担うディーゼル車の一層の高効
率化は、スーパークリーン化との両立共通の課題」の項に示された@〜Gの技術には、29ページに列
挙されたディーゼルエンジンの燃費向上の技術である「可変気筒機構」が記載されておらず、無視・排除
されている。

 このように、平成25年5月31日(=2013年5月31日)に開催された「平成25年度交通安全環境研究所講演会」におい
て、早稲田大学・大聖教授の「ディーゼル自動車の排出ガス対策技術の最新動向」の講演資料の29ページには「自動
車の燃費改善技術」がまとめられている。その中では、ディーゼル自動車およびガソリン自動車の燃費改善率が10%
以上の技術として、「◎可変気筒機構(=気筒休止)」が堂々と挙げられている。ところが、その次の30ページの「ディ
ーゼル商用車の高効率化」の列挙技術の中からは、燃費改善率が10%以上の「可変気筒機構(=気筒休止)」の技
術が完全に抜け落ちているのである。

 つまり、平成25年5月31日(=2013年5月31日)に開催された「平成25年度交通安全環境研究所講演会」での「ディー
ゼル自動車の排出ガス対策技術の最新動向」では、大聖教授は、前段では可変気筒機構(=気筒休止)がディーゼル
エンジンの燃費改善の面で格段に優れた機能・効能を発揮すると説明しているにもかかわらず、後段ではディーゼル
商用車の高効率化の技術から可変気筒機構(=気筒休止)を個人の恣意的な判断で抹消されているようである。これ
は、筆者にとっては意味が全く理解できない内容だ。早稲田大学・大聖教授は、日本を代表するエンジンの学者・専門
家と云われているが、自己矛盾の不合理な論理展開の講演を行っているのであろうか。勿論、この講演資料を見る限
り、「ディーゼル商用車の高効率化」の技術の中から可変気筒機構(=気筒休止)の技術が抹殺されている理由につい
て、大聖教授からは何の説明も行っていないように見受けられる。

 したがって、この表17に示した講演資料から判明することは、平成25年5月(=2013年5月)の時点では既に、大聖教
授は、「ディーゼルエンジンの気筒休止」の技術を個人的に忌み嫌っていることを窺い知ることができる。このことから、
自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)や科学技術振興機構(JST)の組織を迂回した自動車メーカからの「賄
賂」と思しき研究費を大聖教授が受領を開始する2014年度以前の2013年5月の時点において、大聖教授は、既に大型
トラックの燃費改善技術としての可変気筒機構(=気筒休止)の技術を恣意的に無視・黙殺する内容の講演を行ってい
たことからも容易に類推できることである。このことから、早稲田大学・大聖教授は、少なくとも2013年5月の時点か
ら、講演などを通じて、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を含めた気筒休止(=可変気筒
機構)を用いてディーゼルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」を図る意見・提案を抹殺するための活動を、執
念・信念を持って実行されているように見受けられる。

 何はともあれ、現時点(=2015年7月現在)では、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術は、NOx=0.
23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化に適合させた大型ディ
ーゼルトラックを容易に実現することが可能である。ところが、早稲田大学・大聖教授は、少なくとも2013年5月の時点
から、何の説明も無く、この気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在を必死に隠蔽・隠匿しようとし
ているように見えるのである。このように、筆者が考案した気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)を早稲田大学・大
聖教授が懸命に無視・黙殺・抹殺しようとしている最大の動機・原因は、この特許技術を凌駕する新技術を大聖教授が
提示・提案できないことから生じた「学者・専門家としての惨めな敗北や恥ずかしさ」を巧く隠すためではないかと推察さ
れる。しかし、これはポンコツ元技術屋の筆者の愚かな邪推かも知らない。

 しかし、仮に、早稲田大学・大聖教授の恣意的な気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の無視・黙殺
が事実であれば、日本の大型ディーゼルトラックの「NOx削減」と「燃費改善」の進展を大きく阻害している要因であると
考えられる。そのため、この気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)を含む気筒休止の技術情報の抹殺を図ろうと
する早稲田大学・大聖教授の行為・活動は、国民からの厳しい批判を受けるべきと思うが、如何なものであろうか。因
みに、早稲田大学・大聖教授は、前述のように、「NOx規制の強化」を検討する環境省の中央環境審議会・自動
車排出ガス専門委員委員会の委員であり、「燃費基準の強化」を策定する国土交通省の自動車燃費基準小委
員会の委員長であるため、わが国の大型ディーゼルトラックの「NOx削減」と「燃費改善」の強化については、強
い権限を与えられた特別な立場の学者であることを忘れてはならない。そのため、日本の「NOx=0.23 g/
kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化に適合可能な大型ト
ラックを容易に実現できる気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を大聖教授が恣意的に無視・
黙殺を行っているか否かの真偽について、大聖教授は国民に詳しく説明にする責務があると思うが、如何なも
のであろうか。

(F) 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の実施で自動車メーカから研究費が供与される学者の仕事

 国内自動車メーカ9社が出資して設立された自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)のホームページには、産学官
が連携して基礎・応用研究を実施して内燃機関の環境性能の研究を加速して各企業での開発を促進させることが、こ
の組合の設立の目的と述べられている。そして、この自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)は、平成27年1月30
日に、科学技術振興機構(JST)と連携協定を締結し、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究を委託した
(出典:http://www.aice.or.jp/docs/news/SIP_AICE-JST_20150130.pdfとのことである。この戦略的イノベーション創造
プログラム(SIP)の実施により、、国内自動車メーカ9社が出資して設立された自動車用内燃機関技術研究組合
(AICE)から研究費が2014年度〜2015年度の5年間に亘って供与される科学技術振興機構(JST)の研究機関(=大
学等)と研究担当者(=大学教授等)とテーマは、自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)が科学技術振興機構(JS
T)に委託の研究(SIP)に示した通り、89テーマである。その各テーマの研究担当者(=大学教授等)は、以下の7
6名のようである。

3テーマを担当する研究者(敬称略)は、2氏である。
    早稲田大学:草鹿 仁、明治大学:相澤 哲哉
2テーマを担当する研究者(敬称略)は、9氏である。
    日本大学:秋濱 一弘、岡山大学:河原 伸幸、千葉大学:森吉 泰生、同志社大学:松村 恵理子
     茨城大学:金野 満、東京大学:三好 明、大阪工業大学:桑原 一成、金沢工業大学:小橋 好充
    大阪大:学堀 司
1テーマを担当する研究者(敬称略)は、65氏である。
    慶應義塾:大学飯田 訓正、東京大学:津江 光洋、東京工業:大学店橋 護、山口大学:三上 真人
    九州大学:村瀬 英一、大阪府立大学:瀬川 大資、徳島大学:名田 譲、東京工業大学:小酒 英範
    東京農工大:学岩本 薫、東京都市大学:三原 雄司、東京大学:鈴木 雄二、明治大学:中別府 修
    日本大学:田辺 光昭、東北大学:丸田 薫、上智大:高橋 和夫、東京大学:寺島 洋史
    福井大学:酒井 康行、京都大学:石山 拓二、広島大学:西田 恵哉、長崎大学:植木 弘信
    鳥取大学:大澤 克幸、産業技術総合研究所:文 石洙、千葉大学:窪山 達也、徳島大学:木戸口 善行
    東工業大学:佐藤 進、九州大学:森上 修、山口大学:三上 真人、北京海道大学:小川 英之
    東京大学:金子 成彦、慶應義塾大学;大森 浩充、宇都宮大学;平田 光男、熊本大学;水本 郁朗
    宇宙航空研究開発機構:溝渕 泰寛、海上技術安全研究所:高木 正英、広島大学:尾形 陽一
    東京大学:寺島 洋史、京都大学:川那辺 洋、産業技術総合研究所:小島 宏一、滋賀県立大学:河崎 澄
    上智大学:一柳 満久、日本大学:秋濱 一弘、大分大学:橋本 淳、群馬大学:荒木 幹也
    早稲田大学:大聖 泰弘、早稲田大学:宮川 和芳、早稲田大学:関根 泰、東京大学:寺島 洋史
    東京大学:三好 明、東京都市大学:三原 雄司、東京工業大学:青木 才子、名城大学:宇佐美 初彦
    東海大学:落合 成行、東北大学:栗原 和枝、九州大学:八木 和行、福井大学:本田 知己
    香川大学:若林 利明、名古屋大学:芳松 克則、愛媛大学:中原 真也、産業技術総合研究所:高橋 栄一
    京都大学:辻井 敬亘、東京理科大学:向後 保雄、東北大学:宮本 明
 この科学技術振興機構(JST)の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、国内自動車メーカ9社が内燃機関
の環境性能の研究を加速する崇高な目的を実現するため謳い、2014年度〜2015年度の5年間に亘って、7.5億円〜10
億円/年の多額の予算が投入される予定とのことである。そして、科学技術振興機構(JST)を通じて自動車用内燃
機関技術研究組合(AICE)から委託される戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究を実施する研究テーマ
は、89テーマとのことである。その結果、このプログラム(SIP)Pの研究担当者(=大学教授等)に供与される研究費
は、単純平均で1テーマ当たりに年間で1千万円前後(=843万円〜1224万円)の計算となる。

 つまり、自動車メーカが自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)を介して科学技術振興機構(JST)の戦略的イノベ
ーション創造プログラム(SIP)の研究を実施する76名の研究担当者(=大学教授等)に年間で1テーマ当たり1千万
円前後の研究費を供与する本来の目的は、「内燃機関の環境性能の研究を加速する」ことでは無く、日本の中心的な
エンジン関係の76名の研究担当者(=大学教授等)に「自動車メーカの要望を聞き入れて貰うための工作資金」と見
ることも可能である。この研究費の供与が2014年度〜2015年度の5年間であることから、その研究費を受領している7
6名の研究担当者(=大学教授等)は、通常、2014年度〜2015年度の5年間に亘って自動車メーカの要望に沿った行
動や発言・発表が確実に流布するものと考えられる。何故ならば、工作資金を供与されている一人の研究担当者(=
大学教授等)が仮に自動車メーカの要望に反した発言・発表を行った場合でも、自動車メーカから研究費を受領してい
る残りの76名の研究担当者(=大学教授等)が一斉に揃って否定することになる筈と予測される。このように、残りの
76名の研究担当者(=大学教授等)が多勢に無勢の状況を強引に作り出すことにより、自動車メーカの要望に反した
発言・発表は、即座に否定される状態になってしまうと考えられる。

(G) 自動車メーカがAICEを創設して76名のエンジン研究者(=大学教授等)に研究費を供与する理由 
 
 自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)は、2014年度〜2018年度の5年間、76名の研究者に単純平均で一人当た
り年間で1千万円〜3千万円程度の研究費を供与する予定とのことである。しかし、エンジンの燃費改善やNOx削減の
研究開発の難しさを考慮すれば、一人の研究者(=大学教授・専門家等)に1千万円〜3千万円/年間の研究費を5
年の長期に亘って供与したとしても、この程度の予算の研究では大きな研究成果が期待できないことは、常識的に考
えれば明らかなことである。
 
 しかし、この戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の1千万円〜3千万円/年間の研究費は、通常では多くの
大学教授等の研究者が日常的に大学から支給されている研究費に匹敵する金額と推測される。このように、大学等か
ら支給される研究費とは別途に、大学等から支給される研究費に匹敵する金額の研究費が自動車用内燃機関技術研
究組合(AICE)の委託研究を受けた76名の大学教授等の研究者に、2014年度〜2018年度の5年間に亘って支給され
るのである。このような状況を勘案すると、2014年度〜2018年度の5年間に亘って支給される戦略的イノベーション創
造プログラム(SIP)の(1千万円〜3千万円)/(年間・一人当たり)の研究費は、自動車用内燃機関技術研究組合
(AICE)の委託研究を受けた76名の大学教授等の研究者を大いに満足させるレベルの金額と推測される。このよう
に、自動車メーカから自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)を介しての科学技術振興機構(JST)の戦略的イノベー
ション創造プログラム(SIP)を実施する76名の多数の大学教授等の研究者は、少なくとも2014年度〜2018年度の5年
間においては、自動車メーカに対して感謝の念が生まれるため、研究費の支給元である自動車メーカの意向に反する
発言・発表・行動を意識的に控えることが間違いないものと考えられる。そこが自動車メーカの本当の狙いではないか
と推察される。
 
 つまり、エンジンの燃費改善やNOx削減の大きな研究成果が期待できない研究に対して(千万円〜3千万円)/(年
間・一人当たり)の研究費を76名の多数の大学教授等の研究者に2014年度〜2018年度の5年間に亘って支給する本
当の目的は、個人的に満足する程度の研究費を76名もの多数の大学教授等の研究者に供与することによって、自動
車メーカ(=自動車用内燃機関技術研究組合・AICE)の利益になる「NOx規制」と「燃費基準」の強化に関する情報統
制を実現することではないかと思っている。要するに、自動車メーカから研究費を支給された75名の大学教授等の研
究者は、研究費の受領の「見返り」・「交換条件」として、以下の表19の(ア)〜(キ)に示した大型トラックの「NOx規制」
と「燃費基準」の強化に関する情報統制に沿った行動・発表・発言を敢行・実行することを、自動車メーカ(=自動車用
内燃機関技術研究組合・AICE)に暗黙の了解をさせられている可能性が極めて高いと推測される。

 もっとも、これは、ポンコツ元技術屋の筆者の個人的な推測であり、確かな証拠がある訳ではない。しかし、世の中に
対して自由な発言力を持つ76名もの多数の大学の教授を主体とした等の研究者に(千万円〜3千万円)/(年間・一
人当たり)の研究費を供与する前代未聞の状況から判断すると、以下の表18に示した自動車メーカの我欲的な技術情
報を世間に広く流布するための自動車メーカの世論工作(=賄賂と思しきし資金投入)と見るのが、極めて妥当のよう
に思えるのである。
 
表19 自動車メーカが要望する大型トラックの情報統制の内容  
自動車メーカが要望する大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化に関する情報統制の内容
(ア) 大型トラックにおける日本の2016年のNOx規制 = 0.4 g/kWh は、米国の2010年のNOx規制
  = 0.27 g/kWh よりも大幅に緩い規制である現状を、日本の国民が少なくとも2020年頃まで
  無視・黙殺すること。(大型トラックの日本のNOx規制が米国よりも大幅に劣る緩いことを黙殺)
   (詳細は、前述の7項を参照方) 
(イ) 大型トラックにおける欧州のEEV(5)(過渡モード)のNOx規制 = 0.2 g/kWhの存在に日本の国民が
   少なくとも2020年頃まで注目させないようにすること。
   (詳細は、前述の7項を参照方)
    『注 EEV:Enhanced Environmentally Friendly Vehiclesの略。EEV規制値は、大気汚染が特に進行している都市等の地域問題を
    解決するため、メンバー各国が政策的に使用する値(例:都市への乗り入れ制限を設ける際の基準として使用)で、暫定値。』
(ウ) 中央環境審議会・第十次答申の「ディーゼル重量車のNOx許容限度目標値:0.4 g/kWh(=WHTC
   モード)は、第八次答申のNOx挑戦目標:0.23 g/kWh(=JE05モード)と同等のレベルである」との
   答申内容が完全に誤りであることを、少なくとも2020年頃まで世間に隠し通すこと
   (詳細は、ディーゼル重量車2016年NOx規制の0.4g/kWhは、不当な緩和の欠陥規制の2項を参照方)
 (エ) 大型トラックにおけるWHTCモード(=コールドスタート+ホットスタート)とJE05モード(=ホット
   スタート)のNOx排出値が、ほぼ同一である事実の技術情報を少なくとも2020年頃まで隠蔽すること。
   (詳細は、前述の6項を参照方) 
(オ) 大型トラックの継続生産車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」のレベル(=規制値)の規制強化を
   早くても2025年5月以降の実施とすること
   (詳細は、前述の7項を参照方) 
(カ) 大型トラックの継続生産車の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」を早くても
   2025年5月以降の実施とすること
   (詳細は、前述の7項を項を参照方)
(キ) 大型トラックの継続生産車の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と
   「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」の規制強化を同時に実現可能な特許技術
   気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)は、少なくとも2020年頃まで隠匿・隠蔽すること。
   (詳細は、前述の7項を項を参照方) 

 この科学技術振興機構(JST)の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究を受託した75名の大学教授等の
研究者は、自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)を経由して自動車メーカから2014年度〜2018年度の5年間に亘
って、単純平均で一人当たりに年間で1千万円〜3千万円程度の研究費を受け取る「見返り」・「交換条件」として、
2020年頃まで上記の自動車メーカの要望する(ア)〜(キ)に示した大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の
強 化に関する情報統制に沿った行動・発表・発言を敢行・実行するものと予測される。実際に、戦略的イノベーシ
ョン創造プログラム(SIP)の研究を受託した76名の大学教授等の研究者が2020年頃まで上記の(ア)〜(キ)に示した
行動・発表・発言を正直に敢行・実行した場合、自動車メーカの享受するメリット・利益は、以下の表20に示した通りと
推測される。
 
表20 大型トラックの情報統制によって自動車メーカが得る利益 
大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化に関する情報統制によって自動車メーカが得る利益
現時点(=2015年7月現在)において、2ターボ方式の気筒休止システムである
気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)公開2005-54771)の特許技術の他には、大型トラック用
ディーゼルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」を可能にする技術が未開発の状況である。

将来的に、大型トラックのの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度
重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化が実施の場合には、この2ターボ方式の
気筒休止ステムの特許技術を大型トラックに採用せざるを得ないと予想される。

自動車メーカが主体の自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)から科学技術振興機構(JST)
を経由して委託された戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)を実施する日本のエンジン関係
の76人のエンジン研究者(=大学教授等)が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許の
無視・黙殺・隠蔽を2020年頃まで徹底して遂行すれば、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23
g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化は、
気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)エンジン(特許公開2005-54771)の特許権が消滅する
2024年5月25日以降に先延ばしすることが可能となる。

注記 : 2020年頃まで気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在を無視・黙殺・隠蔽を敢行して貰うことに成功
すれば、 2020年頃には大型トラック用ディーゼルエンジンの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な新技術として
気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を世間に広く公表しても良いと考えられる。
そして、2020年頃に気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の存在を認知・公表すると同時に、大型トラックの
使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化の方針
を発表するのである。何故ならば、通常の場合、規制強化の発表から実施までには4〜5年程度のリードタイムを設ける必要が
あるため、2020年頃の時点において大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準
から+10%程度の燃費向上」の規制強化を2024年5月以降に実施するとの発表を行っても、大型トラックの意図的に先送りした
規制強化とは国民の誰にも感じさせないものと考えられる。大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と
「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化の実施が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の
特許権が消滅する2024年5月25日以降に先延ばしの場合、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許料を支払うこと無く
自由自在に、この特許技術を自社の大型トラックに採用できる上に、この特許技術に微細な変更を加えて「自社の新開発技術!」
として盛大に宣伝することが可能になる。これは、他人の新技術を盗むことに成功したのと同等の効果があるため、日本の
大型トラックメーカにとっては、笑いの止まらない状況が実現できるのである。 

 そもそも、科学技術振興機構(JST)の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、国内自動車メーカ9社が内燃
機関の環境性能の研究を加速する崇高な目的を実現するためと謳い、2014年度〜2018年度の5年間に亘って、7.5億
円〜10億円/年の多額の予算が投入される大きなプロジェクト予定とのことである。ところが、科学技術振興機構(JS
T)を通じて自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)から委託される戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研
究を実施する大学教授と研究者は、日本でのエンジン関係の発言力のある学者のほぼ全員と考えられる76名もの多
数である。そのため、このプログラム(SIP)を実施するために供与される研究費は、単純平均で一人当たりに年間で1
千万円〜3千万円の少額に止まっているようである。このような(1千万円〜3千万円程度)/(年間・一人)の研究費で
は、大きな研究成果は余り期待できないと考えられる。そのため、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)が内燃
機関の環境性能の研究を加速することを最初から目標にしていないとすれば、合点が行くことである。

 このように、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、内燃機関の環境性能の研究を加速することを最初から
目標にしていないとすれば、大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化に関す技術情報をコントロールするため
に、発言力のあるエンジン研究分野の学者の略全員と言えそうな76名の大学教授・研究者に自動車メーカが「賄賂と
思しき研究費」を供与するを行うためのプロジェクトと見るのが最も妥当と考えられる。その理由は、以下の@〜Bであ
る。

@ (1千万円〜3千万円程度)/(年間・一人)の研究費では、大きな研究成果は余り期待できないこと。
A (1千万円〜3千万円程度)/(年間・一人)の研究費は、これを受け取る人間が満足する金額(=賄賂等)であるこ
と。
B (1千万円〜3千万円程度)/(年間・一人)の研究費は、発言力のあるエンジン研究分野を主体とした76名と云う膨
大な数の大学教授等の研究者に供与されていること。
C (1千万円〜3千万円程度)/(年間・一人)の研究費の供与は、2014年度〜2018年度の5年間であること

 因みに、自動車メーカが大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化に関する情報統制を成功に導く秘訣は、出
来るだけ多数の発言力のあるエンジン研究分野の大学教授・研究者に、それを受け取る人間が満足する金額(=賄
賂等)を供与・贈与することだと考えられる。そして、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」は、(1千万円〜3千
万円程度)/(年間・一人)と云う微妙な金額の研究費を、発言力のあるエンジン研究分野を主体とした76名と云う多数
の大学教授・研究者である。このことを勘案すると、自動車メーカが科学技術振興機構(JST)に委託した「戦略的イノ
ベーション創造プログラム(SIP)」は、自動車メーカの要望する大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化を実現
するために、2020年頃まで上記の前述の(ア)〜(キ)に示した通りに世間の技術情報をコントロール・統制を目的とした
プロジェクトであると推察される。

 このSIP革新燃焼の体制は、内閣府のプログラムディレクターに(独)科学技術振興機構JSTが管理法人として、SIP
革新燃焼の全体を牽引しているとのことである。そして、内閣府のプログラムディレクターには、以下の通り、トヨタ自動
車・エンジン技術領域 領域長の杉山雅則氏がプログラムディレクターを任命されているそうだ。
(出典:http://www.jst.go.jp/sip/k01.html

 このことから、SIP革新燃焼プロジェクトの予算配分を含めた研究推進は、プログラムディレクターであるトヨタ自動
車・エンジン技術領域 領域長の杉山雅則氏を中心に実施されていると考えられる。したがって、このSIP革新燃焼プ
ロジェクトは、筆者の偏見かもしれないが、自動車メーカが大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化を5年以上
も遅らせる目的を含んでいると見ることも可能である。その場合には、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」
は、自動車メーカが極めて巧妙に「産・学・官連携の研究開発プロジェクト」を悪用?してエンジン研究分野を主体とし
た76名の大学教授等の発表内容についての情報操作を行っていることが無きにしも非ずと考えられる。 何故ならば、
SIP革新燃焼プロジェクトは、自動車メーカの出資金が投入され、しかも、このプロジェクトをトヨタ自動車・エンジン技術
領域 領域長の杉山雅則氏がプログラムディレクターとして総指揮を行っているためだ。

 ここで、仮に、プログラムディレクターの杉山雅則氏(=トヨタ自動車・エンジン技術領域 領域長)が「@日本の大型
トラックの2016年NOx規制:NOx = 0.4 g/kWhが米国の2010年NOx規制:NOx = 0.27 g/kWhよりも相当に
緩いNOx規制であることに疑問を投げ掛ける発言・発表を行わないこと」や、「A第八次答申に明記された大型
トラックのNOx削減の挑戦目標:NOx=0.23g/kWhが2016年NOx規制:NOx = 0.4 g/kWhと同等であるとの嘘
の発言・発表を行うこと」をSIP革新燃焼プロジェクトの研究費を供与されている76名の大学教授等に強く要求してい
るとすれば、それは大型トラックのNOx規制に関する立派な技術情報の操作と考えられる。

 このように、自動車メーカが資金提供するSIP革新燃焼プロジェクトの研究費を供与されている76名の大学教授は、
エンジン関係の学者・専門家としての世の中から受けている信頼・敬意を逆手に取り、大型トラックのNOx規制に関す
る詐欺的な技術情報を「積極的に肯定する発言・発表」若しくは「意図的に黙認」する行動を行っていると見られること
である。このことは、76名の大学教授の学者・専門家が虚偽の技術情報の操作による日本での大型トラックのNOx規
制の厳しい強化が先送りに重要な役割を果たしていると考えられることである。そして、この偽の技術情報の拡散操作
の成功により、トラックメーカが多大の利益を得ることができると推測される。

 そして、プログラムディレクターの杉山雅則氏(=トヨタ自動車・エンジン技術領域 領域長)が主導して実施されてい
る2014年度〜2018年度の5年間で76名の大学教授に(1千万円〜3千万円程度)/(年間・一人)の研究費(=総額38
億円〜50億円)を供与するSIP革新燃焼プロジェクトでは、最低でも「日本の大型トラックの2016年NOx規制:NOx =
0.4 g/kWhが米国の2010年NOx規制:NOx = 0.27 g/kWhよりも相当に緩いNOx規制であることに疑問を投げ掛ける発
言・発表を行わないこと」「第八次答申の挑戦目標:NOx=0.23g/kWhが2016年NOx規制:NOx = 0.4 g/kWhと同等で
あるとの虚偽の技術情報を2020年の時点になるまで国民に信じ込ませること」の2件の技術情報の操作は、成功裏に
終わる可能性が極めて高いと考えられる。その理由は、76名もの著名な日本のエンジン関係の大学教授は、今後、、
SIP革新燃焼プロジェクトの終了で研究費の供与が完了する2020年を迎える時点までは、この2件の技術情報の操作
について確実に協力するものと予測されるためである。

 勿論、自動車メーカが資金提供するSIP革新燃焼プロジェクトの研究費を供与されている76名もの著名な日本のエ
ンジン関係の大学教授が中央環境審議会・大気環境部会・第八次答申(2005年4月8日)の大型トラック(=ディーゼル
重量車)のNOx挑戦目標:0.23 g/kWhを達成できる技術(=新技術?)を現時点(2016年4月現在)までに提示している
のであれば、76名の学者諸氏が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を無視・黙殺する行為につい
て筆者が異論を挟む余地の全く無いことは十分に理解している。ところが、残念なことに、SIP革新燃焼プロジェクトの
研究費を供与されている76名の大学教授は、現在のところでは、大型トラック(=ディーゼル重量車)のNOx挑戦目
標:0.23 g/kWhを達成できる技術(=新技術?)を何一つ提案していないことが決定的な証拠の一つと考えられる。

 そのような状況でありながら、現時点(2016年4月現在)では、SIP革新燃焼プロジェクトの研究費を供与されている7
6名の大学教授は、中環審・大気環境部会・第八次答申の大型トラック(=ディーゼル重量車)のNOx挑戦目標:0.23 g
/kWhを達成できる気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を完全に無視・黙殺しているようである。この
ことは、この76名の大学教授が自動車メーカの資金提供するSIP革新燃焼プロジェクトの研究費を受け取っているこ
とが原因と考えることも可能なように思えるが、如何なものであろうか。これを更に判りやすく言えば、SIP革新燃焼プ
ロジェクトで供与される研究費の中には、76名の大学教授に気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術の
存在を無視・黙殺して貰うための「口止め料」や「口止めの謝礼金」の要素が含まれているようにも思えるのである。 
そもそも、日本の一般社会では、自動車メーカの研究費を獲得した学者は、その代償としてとして学者自身のの
節操を放棄することが暗黙の了解と考えられる。そのため、SIP革新燃焼プロジェクトの研究費を受領している
76名の日本人の大学教授は、「自動車メーカの妾学者?・下僕(しもべ)学者?」との批判をも覚悟の上と推測
される。このことは単なる筆者の推測である。もっとも、そのように考えてしまうのは、ポンコツ元技術屋の筆者が最近
の技術情報の収集力が劣っているための誤解かも知れない。

 そこで、本ホームページの閲覧者の中で、SIP革新燃焼プロジェクトの研究費を供与されている76名の大学
教授が中環審・大気環境部会・第八次答申の大型トラック(=ディーゼル重量車)のNOx挑戦目標:0.23 g/kW
hを達成できる技術(=新技術?)を公に提示されている例を承知されている場合には、その技術(=新技
術?)を本ページの末尾に示した筆者のEメールアドレスに御連絡いただきたい。仮に、Eメールで御送付いた
だいた技術(=新技術?)が本当に気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を凌駕するものであ
れば、即刻に本ホームページを削除する所存である。

 ところで、SIP革新燃焼プロジェクトに参画して研究費を給与されている76名の大学教授は、それぞれの大学で学生
に対し、現時点(=2016年4月現在)では「日本の大型トラックの2016年NOx規制:NOx = 0.4 g/kWhは、米国の2010
NOx規制:NOx = 0.27 g/kWhであるにもかかわらず、日本の大型トラックでは米国と同等の世界で最も厳しいNOx
規制が実施されている。」および「日本の大型トラックについての第八次答申の挑戦目標:NOx=0.23g/kWhは、2016年
NOx規制:NOx = 0.4 g/kWhと同等である。(=前述の6項を参照)」との虚偽・出鱈目な技術内容の講義を行っている
のであろうか。そのような大学での講義が実在するとすれば、その大学教授は、教育者としては「失格」の烙印を押さ
れても仕方が無いと考えられるが、如何なものであろうか。これについての正確な知見を得たいこともあり、SIP革新燃
焼プロジェクトの研究費を受領している76名の大学教授の講義を受講している学生が本ホームページを閲覧した場合
には、この件に関する教授の講義内容を筆者に教えていただければ幸いである。

 もっとも、SIP革新燃焼プロジェクトが2018年度に終了して2020年を迎えた時点では、SIP革新燃焼プロジェクトの研
究費を供与を受けた76名の大学教授は、学者・専門家としての「良心」・「道徳意識」が欠落した人間であることを露呈
することになると思うが、それは自業自得と云うものであろう。もっとも、このようなことは、非現実的なことであり、筆者
の単なる妄想であるかも知れない。真偽の程は、このホームページの読者の判断に委ねることにする。何故ならば、
一般的には、SIP革新燃焼プロジェクトの研究費を供与を受けている76名の日本のエンジン関係の著名な大学教授
の諸氏は、世の中の常識としては、高潔な人格の人間であり、高邁な倫理観に富む資質の高い人物で占められている
と考えられているためである。

 しかしながら、米国よりも緩い大型トラックのNOx規制を施行し続ける日本政府の怠慢に詳述しているように、現時点
(2016年4月現在)では、日本の大型トラックの2016年NOx規制:NOx = 0.4 g/kWhが米国の2010年NOx規制:NOx
= 0.27 g/kWhよりも相当に緩いNOx規制であることを疑問視する発言・発表が筆者のホームページ以外に一つも無い
ことや、中間審・第八次答申に明記された大型トラックのNOx削減の挑戦目標:NOx=0.23g/kWhが2016年NOx規制:
NOx = 0.4 g/kWhとほぼ同等であるとの発言・発表が頻繁に繰り返されているのが現状のようである。このようなこと
から、日本では大型トラックのNOx規制に関する技術情報の操作が実際に行われているように感じるが、如何なもので
あろうか。

 なお、2014年度〜2018年度の5年間に亘って投入される戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の 37.5 億円〜
50 億円と云う巨額の研究費の2/3は、経済産業省の予算のようである。このように、2014年度〜2018年度の5年間
に亘る経済産業省の多額の予算が大型トラックの「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準か
ら+10%程度の燃費向上」の規制強化を2025年5月以降まで先送りする自動車メーカの要望を実現するために、上記
の前述の(ア)〜(キ)に示した通りに世間の技術情報をコントロール・統制する目的のプロジェクトに投入されると推察
されることである。これは、大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化を先延ばしするために国民に犠牲を強いる
プロジェクトであると推察されるため、このプロジェクトに経済産業省が国家予算を投入することは、明らかに税金の無
駄遣いではないかと考えられる。そして、これが事実であれば、会計検査院が経済産業省に、このプロジェクトの中止
の裁断を下す必要があると思うが、如何なものであろうか。もっとも、これは、法律に不案内なポンコツ元技術屋の筆
者の誤った見方であろうか。

 前述のように、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会の委員長は早稲田大学・大聖泰宏教授であり、委員を務
めているのが慶応大学・飯田訓正教授と早稲田大学・草鹿 仁教授であり、国土交通省の自動車燃費基準小委員会の
委員長を務めているのが早稲田大学・大聖泰宏教授である。そのため、早稲田大学・大聖泰宏教授、慶応大学・飯田
訓正教授、早稲田大学・草鹿 仁教授の3氏は、日本の自動車の「NOx規制と燃費基準の強化」に関係する公的な権
力を執行する権限を持つ立場の学者である。つまり、大聖泰宏教授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授は、特別職公務員・
見做し公務員の任にあると考えられる。このように、公的な権力を執行する権限を持った大聖泰宏教授、飯田訓正教
授およびと草鹿 仁教授の3氏は、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)を実施する76名の大学教授等の研究
者の中に含まれている。

 以上のように、政府の審議会の委員長・委員として実質的に燃費やNOxの規制値を設定する権限を持つ大聖
泰宏教授、飯田訓正教授およびと草鹿 仁教授の3氏は、燃費やNOxの規制を受ける側の自動車メーカの出
資・設立した自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)が科学技術振興機構(JST)に委託した戦略的イノベ
ーション創造プログラム(SIP)の研究費を受領しているのである。このように、自動車メーカの出資・設立した
自動車用内燃機関技術研究組合(=AICE)から科学技術振興機構(JST)の組織を迂回して早稲田大学・大
聖泰宏教授、慶応大学・飯田訓正教授、早稲田大学・草鹿 仁教授に供与される研究費は、自動車メーカから
支給の「賄賂」と見ることも可能ではないかと考えられる。
 
このように、日本の自動車の排出ガス規制値や燃費基準値を策定する政府諮問委員会の職務を担う大聖泰宏教
授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授に対し、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」の
研究プログラムであることを理由に、自動車メーカ拠出の多額の研究費が供与されている。しかも、この「革新的
燃焼技術」のプログラムを実行する会議の委員長である内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付
プログラムディレクターは、トヨタ自動車(株)エンジン技術領域 領域長の杉山 雅則氏である。これは、国の規制を
受ける企業の人物が国の規制値を策定する教授に自動車メーカの拠出した資金を研究費として支給していることに
なる。

 ウィキペディアによると、「賄賂(わいろ)とは、主権者の代理として公権力を執行する為政者や官吏が、権力執
行の裁量に情実をさしはさんでもらうことを期待する他者から、法や道徳に反する形で受ける財やサービスのこ
と。」と記載されている。戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)のプログラムディレクターの杉山 雅則氏(トヨタ
自動車)からの「SIP革新的燃焼技術」の研究費供与の見返りとして大聖泰宏教授、飯田訓正教授およびと草鹿 仁
教授の3氏が日本の自動車の「NOx規制と燃費基準の強化」のレベルを緩くすることや規制強化の実施時期を
先延ばしする手心を加えていたならば、「主権者の代理として公権力を執行する為政者や官吏が、権力執行の裁量
に情実をさしはさんでもらうことを期待する他者から、法や道徳に反する形で受ける財やサービス」のウィキペディア
で解説されている「賄賂」に該当すると考えられる。もっとも、大聖泰宏教授、飯田訓正教授およびと草鹿 仁教授の
3氏が日本の自動車の「NOx規制と燃費基準の強化」のレベルを緩くする手心を加えている確たる証拠を筆者が
持っているわけでは無い。

 しかし、日本の自動車の排出ガス規制値や燃費基準値を策定する政府諮問委員会の職務を担う大聖泰宏教授、
飯田訓正教授、草鹿 仁教授は、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」の研究プロ
グラムを通じ、自動車メーカが拠出した研究費を受領している事実は、歴然と存在しているのである。そして、現状
では、米国よりも大幅に緩い大型トラックのNOx規制を実施する日本政府の怠慢に詳述しているように、日本の
大型トラックのNOx規制は、2016年の実施予定でもNOx = 0.4 g/kWh)であり、2010年の米国のNOx規制
(NOx = 0.27 g/kWh)よりも相当に緩いNOx規制が実施されているのが現状であるが、このような日本の状況が
放置され続けているのも歴然たる事実である。

 一方、中央環境審議会大気・騒音振動部会・自動車排出ガス専門委員委員会の大聖泰宏教、飯田訓正教授、
草鹿 仁教授に対し、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」の多額の研究費が
自動車メーカが供与されている。この自動車メーカから資金提供されたSIPの研究費の供与は、ポンコツ元技術屋の
筆者には米国のNOx規制よりも大幅に緩い日本の大型トラックのNOx規制を今後も確実に継続されるようにする
ための「工作資金」のように思えて仕方が無い。筆者にはウィキペディアの解説に従うと大聖泰宏教授、飯田訓正
教授および草鹿 仁教授が受領しているSIPの研究費は、立派な「賄賂」と判断できるのではないかと推測される。

 しかも、このSIPの「革新的燃焼技術」の研究費の2/3は、経済産業省の補助金のようである。(前述の
10−3ー(B)項を参照方) このように、自動車メーカの資金のみならず、経済産業省の補助金が「賄賂」として
供与されていることは由々しき行為であり、通常では考えられないことである。しかし、この「賄賂」贈与が堂々と実施
されているところを見ると、環境省や国土交通省の自動車の排出ガス規制に関連する諮問委員会の構成委員が
自動車メーカから研究費を受け取っても「賄賂」に該当しないとの内部的な規定が賄賂罪を取り締まる法務省には
存在するのであろうか。もっとも、そのようなことは、法治国家の日本では有り得ないと考えられるが・・・・・・・。

 そのような内部規定が法務省に無いと考えられるため、日本の自動車の排出ガス規制値や燃費基準値を策定
する政府諮問委員会の職務を担う大聖泰宏教授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授に対して自動車メーカが多額の
研究費を供与している状況は、一般人には「賄賂」と思えて仕方がない。ところが、以下のように、この状況が堂々と
マスコミ等に発表されているところを見ると、SIP「革新的燃焼技術」研究プログラムのプログラムディレクター
(=このプログラムの実権を握る総責任者?)の杉山 雅則氏(トヨタ自動車)は、大聖泰宏教授、飯田訓正教授、
草鹿 仁教授への研究費の供与・配分が「賄賂」に相当しないと確信されているように見受けられるが、その根拠は、
一体、何なのであろうか。是非とも教えていただきたいものである。

 ところで、「SIP革新的燃焼技術」プロジェクトの研究費の供与が政府の諮問機関の委員に対する自動車メーカ
からの賄賂贈与の隠れ蓑とされている可能性もあるのではないかと筆者は考えている。その場合には、
「SIP革新的燃焼技術」プロジェクトの研究費を供与するプログラムディレクターの杉山 雅則氏(トヨタ自動車)が
賄賂の贈賄者と考えられ、プロジェクトの研究費を受領する大聖泰宏教授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授が賄賂の
収賄者と考えられる。そのような疑惑を否定できない状況において、以下の「SIP革新的燃焼技術」プロジェクトの
主要メンバーの写真がインターネットで公開されているのを目にしたのである。

(出典:日経テクノロジー オンライン http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/060102379/?SS=imgview&FD=-1342295411

 その際、この写真からは、賄賂の贈賄者と考えられる杉山 雅則氏(トヨタ自動車)と賄賂の収賄者と考えられる
大聖泰宏教授および飯田訓正教授とは良好な意思の疎通が図られているような印象を受けたのである。そのこと
からも、「SIP革新的燃焼技術」プロジェクトの研究費が賄賂として機能している可能性が十分にあると筆者は感じて
いる。もっとも、このような見方をしてしまうのは、筆者が「SIP革新的燃焼技術」プロジェクについて、最初から偏見
を持ってしまっているためかも知れない。

 勿論、杉山 雅則氏は、トヨタ自動車の幹部であることから、トヨタ自動車の法務関係部門でも大聖泰宏教授、
飯田訓正教授、草鹿 仁教授への研究費の供与・配分が「賄賂」に相当しないとの見解であると推測される。
そして、当然のことながら、トヨタ自動車の幹部である杉山 雅則氏は、トヨタ自動車の法務関係部門から、
日本の自動車関係の規制強化に関与する職務を担っている大聖泰宏教授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授に
「SIP革新的燃焼技術」プロジェクトの研究費を供与することが「賄賂」に該当しないと判断・見解が示されているもの
と考えられる。 

 しかしながら、浅学菲才の筆者には、これら3人の教授に供与されているSIPの「革新的燃焼技術」の研究費が
「賄賂」に思えて仕方が無い。そこで、トヨタ自動車と杉山 雅則氏がSIPの「革新的燃焼技術」の研究費が「賄賂」に
相当ないと判断されている根拠や理由について、法律に不案内の筆者にも理解できるように説明していただきたい
ものである。また、このプロジェクトにおいてトヨタ自動車の幹部が中心的な役割を果たしていることについては、
常日頃から企業のコンプライアンス(=法令順守)の徹底を謳うトヨタ自動車の見解も、同時に開示していただきたい
ところである。
 
 なお、この質問は筆者個人のホームページで行っているものであが、この筆者のホームページは、Google検索等
では比較的上位で検索されているページである。そのため、大聖泰宏教授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授に供与
されている自動車メーカ拠出の多額の研究費が「賄賂」の疑義が皆無の場合には、トヨタ自動車とSIP(戦略的
イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」プログラムディレクターの杉山 雅則氏は、その旨を筆者宛
てにEメール等での説明していただけるものと期待している。勿論、3人の教授に供与されているSIPの「革新的燃焼
技術」の研究費が「賄賂」で無いとするトヨタ自動車若しくは杉山 雅則氏から筆者宛てのEメール等は、このホーム
ページに全文を掲載する予定である。何故ならば、SIPの「革新的燃焼技術」の研究費についての筆者の賄賂疑義
の指摘についてのトヨタ自動車と杉山 雅則氏の反論をホームページの閲覧者に伝えることによって多くの読者に
正確な判断・判定を下して貰うためである。
 
 もっとも、このSIPの「革新的燃焼技術」に関する研究費の支給に「賄賂」の疑念が拭い去れない場合には、トヨタ
自動車と杉山 雅則氏は、99%の確率で筆者の質問を今後も徹底して黙殺するものと推測される。そのことから、
今後、Eメール等でSIPの「革新的燃焼技術」プログラムディレクターの杉山 雅則氏やトヨタ自動車からの「賄賂性」
を否定する説明を筆者に行われる時点までは、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼
技術」プログラムに関連する大聖泰宏教授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授に供与されている自動車メーカ拠出の
多額の研究費の供与は、トヨタ自動車と杉山 雅則氏の両者が本心では「賄賂」の贈与に類する反社会的な行為
であるとの疑義を持たれているものと勝手ながら理解させていただくことにする。つまり、犯罪の分野では罪の重い
確信犯に分類される状況と考えられる。
 
 その場合、トヨタ自動車とSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」プログラム
ディレクターの杉山 雅則氏は、賄賂贈与の不正を承知の上で、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題
「革新的燃焼技術」プログラムを推進していることになると考えられる。仮に、それが事実であれば、SIP(戦略的
イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」プログラムは、自動車メーカによる賄賂贈与の
カモフラージュ(=偽装)に使われていることになり、内閣府の官僚が自動車メーカ(=トヨタ自動車)の「賄賂贈与の
使い走り」を演じていることになると考えられる。
 
 そもそも、刑事訴訟法239条2項は「官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、
告発をしなければならない」と、公務員に告発(告訴を含む)の義務を課している。そのため、内閣府の官僚は、トヨタ
自動車とSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」プログラムディレクターの杉山
雅則氏が賄賂贈与の不正を承知の上で、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」
プログラムを推進していることを告発する義務を負っていると考えられる。内閣府の官僚がトヨタ自動車とSIP
(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」プログラムディレクターの杉山 雅則氏を賄賂罪で
告発されて有罪となった場合には、刑法第197条(収賄、受託収賄及び事前収賄)では、「第197条1.公務員が、
その職務に関し、賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をしたときは、5年以下の懲役に処する。この場合
において、請託を受けたときは、7年以下の懲役に処する。」と明記されている。もっとも、内閣府の官僚が自動車
メーカ(=トヨタ自動車)の「賄賂贈与の使い走り」をしている認識が皆無であれば、残念ながら官吏又は公吏による告
発は、有り得ないことになる。

 さてさて、早稲田大学・大聖泰宏教授、慶応大学・飯田訓正教授、早稲田大学・草鹿 仁教授以外の戦略的イノ
ベーション創造プログラム(SIP)の研究を受託した73名の大学教授等の研究者に支給の研究費は、自動車メーカ
から支給「賄賂」と断定することが形式的には困難と見られる。そのため、早稲田大学・大聖泰宏教授、慶応大学・
飯田訓正教授、早稲田大学・草鹿 仁教授以外の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究を受託した
73名の大学教授等の研究者が前述の表18の「自動車メーカが要望する大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」
の強化に関する情報統制」に積極的に協力したとしても、法律に違反した行為とはならないと考えられる。
 
 このように、早稲田大学・大聖泰宏教授、慶応大学・飯田訓正教授、早稲田大学・草鹿 仁教授以外の73名の
大学教授等の研究者が前述の表18の「自動車メーカが要望する大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化を
遅延または先送りするための発言・発表を積極的に行ったとしても、そのこと自体が明確な法律に違反する行為とは
ならないと考えられる。しかし、そうは云っても、学者が自身の専門分野において前述の「表18 自動車メーカが
要望する大型トラックの情報統制の内容」に示したような、大型トラックの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な技術を
恣意的に無視・黙殺することは、学者の良心に反する行為と考えられる。つまり、早稲田大学・大聖泰宏教授、慶応
大学・飯田訓正教授、早稲田大学・草鹿 仁教授以外の73名の大学教授等の学者は、2014年度〜2019年度の
5年間に亘って、前述の表18の「自動車メーカが要望する大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化に関する
技術情報の統制に積極的に協力したとしても、 人倫に背く行為ではあっても明確に法律を犯している証拠には
ならないと考えられる。 そのこともあって、73名の大学教授は、学者として高い道徳・モラルの研究遂行の責務を完全
に忘れ去り、SIP「革新的燃焼技術」プログラムの研究費の支給を受けているものと推測される。
 
 つまり、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究を受託した76名の大学教授等の研究者は、以下のような
大型ディーゼルトラックについて、2019年度まで、次のような「嘘」・「虚偽」の発言・発表の繰り返しや、大型トラックの
「NOx削減」と「燃費改善」に有効な新技術(=気筒休止エンジン(特許公開2005-54771))の特許技術)の無視・黙殺を
敢行し続けるものと推測される

日本の大型トラックの2016年のNOx規制=0.4 g/kWh は、米国の2010年のNOx規制=0.27g/kWh と同等
であり、世界で最も厳しいNOx規制であるとの「嘘」・「虚偽」の技術情報の拡散を行うこと。 若しくは、この
「嘘」・「虚偽」の技術情報に異議を唱えないこと。

 中央環境審議会・第十次答申の「ディーゼル重量車のNOx許容限度目標値:0.4 g/kWh(=WHTCモード)
は、第八次答申のNOx挑戦目標:0.23 g/kWh(=JE05モード)と同等のレベルであるとの「嘘」・「虚偽」の技
術情報の拡散を行うこと。 若しくは、この「嘘」・「虚偽」の技術情報に異議を唱えないこと。

大型トラックの継続生産車の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.23 g/
kWh のNOx規制」の規制強化を同時に実現可能な特許技術である気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)
は、少なくとも2020年頃まで隠匿・隠蔽する技術情報の不正な操作を行うこと。若しくは、この隠匿・隠蔽する技
術情報の不正な操作に異議を唱えないこと。
 
 ここで不思議なことは、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究を受託した76名の大学教授等の研究者
の誰もが「嘘」・「虚偽」の発言・発表の繰り返しや、大型トラックの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な新技術(=
気筒休止エンジン(特許公開2005-54771))の特許技術)の無視・黙殺を敢行し続けることについて、学者・研究者とし
ての良心の呵責を感じているように部外者の筆者には見えることである。また、「日本の大型トラックの2016年のNOx
規制=0.4 g/kWh は、世界で最も厳しいNOx規制」、若しくは「中央環境審議会・第十次答申の「ディーゼル重量車の
NOx許容限度目標値:0.4 g/kWh(=WHTCモード)は、第八次答申のNOx挑戦目標:0.23 g/kWh(=JE05モード)と同
等のレベル」との誤った技術情報に異議を唱えないことは、76名の大学教授等の研究者の誰もが容認しているように
見えることである。これは、「真実の追究が技術開発の根幹」と学生を教育する大学教授等の職責を担う研究者として
は、真実・事実の隠匿と云う最も恥ずべき行為と思うが、如何なものであろうか。一般人のポンコツ元技術屋に筆者に
とっては、信じられないことである。これが、大学教授等の研究者も俗に言う「欲の皮が突っ張った人間」と云うことであ
ろうか。
 
 特に、自動車メーカから早稲田大学・大聖泰宏教授と慶応大学・飯田訓正教授に供与された戦略的イノベーション創
造プログラム(SIP)の研究費は、筆者から見れば、「政治家の迂回献金または不正献金(=政府補助金を支給された
会社からの献金)」や「銀行の迂回融資」等の不正・不法な資金供与の行為に酷似しているように思うが、如何なもので
あろうか。仮に、このような研究費の供与が合法であれば、資金力の豊富な民間組織(=会社・団体等)は、乏しい研
究費に悩む大学教授・専門家(=公的な権力を執行する権限を持つ政府の諮問委員会の委員)の意見・主張を、多額
の研究費の供与と云う「飴玉」・「餌」によって自由に操ることが可能と考えられる。その場合、国民の要望を完全に無
視し、資金力のある民間組織(=会社・団体等)の意向を最優先にした規制値・規則・基準等が日本では氾濫してしま
うと予想されるが、これは筆者の偏った見方であろうか。

 仮に、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究を受託した76名の大学教授等の研究者が2014年度〜
2019年度の5年間に亘って前述の表18の(ア)〜(キ)に示した大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化に関す
る虚偽の技術情報を世間に拡散・浸透させる行動・発表・発言を誠実に敢行・実行した場合には、自動車メーカは、こ
の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)が自動車メーカにとっての成功裏に終了したと評価するものと推測され
る。その場合には、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から
+10%程度の燃費向上」の規制強化の実施が気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許権が消滅する2024年
5月25日以降に先延ばしになるものと予想される。

その結果、2024年5月25日以降では、大型トラックメーカは、特許権の消失した気筒休止エンジン(特許公開2005-
54771)の特許技術を大型トラックの使用過程車に採用して「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年度重量車
燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化に適合させることが可能となる。その場合には、気筒休止エンジン
(特許公開2005-54771)の特許技術を採用しているにもかかわらず、大型トラックメーカは、特許料を支払うこと無く
自由自在に、この特許技術を自社の大型トラックに採用できるのである。その時には、気筒休止エンジン(特許公開
2005-54771)の特許権が消失していることも有り、この特許技術に微細な変更を加えて「自社の新開発技術!」
として盛大に宣伝することも可能になると考えられる。もっとも、以上のことについては、ポンコツ元技術屋の筆者の
単なる憶測であり、確証のある予測ではないことも明記しておく。そして仮に、この状況が将来的に首尾良く実現でき
たとすれば、大型トラックメーカにとっては、笑いの止まらないことであり、「願ったり叶ったり」の状況が実現できた
ことになり、歓喜の極みの様態が生まれるものと考えられる。

 これを実現するために 国内自動車メーカ9社は、内閣府の協力を得て科学技術振興機構(JST)の戦略的
イノベーション創造プログラム(SIP)として、日本の自動車の排出ガス規制値や燃費基準値を策定する政府諮問
委員会の職務を担う大聖泰宏教授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授に対し、2014年度〜2019年度の5年間に亘って
一人当たりに年間で1千万円〜3千万円程度の賄賂と思しき研究費を供与している見ることが妥当なように思うが、
如何なものであろうか。ここで、科学技術振興機構(JST)の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)では、
2014年度〜2015年度の5年間に亘って、76名の大学教授等に7.5億円〜10億円/年の多額の研究費が供与されて
いるため、日本の自動車の排出ガス規制値や燃費基準値を策定する政府諮問委員会の職務を担う大聖泰宏
教授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授へのSIPの研究費の供与が賄賂では無いと見てしまいそうである。しかしながら、
これが国内自動車メーカ9社による大聖泰宏教授、飯田訓正教授、草鹿 仁教授への賄賂としてのSIP研究費の
供与に関わる巧妙な隠蔽工作と見ると、筆者には妙に納得の出来ることである。

(H) 虚偽の技術情報を世間に拡散・浸透させることが得意な日本のエンジン関係の学者・専門家 
 
 日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)の世界では、上層部からの命令?があれば、技術・学問上の事実に反
した「誤り」の技術情報であっても、その「出鱈目」な技術情報を多数の学者(=大学教授等)が一致協力して猪突猛進
に世間に拡散する恐い集団ではないかと推測される。その顕著な例が、表21に示したスパークプラグ方式の天然ガス
専焼トラックを「エコトラック」と称して普及する活動である。 
 
表21 日本のエンジン関係の学者による燃費不良のスパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックの普及活動

 
  レシプロエンジンの燃焼室内において理論混合比近傍の混合気をスパークプラグの電気火花点火で着火して燃焼させるオットーサイク ル のエンジン(=ガソリンエン ジン等)は、ディーゼルエンジンに比較した場合、低圧縮比のために熱効率が低く、高負荷以外のエンジン運 転 領域では吸気絞り弁(=スロ ットル弁)による過大なポンピングピング損失のために熱効率が劣る欠点がある。このことは、専門家でもな い 一般の自動車好きの人間であれば、誰もが熟 知していることだ。このオットーサイクルのガソリンエンジンを搭載した自動車が高圧縮比で 吸 気絞り弁(=スロットル弁)の不要なディーゼ ルエンジンの自動車よりも熱効率(=燃費)が30%前後も劣ることについては、大学のエン ジン 工学の講義で教授等の教員が学生 に対して日常的に説明・講義していることである。

 もっとも、天然ガス(=CNGまたはLNG)を燃料とするオットーサイクルのスパークプラグ方式の天然ガス専焼エンジンを搭載した自動車は、 天 然ガスのセタン価がガソリンよりも高いために高圧縮比にできることから、ガソリンエンジンを搭載した自動車よりも少し高い熱効率(=燃 費) が得られる特徴がある。しかし、この高圧縮比によって得られるスパークプラグ方式の天然ガス専焼エンジンの熱効率の増加(=少しの 燃費改善)は、ガソリンエ ンジンよりも僅かである。そのため、スパークプラグ方式の天然ガス専焼エンジンを搭載した自動車は、ディーゼル エ ンジンを搭載した自動車よりも自動車走行時の熱効率(=自動車走行時の燃費)が30%近くも劣る欠陥があることには、間違いの無い 事 実である。このことも、大学のエンジン工学の講義 では、教授等の教員が昔から学生に講義していることである。そして、このことがエン ジン 工学におけるスパークプラグの電気火花点火で着火させて燃 焼させるオットーサイクルのスパークプラグ方式の天然ガス専焼エンジン ンジ ンを搭載した自動車おいての古くからの「定説」である。このことについては、最近のオットーサイクルのスパークプラグ方式の天然ガス 専焼 エンジンンジンを搭載した大型トラックにおける実走行時の燃費測定データを含め、天然ガス専焼のCNG大型トラックは、重量車燃費基 準に不適合の欠陥トラックに詳述しているので、興味のある方は御覧いただきたい。

 このように、スパークプラグ方式の天然ガス専焼エンジンを搭載したトラック(=自動車)は、ディーゼルエンジンを搭載したトラック(=自動 車)よりも熱効率(=燃費)が30%近くも劣る欠陥があることが既知の事実である。それにもかかわらず、数十年もの昔から、多くの学者(= 大学教授等)は、オットーサイクルのスパークプラグ方式天然ガス専焼エンジンを搭載した天然ガス専焼トラックが「エコトラック」であると断 言 し、将来的に天然ガス専焼トラックの普及を図るべきとする発言や発表を執拗に繰り返してきたのである。

 ところが、オットーサイクルのスパークプラグ方式天然ガス専焼エンジンを搭載した天然ガス専焼トラックが「エコトラック」であるとの従来か らの多くの学 者(=大学教授等)の発言や発表は、明らかに誤りと考えられる。何故ならば、そもそも、エコトラック、即ち「エコロジーなトラッ ク」とは、昨今 の地球上の環境破壊や公害問題を解決に有効なエコロジーなトラックと云う意味である。つまり、エコトラックは、「燃料エネル ギー資源の有 効活用(=高い熱効率で運行・走行可能)」と「大気環境破壊の抑制(=優れた排出ガス性能)」の両方、または片方がディ ー ゼルトラックより も優れた性能を実現したトラックのことであると定義される。これを別の言い方で説明すれば、「燃料エネルギー資源の有 効 活用(=高い熱効率で運行・走行可能)」と 「大気環境破壊の抑制(=優れた排出ガス性能)」の何れか一方の性能がディーゼルトラック より も優れた性能を発揮するトラックであっても、 他の片一方の性能がディーゼルトラックよりも劣ったトラックは、「エコロジーなトラック」、即 ち「エ コトラック」とは呼べないと云うことで ある。

 それにもかかわらず、わが国においては数十年もの昔から、多くの著名なエンジン専門の学者(=大学教授等)は、ディーゼルエ ンジンを搭載したト ラック(=自動車)よりも熱効率(=燃費)が30%近くも劣る欠陥を持つスパークプラグ方式の天然ガス専焼エ ンジンを搭載したト ラック(=自動車)を「エコトラック」であると断定してきたのである。そして、スパークプラグ方式の天然ガス専 焼エンジンを搭載したト ラック(=自動車)を「エコトラック」と説明するために、日本のエンジン専門の学者(=大学教授等)は、 天 然ガス専焼トラック(=自動車)がディーゼルトラック(=自動車)よ りも熱効率(=燃費)が30%近くも劣る欠陥を長年に亘って 無 視・黙殺してきたようだ。つまり、日本のエンジン専門の学者(=大学教授等)は、天然ガス専焼トラックがディーゼルトラックよ りも 「低NOx」と 「低PM」の優れた排出ガス性能の一面だけを評価し、ディーゼルトラック(=自動車)よ りも熱効率(=燃費)が3 0% 近くも劣る欠陥を隠蔽する反社会的な行為を行ってきたと考えられる。 

 この原因は、日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)の世界では、学界のピラミッド型の段階的な組織構造(=ヒエラルキー的な構 造)が 暗黙のうちに存在し、学界の頂点に位置する学者(=大学教授等)が「スパークプラグ方式天然ガス専焼トラック(=自動車)はエコト ラ ックで ある」との見解を発表すれば、その見解に従わない意見を公表した学者(=大学教授等)は学界から村八分の制裁を受ける慣例が あ るためと推測される。つまり、この日本のエンジン関係の学界から村八分の処分を受けた学者(=大学教授等)は、その後には学界の論 文 賞等の対象から外されるために学者(=大学教授等)とし ての出世が期待が期待できず、最悪の場合は職を失う恐れもあるようだ。この よう な体制のわが国において、過去の或る時点において馬鹿な学界の頂点に位置する 学者(=大御所の大学教授等)が「スパークプラグ 方式 天然ガス専焼トラック(=自動車)はエコトラックである」と宣言してしまった結果、ディーゼルトラック(=自動車)よ りも熱効率(=燃費) が3 0%近くも劣る欠陥を持つスパークプラグ方式の天然ガス専焼エンジンを搭載したト ラック(=自動車)は、日本では「エコトラック」と推奨 され る状況に陥ったものと考えられる。

 その結果、わが国においては、ディーゼルトラック(=自動車)よりも熱効率(=燃費)が30%近くも劣る欠陥を持つスパークプラグ方式天 然 ガス専焼トラック(=自動車)を「エコトラック」であるとの多くの学者(=大学教授等)による数十年もの昔からの発言・発表にについて異を 唱 える学者・専門家は、現時点(=2015年8月時点)まで誰一人として現れていないものと考えられる。この状況を見て不思議なことは、大 学の エンジン工学の講義では教授等の教員が学生に、「スパークプラグ方式の天然ガス専焼エンジンはディーゼルエンジンよりも熱効率 (=燃 費)が30%近くも劣る熱効率(=燃費)の面での重大な欠陥がある」ことを説明しているにもかかわらず、数十年もの昔から現時点 (= 2015年8月時 点)に至るまで、日本の多くの学者(=大学教授等)は、広く世間に対し、オットーサイクルのスパークプラグ方式天然ガス 専焼 エンジンを搭載した 天然ガス専焼トラックが「エコトラック」であると発言・発表を繰り返してきているる事実が歴然と存在しているのであ る。 こ れは、何とも不思議なことだ。

 この状況を見ると、ディーゼルトラック(=自動車)よりも熱効率(=燃費)が30%近くも劣る欠陥トラックであっても、ディーゼルトラックよりも 「低NOx」と「低PM」の優れた排出ガス性能を有しているトラックであれば「エコトラック」と呼称するのが、日本の学者(=大学教授等)の「エ コ トラック」の定義のようである。この日本の学者(=大学教授等)の「エコトラック」の定義は、ポンコツ元技術屋の筆者には完全に「誤り」若 しく は「出鱈目(デタラメ)」と考えられる。そして、オットーサイクルのスパークプラグ方式の天然ガス専焼トラック(=自動車)がディーゼルトラ ック (=自動車)よりも熱効率(=燃費)が30%近くも劣る欠陥トラックであり、「エコトラック」と呼称することが完全に「誤り」若しくは「出鱈目 (デタ ラメ)」を指摘する発言・発表を行った日本の学者(=大学教授等)は、数十年もの昔から皆無であったことも驚きである。確かに、日本 のエン ジン関係の大御所と云われる著名な学者(=大学教授等)の「誤り」・「出鱈目」の発言・発表を正す学者(=大学教授等)は、一定の 犠牲を 覚悟することが必要と考えられる。しかし、その犠牲を恐れ、重大な「誤り」・「出鱈目」の発言・発表を正す勇気の無い日本のエンジン 関係の は、学者(=大学教授等)としての本来の職責を放棄した技術の進歩・発展を阻害する反社会的な「迷惑な人達」に過ぎないように思 うが、 如何なものであろうか。

 何はともあれ、スパークプラグ方式の天然ガス専焼エンジンを搭載した自動車は、ディーゼルエンジンを搭載した自動車よりも熱 効率(=燃費)が30%近くも劣ることことから、「エコロジーなトラック」、即ち「エコトラック」と呼称すること事態が完全な誤りであ る ことが誰でも理解できる筈である。つまり、スパークプラグ方式の天然ガス専焼エンジンを搭載したトラックを将来的に普及した場合に は、 現状と同等のトラック貨物の輸送量であってもトラック分野のエネルギー消費量が30%近くも増大する不幸な社会が作り出されてしまう こと になる。これは、誰が考えても「愚の骨頂」である。そのため、数十年もの昔から、日本の多くの著名なエンジン専門の学者(=大学教授 等) がオットーサイクルのスパークプラグ方式天然ガス専焼エンジンを搭載した天然ガス専焼トラックを「エコトラック」と断定して普及の促進を 主 張してきたことは、明らかに誤りである。特に、天然ガス専焼トラックがディーゼルトラックにおけるf低熱効率(=燃費不良)を隠蔽して「低 NO x」と「低PM」の優れた排出ガス性能の一面だけを意図して強調することは、詐欺師が人を騙す常套的な手法である。これを数十年もの 昔か ら延々を続けてきたことは、日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)が意図的に詐欺的な行為を行ってきた明確な証拠と考えられ る。

 そして、日本のエンジン関係の学者・専門家・技術者は、ディーゼルトラックに比べて実走行や重量 車モード燃費が30%前後も劣る欠陥 のために天然ガス(=エネルギー資源)を浪費する「オットーサイクルのスパークプラグ方式天然 ガスエンジンを搭載した天然ガス専焼トラッ ク」を「エコトラック」と称して、政府(=国土交通省等)は、1990年代の初頭の頃から現在までの二十数年間に亘って多額の補助金を供与 し て「天然ガス専焼トラック」の普及を図ってきた事実がある。(因みに、オットーサイクルのスパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックを「エ コト ラック」であると認定し、この「エコトラック」に政府(=国土交通省等)が支給した多額の政府の補助金は、結果的に日本のエネルギー消 費の 浪費拡大と云う反社会的な行為に投入されたもの見ることが可能である。つまり、税金の無駄遣いと考えられる。)

 その原因は、「オットーサイクルのスパークプラグ方式天然 ガスエンジンを搭載した天然ガス専焼トラックは、ディーゼルトラックに比較して 3 0%近くも熱効率(=実走行や重量 車モード燃費)の劣る欠陥を日本の日本のエンジン関係の学者・専門家が隠蔽してきた結果と考えら れ る。このような二十数年間に亘って一糸乱れずに詐欺的な発表・発言・行動を遂行してきた大学教授を主体とした日本のエンジン関係の 学 者・専門家は、詐欺集団としては超一流のように思うが、如何なものであろうか。ここで注目すべきことは、日本のエンジン関係の大御所 と云 われる著名な学者(=大学教授等)の「誤り」・「出鱈目」の発言・発表を隠蔽するため、(=ピラミッド型の段階的な組織構造)の上層か ら下 層に至る多数の学者(=大学教授等)は、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の場合の自動車メーカからの研究費のような工作 資金 と思しき資金の供与が無くても、燃費不良のオットーサイクルの天然ガス専焼トラックを「エコトラック」と二十数年間に亘って賞賛し続け たの である。この状況を見ると、日本の大多数のエンジン関係の学者(=大学教授等)は、特別な工作資金の供与が無い場合でも、上層部 から の命令?があれば、技術・学問上の「誤り」・「出鱈目」な技術情報でも猪突猛進に拡散する集団のようである。そのように行動する日本 のエ ンジン関係の学者(=大学教授等)の本来の職務が教育者であることは、筆者には腑に落ちないところである。

 兎にも角にも、現時点(2015年9月1日現在)において、オットーサイクルのスパークプラグ方式天然 ガスエンジンを搭載した天然 ガス専焼 トラックがディーゼルトラックに比べて実走行や重量 車モード燃費(=実走行の熱効率等)が30%前後も劣る欠陥のた めに「エコトラック」と して失格であると断言しているのは、ポンコツ元技術屋の筆者だけのようである。(その理由は、2011年12月13日に筆者が開設した天然ガス 専焼のCNG大型トラックは、重量車燃費基準に不適合の欠陥トラックのホームページに詳述) そして、二十数年以上 もの昔から、ほとんど 全ての日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)は、スパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックを「エコト ラック」と発表・発言し、賛美・ 礼賛し続けてきたのである。その証拠は枚挙にいとまがないので、ここでは省略する。 これについて疑義のある方は、例えば、Google検索 エンジンで、「大聖教授」+「天然ガス自動車」の2語の検索を行っていただきたい。そうすれば、日本を代表するエンジン学者の早稲田大 学・大聖教授がスパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックを「エコト ラック」と賞賛し、将来型トラックとして推奨されている膨大な資料が検 索される筈である。その中には、スパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックがディーゼルトラックに比べて実走行や重量 車モード燃費(=実 走行の熱効率等)で30%前後も劣る欠陥トラックと明示された早稲田大学・大聖教授の資料は、皆無の筈である。なお、最近では、早稲田 大学・大聖泰弘教授は、スパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックを「エコト ラック」と賞賛する発表・発言を控えられているように見受けら れる。

 このように、最近になって早稲田大学・大聖泰弘教授は、スパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックを「エコト ラック」と賞賛する発表・発言 を中止したようである。その動機・理由は、筆者の天然ガス専焼のCNG大型トラックは、重量車燃費基準に不適合の欠陥トラックのホームペ ージ公開により、オットーサイクルのスパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックがディーゼルトラックに比べて30%前後も燃料エネルギーを 浪費する欠陥トラックである事実が露見したことではないかと推測される。何故ならば、スパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックが燃料エ ネルギーを浪費する欠陥トラックである事実を多くの人達が知ることになれば、これまでの数十年間に亘って「スパークプラグ方式の天然ガス 専焼トラックがエコト ラックである」との発表・発言を繰り返してきた早稲田大学・大聖泰弘教授が世間から厳しく指弾されることになると推察 される。そのような事態に陥ることを事前に回避するため、早稲田大学・大聖泰弘教授は、最近では「スパークプラグ方式の天然ガス専焼トラ ックがエコト ラック」と発表・発言を封印したものと推測される。本来ならば、現時点において、早稲田大学・大聖泰弘教授は、これまでの「ス パークプラグ方式の天然ガス専焼トラックがエコト ラック」との発表・発言が「誤り」・「虚偽」であったことを認め、世間に謝罪すべきであると考 えられる。ところが、現状では、早稲田大学・大聖泰弘教授は、これまでの「スパークプラグ方式の天然ガス専焼トラックがエコト ラック」との 虚偽の発表・発言を謝罪する素振りは、皆無のようである。早稲田大学・大聖泰弘教授は、この件については「だんまり(=黙り)・沈黙」によ って有耶無耶に終わらせようとする意図が有りそうに見える。しかしながら、それは、姑息そのものではないだろうか。
ーーーー
 一方、早稲田大学・大聖泰弘教授以外の日本のエンジン関係の学者(=大 学教授等)も、ディーゼルエンジンに比較した場合には低圧縮 比のために熱効率が低く、高負荷以外のエンジン運転領域では吸気絞り弁 (=スロットル弁)による過大なポンピングピング損失のために 熱 効率が劣るオットーサイクルのスパークプラグ方式天然ガスエンジンを搭載 した天然ガス専焼トラックが「エコトラック」であるとの「嘘」・ 「出鱈 目(デタラメ)」な従来の主張・発言についての訂正や謝罪を行う様子は、今のところ皆無のようである。何はともあれ、これまでの「ス パークプ ラグ方式の天然ガス専焼トラックがエコト ラック」と推奨してきた反社会的な茶番劇を見ていると、早稲田大学・大聖泰弘教授を含む 日本のエ ンジン関係の 学者(=大学教授等)は、「良心を持たない天賦の詐欺師」の人達だけの特殊な集団のように思えて仕方が無 い。 しかし、こ れは、筆者の浅学菲才であるが故の誤った見方であろうか。

 因みに、筆者はディーゼルトラックと同等の燃費(=熱効率)の積載量4トンの中型DDFトラックの実証試験の結果をまとめた論文(=自動 車 技術会学術講演会前刷集No.71-00(2000年5月) 「323 中型トラック用ECOS-DDF 天然ガスエンジンの開発」20005001) を、2000年 5 月 の自動車技術会の春季講演会で発表した。したがって、2000年5月の時点においては、この積載量4トンの中型DDFトラックの論文を見 れ ば、ディ ーゼルトラックと同等の燃費(=熱効率)の天然ガスを主燃料とするDDFエンジン(=ディーゼルデュアルフュエルエンジン=軽油 着 火型天然ガスエンジン)を搭載したDDFトラックを普及させることにより、わが国のトラック貨物輸送分野の CO2削減と脱石油を実現でき る 実証している。この内容については、ディーゼルに比べ15%のCO2削減が可能なDDFエンジンDDF運転とディーゼル運転の選択が可 能なDDF大型トラック に詳述しているので、興味のある方は御覧いただきたい。そして、このディ ーゼルトラックと同等の燃費(=熱効率)の 天 然ガスを主燃料とするDDFトラックの存在は、2000年5月 の時点では、日本のエンジン関係の学者・専門家・技術者の誰もが熟知してい る 筈である。ところが、不思議なことに、日本のトラ ックメーカ・大学・研究機関の学者・専門家・技術者は、2000年5月以降も、 このDDFトラ ック の技術を完全に無視・黙殺し続けたのである。そして、その一方では、日本のエンジン関係の学者・専門家は、ディーゼルトラックに比較 して 30%前後も劣るの燃費不良の欠陥を持つ オットーサイクルの天然ガス専焼トラックを次世代の「エコトラック」であるとの「嘘」・「虚偽」・ 「出 鱈目(デタラメ)」な主張・発言を繰り返してきたのである。この状況を見ると、早稲田大学・大聖泰弘教授を含む日本のエンジン関係の学 者 (=大 学教授等)は、技術内容を正当に評価する学者としての「良心」を失ってしまった人達の集団のように思えるが、如何なものであろ う か。

 もっとも、最近(=2013年以降?)では、一部の学者・専門家は、ディーゼルトラックに比較して30%前後も劣るの燃費不良の欠陥を持つオ ットーサイクルの天然ガス専焼トラックを次世代の「エコトラック」であるとの過去の「嘘」・「虚偽」・「出鱈目(デタラメ)」な主張・発言を中止し 始 めているようである。そして、何食わぬ顔をして突然に、2000年5月の時点で筆者が自動車技術会・春季講演会で発表した論文と同じ内 容 の「ディ ーゼルトラックと同等の燃費(=熱効率)の天然ガスを主燃料とするDDFトラックを推奨する発言や主張」を始めたようである。この 状 況を見ると、日本のエンジン関係の学者(=大 学教授等)は、姑息な責任逃れの巧みな人間で占められているように思うが、如何なもの で あろうか。 天然ガスから合成のDMEとGTLは、ディーゼルトラックの燃料に不適エネルギー資源を多量に浪費するDMEトラックを推奨す る異常な人達軽油よりもエネルギー効率が30%も劣るDMEを推奨する機械学会の疑問のページに詳述したように、ディーゼルトラック に 比較してWell-to-Wheelで30%前後もの多くのエネルギー資源を浪費するDMEトラックの将来的な普及を推奨する「嘘」・「虚偽」・「出鱈 目 (デタラメ)」な主張・発言を過去には盛んに行っていた事実があることも、忘れてはならないことを、ここに付記しておきたい。

 以上のようなことから、日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)は、DMEトラックやオットーサイクルの天然ガス専焼トラックを次世代 の 「エコトラック」との「嘘」・「虚偽」・「出鱈目(デタラメ)」な主張・発言を一致団結して喧伝して研究費や補助金を貪ることに何の罪悪感も持 た ない人物ばかりのようである。仮に、少しでも良心の呵責を感じる人間であれば、昔からDMEトラックやオットーサイクルの天然ガス専焼ト ラ ックの研究や普及のために貴重な国民の税金を原資とする政府の研究費や補助金の支給に反対の声を挙げていた筈であり、日本ではD M Eトラックやオットーサイクルの天然ガス専焼トラックの研究開発や普及活動が行われていなかったものと推測される。

 そして、最近になって、筆者のホームページ等の訴えによってDMEトラックやオットーサイクルの天然ガス専焼トラックを「エコトラック」であ ることの「嘘」が露見すると、日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)は、DMEトラックやオットーサイクルの天然ガス専焼トラックを「エコ トラック」との虚偽の技術情報を喧伝して不正?に政府の研究費や補助金の支給を受けていたことに謝罪もせず、単に「だんまり」や「沈黙」 を決め込んでるようである。この状況は、これまで日本のエンジン関係の学者(=大学教授等が専門知識を駆使し、「エコトラック」を「恰好の 餌食」として研究費や補助金を不正に獲得したことを有耶無耶にして巧く逃げ切るための行為のように思えて仕方が無い。これは、何とも無 責任なことであり、卑劣ないことではないだろうか。

 特に、これまで早稲田大学・大聖泰弘教授を含む日本のエンジン関係の学者(=大 学教授等)が一致団結して「オットーサイク ル の天然ガス専焼トラックはエコトラック」とする虚偽の主張に国土交通省・環境省等の担当官僚が完全に騙された結果、日本の 政 府は長年に亘ってディーゼルトラックに比較してWell-to-Wheelで30%前後もの多くの天然ガスのエネルギー資源を浪費する オ ットーサイクルの天然ガス専焼トラックの普及のために膨大な政府の補助金を支給したきたと考えられる。このことは、日本の政 府 が天然ガスのエネルギー資源の浪費を促進するために補助金を支給すると云う誤った施策を実施していたことになる。このような政府予 算の 無駄遣いは、早稲田大学・大聖泰弘教授を含む日本のエンジン関係の学者(=大 学教授等)による「嘘」・「偽り」の技術情報を発信し たこと が原因と考えられる。

 このような政府予算を浪費する失敗を繰り返さないためは、国土交通省・環境省等の担当官僚は、オットーサイクルの天然ガス専焼トラッ ク を「エコトラック」に認定するように仕向けたと見られる日本のエンジン関係の学者(=大 学教授等)の過去 の不当行為の責任を厳しく追 求することが必須と考えられる。仮に、「オットーサイクルの天然ガス専焼トラックを「エコトラック」とする誤 った技術情報を喧伝・拡散 した日本のエンジン関係の学者(=大 学教授等)は、この天然ガス 専焼トラックへの補助金支給に関する反社会的な嘘の技術 情報を意図的に流布・吹聴した行為の責任の追及が行われなかった 場合には、将来的に第2、第3の偽の「エコトラック」を新た に捏造する可能性があると考えられる。その場合には、国土交通省・環 境省は、再びエネルギー資源の浪費を促進するために補 助金を支給すると云う、過去と同じ過ちを犯す恐れがある。何故ならば、 今後、再び、日本のエンジン関係の学者(=大 学教授等)の 専門家が豊富な専門知識を駆使した虚偽の 技術情報を喧伝・拡散した場合には、国土交通省・環境省等の担当官僚は、その嘘を見抜けな いことが明白と推測されるためだ。  

 以上は、大学教授を主体とした日本のエンジン関係の学者が、二十数年間に亘り、熱効率不良(=燃費不良)のオッ
トーサイクルのスパークプラグ方式天然ガス専焼エンジンを搭載した天然ガス専焼トラックを「エコトラック」に仕立て上
げてきた詐欺的な行為の顛末である。そして、このスパークプラグ方式天然ガス専焼トラックを「エコトラック」であると
「嘘」・「出鱈目(デタラメ)」な発言・発表する行為は、日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)の大同団結した極め
て統制の取れた体制で実施されてきたことが良く判る事象である。、つまり、日本のエンジン関係の学者(=大学教授
等)は、1990年の初頭から二十数年間に亘り、熱効率不良(=燃費不良)のオットーサイクルのスパークプラグ方式天
然ガス専焼トラックをエコトラックに祭り上げる詐欺的な活動を実施してきたようである。このことは、日本のエンジン関
係の学者(=大学教授等)が善悪の概念に束縛されない出世欲の強い人間のだけが生き残れる世界であるからこそ
成し得た事象とも考えられる。逆に言えば、「オットーサイクルのスパークプラグ方式天然ガス専焼トラックがエコトラッ
ク」との事実に反した発言・発表を堂々と平気で行うことのできる人間だけが、日本のエンジン関係の学者(=大学教
授等)の立場を獲得することができる世界であるかも知れない。 言うなれば、現在の日本のエンジン関係の大学教授
は、誰もが詐欺師のプロフェショナルと呼ぶに相応しい人達で占められれていると考えて間違いが無いと見るべき状況
のように考えられる。

 このように、現在の日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)の世界は、わが身の出世だけを最優先にする学者
(=大学教授等)の集団のように思えるが、如何なものであろうか。このようなことから、現在の日本のエンジン関係の
学者(=大学教授等)は、事実を隠蔽して詐欺的な発表・発言・行動の遂行において、極めて高い能力を発揮する人間
が主体のようである。この状況を見ると、現時点では、殆どの日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)は、「良心
の呵責」を感じない人達で占められているようである。そのため、日本のエンジン関係の学者(=大学教授等)は、自動
車メーカの研究費供与の見返りに、前述の自動車メーカの要望する表18の(ア)〜(キ)に示した大型トラックの「NOx
規制」と「燃費基準」の強化に関しての自動車メーカの望む情報統制に沿った詐欺的な行動・発表・発言を誠実・確実
に敢行・実行することが「屁の河童」若しくは「朝飯前」のことと推測される。

 つまり、前述の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究を受託して(千万円〜3千万円)/(年間・一人当た
り)の研究費を供与された早稲田大学・大聖泰宏教授、慶応大学・飯田訓正教授、早稲田大学・草鹿 仁教授を含む7
6名もの多数の大学の教授を主体とした研究者は、2014年度〜2019年度の5年間に亘って、前述の表18の(ア)〜
(キ)に示した大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の強化に関する虚偽の技術情報を世間に拡散・浸透させる活動
を積極的に行うものと推測される。そして、大型トラックの使用過程車の「NOx=0.23 g/kWh のNOx規制」と「2015年
度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化の実施を気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特
許権の消滅する2024年5月25日以降に先延ばしを図る使命?が徹底して遂行されるものと予測される。
 
 その結果として、この76名もの多数の大学の教授を主体とした研究者による大型トラックの「NOx=0.23 g/kWh の
NOx規制」と「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」の規制強化の2024年5月25日以降への先送り
の活動・工作が成功した場合には、日本の国民は、大型トラックの分野における省エネルギーや大気環境改善の利
益・幸福を早期に享受できる権利を喪失することになると考えられる。このことは、自動車メーカから自動車用内燃機
関技術研究組合(AICE)や科学技術振興機構(JST)を介して研究費を供与された76名もの多数の著名な大学教授
を主体とした研究者集団の反社会的な行為をよって引き起こされている事象の様にも思えるが、これは筆者の偏見で
あろうか。

 このように、自動車メーカ主体で設立された民間組織の自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)が科学技術振興機
構(JST)を介し供与する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究費は、日本の大型トラックにおける「NOx
規制の強化」や「燃費規制の強化」を2024年5月以降に遅延させる反社会的な目的を確実に実現するために、日本の
76名もの多数の大学教授等の研究者に支給されている可能性があると考えられる。この戦略的イノベーション創造プ
ログラム(SIP)の研究費の2/3は、前述の表13に示したように、経済産業省の補助金である。したがって、仮に、こ
れが事実であれば、経済産業省は、大型トラックの「NOx規制の強化」や「燃費規制の強化」を2024年5月以降に遅延
させる国民の不利益や犠牲を強いる施策に貴重な政府予算を投入していることになると考えられる。つまり、この場合
には、経済産業省は、自動車メーカ主体の民間組織の反社会的な活動の片棒を担いでいると見ることも可能である。

 また、これは筆者の偏見かも知れないが、民間組織(=自動車メーカ主体の組織)の自動車用内燃機関技術研究組
合(AICE)が策定した戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)による76名もの多数の大学教授等の研究者への研
究費の支給は、大型トラックの「NOx規制の強化」や「燃費規制の強化」を2024年5月以降に遅延させることが真の目的
であるように思えて仕方がないのである。このことは、ディーゼルトラックに比べて実走行や重量 車モード燃費が30%
前後も劣る欠陥のために天然ガス(=エネルギー資源)を浪費する「オットーサイクルのスパークプラグ方式天然 ガス
エンジンを搭載した天然ガス専焼トラック」を「エコトラック」であるとの日本のエンジン関係の学者・専門家が虚偽の発
表を恣意的に行い続けてきた結果、1990年代の初頭の頃から現在までの二十数年間に亘って延々と、政府(=国土
交通省等)が天然ガスのエネルギー資源の浪費を促進するために多額の補助金(=エコロジーに反する補助金)を支
給してきた「税金の無駄遣い」と云う反社会的行為の事象に酷似しているように思うが、如何なものであろうか。
 
11.大気環境改善と省エネのための大型トラックの「NOx規制」と「燃費基準」の早急な強化

 わが国における大型トラックの継続生産車の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費向上」と「NOx=0.
23 g/kWh のNOx規制」のレベル(=規制値)の規制強化が2020年頃に容易に実現できる気筒休止エンジン(特許公
開2005-54771)の技術が現時点(=2014年12月現在)で歴然と存在するにもかかわらず、これらの規制強化を2024年
5月以降に先送りして実施されることになった場合には、自動車メーカ(=トラックメーカ)のによる自動車用内燃機関
技術研究組合(=AICE)を介した2014年度〜2019年度の5年間に亘る賄賂と思しき研究費の不正?なバラマキ工作
が成功した場合の結果かも知れない。その場合には、環境省の自動車排出ガス専門委員委員会と国土交通省の自
動車燃費基準小委員会のエンジン専門の総勢8名の学者・専門家の裏切り行為によって、等環境省と国土交通省の
官僚の人達が日本の大型トラックにおける「NOx削減」と「燃費改善」の進展を大きく阻害させると云う反社会的な行為
の片棒を担がされたと見ることも可能である。そして、その場合には、環境省と国土交通省の官僚の人達が結果的に
国民を馬鹿にしていることになり、税金を必死で納めている国民にとっては何ともやり切れないことである。

 そのような状況に陥らないためには、4〜5年も以前から環境省の自動車排出ガス専門委員委員会と国土交通省の
自動車燃費基準小委員会のエンジン専門の総勢8名の学者・専門家とトラックメーカとが結託して実行されていると推
測される大型トラックの「NOx削減」と「燃費改善」に有効な気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を無
視・黙殺し続ける隠蔽工作を、公僕の職責を全うする意欲に満ち溢れた優秀な環境省と国土交通省の官僚の人達が
出来るだけ早期に中止・中断させることだ。そして、環境省と国土交通省は、日本の国民の利益に即した大型トラ
ックの継続生産車の「2015年度重量車燃費基準から+10%程度の燃費改善」NOx=0.23 g/kWh のNOx
規制」の規制強化を2020年頃に実施することだと考えられる。

 ついでに申し上げると、2016年3月3日に国土交通省は、クリーンディーゼルエンジンが搭載と宣伝して市販されて
いる現行のランドクルーザー・プラド(トヨタ)のディーゼル車は、東京近郊の冬場の10℃近傍以下での路上走行では
保護制御ソフトによってNOx削減装置を停止させるためにNOx規制値の2.9倍〜12.7倍の高濃度のNOxを垂れ流
す欠陥?のあることを発表した。しかし、驚くことに、国土交通省は、この冬場の路上走行でNOxを垂れ流すランドクル
ーザー・プラド(トヨタ)のディーゼル車がエコカー減税の政府の優遇策を受けて今後も市販することを承認しているよう
である。

 因みに、欧州のディーゼル自動車では、2017年9月には「路上走行のNOx排出値が台上試験のNOx基準値の2.1
倍以内」の路上走行のNOx排出値に規制する予定を既に発表している。しかし、朝日新聞デジタルの2016年3月5日
の報道j記事によると、日本の国土交通省は、これから5年後(=2021年2月頃?)に欧州と同様のディーゼル自動車
での路上走行のNOx排出値の規制実施を検討し始めたようである。これが事実であれば、東京近郊の冬場の10℃近
傍以下での路上走行でNOx規制値の2.9倍〜12.7倍の高濃度のNOxの垂れ流しの欠陥を改善したランドクルー
ザー・プラド(トヨタ)のディーゼル車は、2021年2月頃になるまで、日本では市販されない可能性もあると考えられる。
これは、トヨタ自動車がランドクルーザー・プラド(トヨタ)のディーゼル車の路上走行での高濃度のNOxの垂れ流しの欠
陥を改善できる技術が未開発と、国土交通省が認識しているためであろうか。

 ところが、この現行のランドクルーザー・プラド(トヨタ)のディーゼル車に気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)
特許技術を採用した場合には、冬場の路上走行で高濃度のNOxの垂れ流す欠陥を容易に改善することが可能であ
る。つまり、気筒休止エンジン(特許公開2005-54771)の特許技術を採用したランドクルーザー・プラド(トヨタ)のディー
ゼル車は、冬場の路上走行においても、NOx規制値のクリーンなNOx排出状態でのの運航が可能になる。これにつ
いては、気筒休止は、プラド(トヨタ)ディーゼル車の冬場のNOx垂れ流しの欠陥を改善に詳述しているので、興味のある方
は、御覧いただきたい。

 上記の本文中で誤り等がございましたら、メール等にてご指摘下さいませ。また、疑問点、ご質問、御感想等、どのよ
うな事柄でも結構です。閑居人(=筆者)宛てにメールをお送りいただければ、出来る範囲で対応させていただきま
す。

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